5日目は、たまった疲れを癒しつつ、コンド周辺でだらだらと過ごした。散歩したり、お土産を買ったり。
そんなだったから朝食も昼食も、今まで買っておいたものを部屋で消化することで済ませた。パエリアの残りやら、パンやら、ポテチやら、ケーキやらをつまむだけだった。
ので、一気に話は夕食になる。
最終日のディナーということで、どこかに外食にいこう。でも明日は早いし、やっぱり疲れているので近場で探そう。
そんなコンセプトで訪れたのは、ヒルトン・ワイキキ・ビーチの1階のレストラン、M.A.C. 24/7だ。
ど派手なオレンジ色が印象的な入口を抜け、さらにこれぞアメリカンダイナーというようなバーエリアを抜けると、白を基調としたポップな内装の、なかなかオシャレで落ち着ける空間が広がっていた。思った以上に広い店だった。
特に中庭側の壁が一面ガラス張りになっていて、開放感溢れる雰囲気になっているのが印象的だった。ガラス向こうの中庭では、入れ代わり立ち代わり数組のウェディングカップルがやってきては、滝を模したオブジェの前で記念撮影をしたりしていた。
レストランの格としては、ファミレスに近いイメージなのかな。店名の通り24時間営業らしい。メニューも大衆的で、朝食向けなパンケーキから、ハンバーガー、夕食向けなステーキまで、なんでもござれという感じだった。
一応ここの名物は、パンケーキチャレンジという大食いチャレンジなんだけど、もちろんそんなものに用はない。
いろいろ悩んだ挙句、私はM.A.C. Attackというメニューにすることにした。メニューをコピペすれば「2 pancakes, 2 eggs your way, breakfast potatoes, applewood smoked bacon, link sausage」というものだ。イングリッシュブレックファストにパンケーキのついたもの、と思えばいいだろう。卵は目玉焼きにしてもらうことにした。
なぜこのメニューにしたかというと、一応パンケーキもハワイ名物っぽいから食べて帰らねばならないかな、と思ったからだ。とはいえ、別に好きでもないパンケーキに、貴重な1食の枠をやるのももったいない。だからこういう「パンケーキもついてくるメインは別のメニュー」というのは、もってこいだと思ったのだ。
食べてみた感想はというと、まぁ、普通かな。
一応店の名誉のために言っておくと、この店はいい店だった。日本人を見かけなかったし、18時頃の段階では割と空いてたけど、サービスも雰囲気も味も良かった。落ち着いて食べられるいい場所だと思う。
ただ、頼んだメニューが、味の差の出ないものだったなぁ、と。
まずパンケーキ。普通のパンケーキだった。日本の喫茶店で食べられるパンケーキとも、なんなら自宅でホットケーキミックスで自作するものとも、別に大きな違いはなかった。おいしいけど、感動はない。この方面にそもそも興味が薄いから、そう思うのかな? でも、とりあえず「ハワイでパンケーキを食べる」というフラグだけは立てられたのでヨシとしよう。
そしてイングリッシュブレックファスト部分。これもなんというか、どこで食べても安定して美味しいけど、どこかが傑出して美味しいとなるようなこともない、という属性のものだよね。これまた、おいしいけど、感動はなかった。
でも、最後のまともな食事として大外しすることはなかったし、雰囲気も良かったし、給仕の子が小柄でかわいかったので、満足度はそこそこ高かったとしておこう。