日記: 7月25日 (2005年)

 深夜、夕食を食いに松屋へ行った。一昔前の牛丼消滅事件以来、牛丼や全般へめったにいかなくなった私としては、ずいぶん久しぶりの松屋だ。

 松屋は牛めしが復活して久しいわけだけど、復活直後に食ったときの、ごぼうによる姑息なごまかし(?)が気に食わず、その一回以降、松屋では牛めしを食していない。今日も、牛めしではなく、豚めしを食いに入店した。

 疲労仕切った体をだらだらと動かして、券売機で「豚めしと生卵」の食券を買う。そのままだらだらとカウンターに体を預けながら、食券をカウンターに置いた。すると、間をおかずにカウンター内の店員がやってきて、食券を切り、そして言った。

 「チキンカレーと生卵ですね?」

 ええええええええ!?
 ちげーよ! カレーじゃなくて、豚めしですよ!

 と思って、カウンターの上の食券に目を落とすと、そこにあるのは紛れもなく、豚めしではなく、カレーの食券ではないか。そう、疲労のせいか、「豚めしと生卵」を買ったつもりが、「カレーと生卵」を買ってしまっていたのだ。

 しかし、鈍った頭が間違いに気がつき、取り消す間もなく、店員は調理係にオーダーを伝え、次の客のもとへ向かっていってしまっていた。時すでに遅しか。

 むろん、根性を入れて訴えれば、まだ取り消し可能な時間帯ではあったけど、もうすっかり面倒くさくなってしまった。世の中にはカレーに生卵をかけて食う人もおるそうだし、そのままゴーだ!

 やがて私のカウンターの前には、カレーと生卵という、個人的にはかなり不思議な取り合わせが並ぶことになった。とりあえず卵をといて、カレーにぶっ掛け、おもむろに食ってみる!

 …ま、まずくはないな…。

 でも、当たり前だけど味が薄いような気がする。味が薄くなり、特にコクも増さず、粘性が低下し、辛さ・熱さは和らいだ、といったところか。うーん、あえてリトライしたい感じではないかなぁ。もっと塩辛いダメダメカレーに実行すると、案外いいかもしれない。