日記: 2月21日 (2006年)

 昼飯を食いにいった近所の飯屋で、不思議なメニューが張ってあることに気がついた。

 気になったので、すぐさまそのメニュー名をキーワードにして検索開始。ああ、便利なインターネットワールド。で、調べることしばし。たちまちのうちにそのメニューの正体は判明した。なるほど。

 …これで、この話はおしまいなんだけど、その過程で、閲覧したサイトのうちの一つに、そのままズバリ、私が今日行った飯屋の話を扱っているブログを発見したから驚いた。

 その飯屋は別に有名店でもなんでもない、どこにでもある日本そば屋で、身近かつ平凡な店。そんなコレといって話題性のない店についての記述までも、インターネットで発見できるとは。いやー、まったく、インターネットの普及度をしみじみ痛感すると共に、つくづく「世間は狭い」と感心してしまっ……って、あれ?

 よくよくそのブログを読んでみると、生活サイクルの端々や、登場人物(ニックネームだけど)が、私の知っている人物を思い起こさせる内容ではないか。思わずブログを読みふけってみると、もはや疑惑は確信にかわった。明らかにその知人によるブログだ。疑う余地がない。

 その知人は、知ってる、というだけのレベルの知人に過ぎない人で、リアルでも疎遠で、無論ネット界でのつきあいなど全くない。お互いに、お互いがネット上で文章を掲載しているとすら思っていないはずだ。

 そのうえ内容は、非常にプライベートかつ秘密の内容で、私どころか、おそらくごく身近な友人以外、肉親さえも知らないであろうものばかり。恋人の話やら、会社の話やら、見てて失笑してしまうような文章が、そこかしこにあふれている。

 そんな疎遠な知人の、秘めたる考察や日常を読んでいると、なんだか本当の他人の日記帳を覗き見をしているような、妙な罪悪感というか居心地の悪さがある。ほんと、見つけてしまってすいません。

 で、でも…ごめ…うぷぅぷっ、お、おもすれー!

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