VGには、MMORPGでありがちな冒険、生産というスフィアのほかに、「交渉」というスフィアがある。ゲームの背景世界のコミュニティにおける地位を、口八丁でもって高めていくというようなゲームの1要素だ。
交渉のプレイは、NPC相手の対戦型カードゲームによって行われる。いわばVGのゲーム内ミニゲーム、のような存在だ。
この交渉、やったことがない人には今ひとつどんなものなのか、ピンとこないと思う。かくいう私もそうで、やるのが面倒くさかったんだけど、やってみたら実に単純なルールのゲームだった。
最近はこの交渉の過程で、最低ランクとはいえウマが手に入るという情報がいきわたり、数日前に比べて、格段に交渉をしている人を多く見かけるようになったような気がする。とはいえ、いまだに手を出しかねている人や、ベータに参加していない人にとっては、交渉スフィアは、やはり謎の存在であるに違いない。
ってなわけで、ちょっとその内容を紹介してみようと思う。
交渉が始まると、冒頭の図のような画面が開かれる。この図のうち、中央にあるものがゲーム台の役目を果たすウィンドウで、その下にあるカードが5スロット分並んでいるのが手札の役目を果たすウィンドウだ。
1)相手の出したカードの出る場
2)自分の出したカードの出る場
3)相手のポイントのゲージ
4)自分のポイントのゲージ
5)どっちが有利かを示すゲージ
名称は一般化した。ほんとはポイントとかはExpressionとかなんとかいうんだけど、わかりにくいでしょ。なので一般化した。あしからず。
1)攻撃力
2)カードを出すのに必要なポイント
3)カードを出すとたまるポイント(上が相手、下が自分)
4)カードを再使用するのにかかるターン数
またまた用語は一般化した。
で、カードゲームは以下のルールで進んで行く。
1)最終目標は、場の右端にあるゲージの自分の数字(ゲージの下端の数字)を0にすること
2)数字は、ゲージの上にある丸数字が、中央より自分寄り(下寄り)にある状態でターンが終了すると、1減る
3)丸数字は、出したカードの攻撃力分だけ自分の側に寄る
4)カードは必要なポイントが場にたまらないと出せない
5)うまくポイントをため、攻撃力のあるカードを出し続け、丸数字を自分の側に寄せ続けなければならない
と、これだけ。
たった5枚、相手のものと合わせても10枚の手札の組み合わせでやりくりしなくてはいけないので、基本的には、それぞれの手札の相性で勝てるか負けるかは確定してしまう。ゲーム開始後の戦術もクソもなく、ゲーム開始前の「できるだけうまくいくだろう手札」の準備と、相手の手札の運。このあやふやな2つの要素だけが、試合を決定付けるものとなる。これといった逆転要素も(今のところ)ないような感じだ。
だからまあ、慣れてしまえば、相手の手札との相性さえ悪くなければ、どんどん勝てるので、さくさく進んである程度楽しい。けど、ゲームそのものの底は浅い。無論、20戦程度しかやっていないので、スキルが上がり、手札や技かなにかが増えれば違うのかもしれないけどね。
個人的には、いい報酬がもらえるならそのために、それ以外は時間つぶしの息抜きに、という程度のもののように感じた。ウィンドウズにおけるソリティアのような位置づけと言っていい。あ、あと、ゲームごとに面白そうな会話が表示されるんだけど、それが英語なので億劫で読んでいないというのも、面白さを減退させているかな。コレはもう、日本語版に期待するしかないね。
まぁ一番の問題は、Mekaliaの交渉のNPCがいなくて、クエストが進まないってことなんだけどね!