FF14をプレイをしなくなってから1年と11ヶ月ほどが経過した。その後は特にアンテナも張っていなかったので、私がやめたあとのFF14がどんな風になっていったのかは知る由もない。ただ、つい最近FF14が一旦フィナーレを迎えたということと、いずれ新生FF14とやらになって戻ってくる、ということだけは、おぼろげながら最近知った。
そんな新生FF14について、プロデューサーへのインタビューが4Gamerに掲載されていたので、読んでみた。
拾い上げたトピックは概ねこんなところだ。
1)ストーリーについて
2)キャラリメイク
3)FATE(FULL ACTIVE TIME EVENT)
4)家
5)乗り物
6)PvP
7)見た目スロット
8)スケジュール
FF14の情報を定期的に追っている人にとっては既知の話ばかりなのかもしれないけども、私はすべて初耳なので興味深く読ませてもらった。
1)
しかし、1番ウェイトを置いて話しているのが、ストーリーだったっていうのはちょっと興醒めだ。JRPGの血を受け継いだMMORPGとして、ストーリーやムービー演出が強力なのは歓迎してもいい。でも、こういったインタビューにおいて、真っ先にもってくる話題にストーリーをチョイスするというのは、正直首を傾げざるを得ない。
ひょっとしたら最後までFF14をやっていた層へのサービスなのかもしれないけど、新生FF14を成功させたいなら「旧FF14に最後までつきあえる嗜好を持った層」は、すごく申し訳ないだろうけど、ある程度無視したほうがいい。その層に向いたゲームを作ったら、また同じ結果になるだけだ。
2)
キャラリメイクについては好印象。
3)
FATEとかいう「新システム」は、要するにパブリッククエストだよね。別に新システムでもなんでもないと思うんだけど、プロデューサーもインタビューアーも「これは最近のMMORPGではすっかり定番になったパブリッククエストですよね」っていう空気を一切見せない。こういう潔くない姿勢が、日本のオンラインゲーム界をダメにしている気がするな。
直感的に分かりにくい名前をつけて、さも斬新なシステムみたいに述べて、事情を知らない層に「これは自分の手柄でござい」というように伝える姿勢は気にいらない。素直にパブリッククエストのパクリと言え、と思う。別にそれは恥ずかしいことじゃない。恥ずかしいのはこういう隠蔽体質のほうだ。
パブリッククエストを導入すること自体はいいと思うので、あとはその実装具合をGW2くらいまで高められるかどうかかな。旧FF14的な処理の重さだと厳しいとは思うけど、どうなることやら。
4)
家。個人的にはあまり興味がない。
5)
乗り物。いいね。というか旧FF14には結局チョコボって導入されたのかな? そんな浦島気分。
6)
新生FF14にPvPがあるということをはじめて知った。というかこのプロデューサーはDAoC好きな人だったな、そういえば。以前この人の経歴に触れて、期待していたことを思い出したよ。なんとなくキュー入れインスタンス参加型スポーツPvPが関の山、というような気がしなくもないけども。
7)
見た目スロットもいいと思う。FF14のセールスポイントの一つは、洋ゲーにはないジャパニメーション風の外見だと思うから、その長所はあの手この手で伸ばすべき。
8)
スケジュールは2013年1月下旬からクローズドベータらしい。
・・・と、こんなところか。
私はFF14はいまいちだとは思っていたけど、他の同じようなMMORPGキャリアをもつ人たちよりは、高めに評価していたんだよね。その1番の評価ポイントは、WoWクローンじゃなかった、ということだった。
しかし、今回のインタビューで明らかにされた要素は、ゲームのコアな部分ではない、周辺の要素ばかりだったけども、基本的には既存のWoWクローンで採用されてきたシステムの流用ものばかりで、オリジナリティのある要素はなかった。だからひょっとすると、この調子でゲームのコアな部分まで無難にWoWクローン化してしまうのかな、という懸念を感じないでもない。もちろんいいところはどんどん吸収して欲しいけど、クローン化では面白くない。
WoWクローンのいいところを貪欲に吸収しつつ、なお強烈に個性的なコアを持つ国産MMORPG。そんな新生FF14ができるようにと期待しているよ。