台北からの日帰り圏内にある観光地としては最もメジャーな九份。赤い提灯がぶら下がったレトロな町並みが、日本人の琴線に触れるということで、日本人にも人気な場所だ。
ジブリの「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルになった、というガセネタ(らしい)も広がっているらしい。
ってことで、そんな静かなレトロな雰囲気に期待して行ってきたんだけども・・・正直期待はずれだった。
とにかく人が多すぎた。確かに狭い路地には提灯がぶら下がっていたし、建物にもレトロ感があったんだけど、それを覆い隠すような大勢の人、人、人。明らかに収容可能人数を越える人々が、狭い路地にうごめいていて、とてもレトロ感を味わうどころではなかった。
自由に歩くこともままならず、人の流れに沿って、牛歩戦術のごとき歩みを余儀なくされた。楽しくもなんともない。この観光地が「発見」された当初はいざ知らず、今やすっかり観光地化されてしまっているので、ガイドブックなどで謳われるほどに美しくは感じられなかった。残念。
どちらかというと、九份の街そのものよりも、高台にある街から見た麓の町と海との風景のほうが印象深かった。