カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2005年09月

日記: 9月24日 (2005年)

 Way Back Machineというサイトのことを最近知った。このサイト、過去10年分のインターネット上に出現した数々のサイトを、無作為にひたすらバックアップし続けているという、モンスターサイトだ。

 相当前からあったようなんだけど、ネット歴8年のワタクシ、恥ずかしながら今更知りました。

 そこで、このサイトで早速、当サイトのバックアップを検索してみると…

 出てくる出てくる、最古のもので1998年のトップページが出てくるではないか。残念ながらもっと古いものや、トップ以下の細かなページ内容までは表示されず、一番見たかったMeridian59の冒険日記も見ることはできなかったんだけど、古いレイアウトを見るだけでもなかなか懐かしいものだ。

 暇つぶしにおススメ。

日記: 9月23日 (2005年)

 ベッドを買うことにした。

 今の住居に転居してからというもの、フローリングに布団直置き、という埃が大敵の環境で長いこと生活してきた。しかしながら、もういい加減、新しくシーツやベッドカバーを換えたそばから、神速で布団に埃が付着し、迅速な掃除と洗濯を余儀なくされる生活はごめんだ! 冬に備える意味でも、少しでも暖かいであろう高高度を確保しておくのは重要に違いない! そう、つねに高度を確保し、位置エネルギーを運動エネルギーに変え優位を得るのは、空の男の定石なのである!

 …ってなわけで、半年くらい悩んだ挙句に、ベッドを購入することにした。もふもふと仕事の合間を見て、ネット通販をポチっとな。買うかどうかにはずいぶん悩んだくせに、肝心のどのベッドを選ぶかということについては、いつもどおり深く考えずにフィーリングのみで速攻で注文してしまった。ま、いいだろう。さらば布団生活。こんにちはベッドライフ。

 とはいいながらも、完璧なベッド生活にシフトするのは、まだ先延ばしにすることにした。実家ではベッドに寝ているので、ベッド生活自体にはなんの違和感もないんだけど、いままで寝ていた布団がもったいないので、しばらくはベッドの上に布団を置いて寝るという、あまり推奨されない設置方法を試みることにしたのだ。

 なぜ、ベッドの上に布団を載せるのが推奨されないかというと、ベッドの上に布団を載せると、マットレスを乗せた場合と比べて、上に横たわる人間(つまり私)の重量を分散させにくく、一点に集中した重量によって、ベッドの底板を損ないやすいのだそうだ。確かに寝てる最中に「ベキベキッ!」と底板が「く」の字に割れるというのは、構造上、想像に難くない。

 でも結局「小錦じゃあるまいし、そうそう割れまい」とたかをくくることにした。ま、不具合が出そうだったら、また改めてマットレスを買えばいいだろう。今の私には、起こるかわからない破損事故よりも、フローリングから襲い掛かってくる埃と冷気のほうが、はるかに脅威なのだ(この2者に因果関係が全くないのは言わない約束だ)。

 そんなわけで、今からベッドが配送されてくる日が楽しみな私なのでした。

日記: 9月11日 (2005年)

 週末、愛すべき地元のスーパー、イトーヨーカドーへ行くと、あの慣れ親しんだハトの看板消えてなくなり、セブンイレブンのそれに酷似したいかがわしい看板が、かわりに鎮座ましましていた。どうも最近ろくにニュース…というかこの場合TVのCMかな…を見ないせいか、世事に疎かったんだけど、株式の統合かなにかのために、セブンやらヨーカドーやらデニーズやらの経営母体が変わったらしく、それに伴ってヨーカドーの看板も変更になったそうなのだ。

 まあこの辺の話は、普通に社会生活を営んでいる読者諸兄にとって、何を今更といった話なわけなんだけど、私にとっては、その日ヨーカドーに赴いて、その場ではじめて知った事実なために、ずいぶん驚いてしまった。一瞬、あれほど繁盛していたヨーカドーがつぶれて、別のスーパーになってしまったのかと勘違いしたほどだ。

 でもなぁ。あのハトのマークの看板は、ダサいっちゃダサいけど、個人的にはほのぼの系で良かったと思うんだけどなぁ。今度のセブンイレブンもどきの看板は、なんだか商業主義の気配が濃厚すぎて、気持ちのいいもんじゃないという気がしてしまうよ。慣れないだけってものあるのだろうけど。

 とまあ、そんだけの話。

日記: 9月9日 (2005年)

 この二週間をかけて、近所の三軒の中華料理店で麻婆豆腐定食対決を実施した。無論自分だけで。エントリーしたのは、「住宅街の中にある街の中華料理屋」「駅前にある大衆的中華料理屋」「おしゃれな本格中華料理屋」の三軒だ。

 まず訪れたのは、「住宅街の中にある街の中華料理屋」。大通りから少し住宅地に入り込んだところにあるその店の周囲には、マンションと一軒屋の住宅しかない。昼時にはどこからともなくサラリーマンが来ているようだけど、出前も含め、基本的には周囲の住民がメインターゲットと思しい(知らないけど)。

 で、目的の麻婆豆腐定食を注文。740円。しばらく待ってやってきたそれは、ひき肉がずいぶんと少ない、というか豆腐以外の具がおしなべて少ない、殺風景な一品だった。あんの粘性は高めで、どろどろ気味。食べてみると、辛さ控えめ…というかほぼなし、甘さ強め…というか明確に甘い、といった風。わかりやすくたとえるならば、麻婆豆腐と酢豚のあんを足して二で割ったような、そんな味だった。率直に言って「変な味だな」と思わざるを得ない。まずくはないけど、期待していた麻婆豆腐の味では確実になかった。具の貧弱さもあいまって、740円の価値は、あいにくながらなかったと明言できる。二度とこの品を頼む事はないだろう。

 続いて「駅前にある大衆的中華料理屋」に突入する。駅前ゆえか、前の店と比較して、店の雰囲気に騒然とした、慌しげな様子が強く伺える。とはいえ、前の店が立地や客層の関係で静か過ぎた、という部分が多分にあるため、むしろこのくらい活気があるほうが、席に座っていて落ち着くかもしれない。

 そして再び麻婆豆腐定食を注文する。750円。こんどはやたらと粘性の低い、さらさらした一品だった。前回と違い、ふんだんにひき肉が入っていて、味の傾向も、甘いより塩辛い方向になっている。辛さはやや控えめ。辛さにあまり強くない私が、ご飯のおかずとするにはベストなバランスで味が構成されている。あえて問題を挙げるならば、やはりその粘性のあまりの少なさと、やや過剰な油分を感じる点だ。粘性が少ないため、少し冷えると、すぐに「麻婆豆腐スープ」といった体裁になってしまい、食うというよりも飲むに近い感覚になってしまう。幸いなことに具が多いため、あんがサラサラになっても、食物の体裁は維持されていたものの、なんとなく食い急いでしまった。加えて、油分が多めに入っているように感じたので、健康面でヤバキチな私としては、食いながらも、若干の不安を覚えてしまうのであった。味はいいんだけど、精神的にやや減点。

 最後は「おしゃれな本格中華料理屋」。綺麗に舗装され、レンガ敷きになっている広めの歩道を有する通りに面したその店は、敷地面積こそ狭いものの、店構えもおしゃれ、雰囲気あくまで上品、一人でも入りやすく、大勢でもOKという、飲食店のお手本のような店。各種メディアでも何度か取り上げられている、「庶民の店」としては最高峰に位置する一軒だ。

 麻婆豆腐定食。680円。本格的なのに一番安い。やるな。出てきた麻婆豆腐は、実にオーソドックスなそれでありながらも、山椒の味が強く効いているなど、本格的な風味が色濃い。山椒のしびれるような刺激のみならず、唐辛子もふんだんにはいっているらしく、辛さという点では今までの三軒中で圧倒的にトップだ。辛さの裏には複合的に絡み合った、色々な素材の味が感じられ、中華料理の真髄たる深い味わいを与えてくれる良品だ。が、ワタクシこのサイトで何度となく申し上げているように、辛いものが苦手なたちでして…。辛いものは嫌い、でも麻婆豆腐は好き(カレーにも同じことが言える)という困ったちゃんなわけで。ってなわけで、本格的な勢いで容赦なく加えられた辛味には、正直耐え難いものがあったのでした。間違いなく一番うまかったんだけど、同時に食うことが苦痛だったという、いかんともしがたいアンビバレンツ。にんともかんとも。

 ってなわけで、三軒を回った結果…

 「住宅街の中にある街の中華料理屋」 30点
 「駅前にある大衆的中華料理屋」 80点
 「おしゃれな本格中華料理屋」 80点

といったところが、現時点での評点かな。「おしゃれな~」についていえば、冬になればあのくらい辛いほうがホット感が出てよいのかもしれない。とりあえず、最初の一軒以外は、十分再食に耐えうるというか、食生活ローテーションに組み込むにやぶさかではないものだったので、ここは一つ、レパートリーの増加を喜んでおくことにしよう。