カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2011年11月

日記: 11月23日(2011年)

 「就活ぶっ壊せデモ」なるものが開催されたそうだ。

 と、たまには真面目(?)なテーマで日記を更新しておくべく、こんなネタを取り上げてみた。みんなが就労できることはとてもよいことだし、不満を声に出せることはすばらしいと思うので、頑張って欲しい。

 とはいうものの、このデモ自体には統一的な方向性がなくて、取り上げたはいいけどちょっといじりにくいね。主張内容がよくわからない。ニュースに挙げられている、てんでばらばらで自己中心的なプラカードやシュプレヒコールだけを見てたら、逆になんだか応援する気が薄れてきてしまった。

 就職難の苦しみはわかるし、そんな苦しみは少ないほうがいいと思う。その気持ちは同じなんだけど、主張の方向がなんとなく他力本願というか、他人や状況だけのせいにしようとしているというか、自省する気持ちがあまりにも見られないというか、そんな気がしちゃうんだよなぁ。共産主義的といえなくもない。カトリック的でもある。ギリシャを見ている気分にも似ている。おんぶにだっこ(もちろんそういうネガティブな主張ばかりをニュースが選別していないとも限らないけどね)。

 結局、運命を切り開くのは自分の努力と才能。っていう点だけは忘れないで欲しいものだ。特に才能のほう。社会にはそういう厳格な壁があることを無視しすぎるのは問題だ。

 そういう意味で、日本の過ぎた平等教育は良くないね。「誰でも努力すればマスオさん的サラリーマン程度にはなれる」というのは、現代教育が吹聴した最も残酷な嘘だ。本当は「マスオさんにすらなれないのが普通」というのが正しい。どうあがいても全員がイチローにはなれないことはわかるのに、マスオさんには誰でもなれなきゃおかしいと思っている。そこが不幸の始まり。

日記: 11月17日(2011年)

 3年くらい使っていたバイクカバーが裂けてしまったので、新しいバイクカバーを購入した。

 思えば私のバイクカバーの歴史も、バイク暦とともに長くなってきた。私のバイク暦におけるバイク保管状況は、すべて露天置き+バイクカバーという組み合わせだったので、つまりバイク暦=バイクカバー暦になる。今回の新しいバイクカバーで、かれこれもう4代目だ。

 はじめに購入したのは、ヤマハのバイクカバーだった。「ヤマハ製」で「青いラインが入っていた」こと以外覚えていないんだけど、たぶん以上の条件に合致する、ヤマハバイクカバー・タイプEだったんだと思う。このときはまだバイクのこともバイクカバーのこともなにもわかっていなくて、ただ単にバイク用品店で中くらいの値段帯のものにしようと思って買ったものがこれだった。

 そんな風に選んだこのバイクカバーなんだけども、今にして思えばなかなかいいバイクカバーだった。バイクカバーの表面処理が優れていて、砂埃や水滴が留まり難くく、汚れにくかった。また、このときはあまり美点に思えなかったんだけど、バイクカバーの吹き飛ばされ防止のための機構が、よくあるバイク下部にベルトを通すタイプではなくて、バイクカバーのすそを巾着状に絞るタイプだったのがよかった。着脱時の手間が、ベルトタイプに比べて格段に少なく、よりバイクが気軽に使用できた。

 初代バイクカバーの寿命はたぶん2、3年くらいだったと思う。なぜ使えなくなったのかをよく覚えていないんだけど、たぶん耐水性が落ちてしまったせいだろう。おぼろげに、雨の後にバイクカバーをめくったら、バイクのシートやタンクがしっとりしていた情景を思い出せる。

 その次に買った2代目は、記憶すらしていないマイナーブランドの安物バイクカバー。バイク生活に慣れてきた私は、「バイクカバーなんて消耗品だし、安いのでいいだろう」と、初代よりも1、2ランク落としたものを購入したんだけども、これは正直大失敗だった。

 いやー、実にひどかった。表面処理が甘いせいか、すぐに表面に砂埃をくわえこんでしまって、常に表面はざらざら。バイクカバーをかけるときには、手は汚れる、服は汚れる、ざらざらしているのでバイクが傷つきそうで気になる、といいとこなし。また、バイクカバーの固定もベルト方式だったんだけど、そのベルトもすぐにカバー本体との接合部から破けて、どこかに消えてしまった。

 このバイクカバーを使ったのが、たぶん1、2年。途中で事故でバイク自体が長期入院をしたりもしていたから、実質は1年あるかないかだった。

 そして、3代目。3代目は安物買いの銭失いだった2代目の反動から、一気に高級志向に転向した。買ったのは究極のバイクカバーという、名前からして豪華なものだ。

 これはさすがに高性能だった。バイクの上部部分が透湿防水性の布素材でできていて、雨は防ぐが、雨天時の地面からの湿気は逃がす、という優れた仕組み。その触れ込みどおり、雨上がりの朝でも、バイク本体が湿気を帯びていることはほとんどなく、パーツが錆びるペースも抑えられていたように思えた。

 全体にしっかりしたつくりで、素材の色合い、質感からして、ぺらぺらの銀カバーとは違い、高級感があった。しっかりとガードされている感があって、バイクを離れても安心することができた。大満足だ。

 (高級品をまとっていると「ということはカバーの中は高級バイクかな」と犯罪者に思われるかも、というリスクがないでもないけど、組織化されたプロの窃盗団は中身くらいわかって盗みにくるとおもうので、心配するだけ無駄、というのが正解だろう)

 しかし、そんな大満足のカバーにも唯一にして最大の欠点があった。それは、「バイク下部ベルト式」の固定方法だったということだ。

 この方法は、バイク下部にかがみこんで、ベルトを結ばなければならないという面倒くささがまずある。バイク下部にベルトを通す作業は、案外ストレスになるものだ。加えて、バイク下部はエンジンやエキパイなどの高熱部品が鎮座しているので、走行後すぐにはそもそもベルトを通すことができない。冷却待ちをする必要がある。これは非常に面倒くさい。さりとてあわててベルトを装着すれば、ベルトが熱でやられてしまう。

 かくいう我が3代目のバイクカバーも、あせってカバーをした際に、ベルトがエキパイの熱で焼ききれてしまい、かなり早い段階でベルトが使えなくなってしまった。多くの高級カバーと同様に、このバイクカバーも耐熱を謳っていたんだけど、ベルトだけは耐熱素材ではなかったのだ。

 機能面、ルックス面では文句のなかったバイクカバーなだけに、この1点だけが惜しかった。

 で、今回購入した4代目の話に戻るわけだけども、結局4代目は初代と同じヤマハのバイクカバーに戻すことにした。

 トータルで考えて、「着脱の容易さ」というのが、もっとも私が重視したい点だと思えたからだ。なにはなくとも、巾着式の固定方式、だ。願わくば3代目か、それに比肩する性能のもので、固定方式が巾着式のものがあれば最高だったんだけど、それはないものねだりというものだった。今後の登場に期待したい。

 ってことで、今駐車場には、キラキラ銀色に輝く懐かしいバイクカバーをまとった愛車が鎮座している。すぐに輝きは色あせるだろうけど、できるだけ長持ちしてくれることを祈るとしよう。

日記: 11月13日(2011年)

 A氏から好評を伝え聞いていた「Dungeon Defenders(DD)」なるゲームを、私も購入して遊んでみた。

 Steam英語版で15ドル弱。円高のおかげで実質1200円程度。円高は海外ゲーマーには本当に助かるなぁ。そんなのんきなことも言ってはいられないのだろうけども。

 DDはいわゆるTower Defense(TD)系のゲーム。一定のスポーン地点から押し寄せてくる敵を、いろいろな機能を持った、自動迎撃する建築物(タワー)を設置することで、拠点に到達される前に倒す、というFlashゲームなどでおなじみのジャンルだ。

 本来のTDは建物を設置するだけの、「味方ユニットが動かないRTS」というようなゲームだったのだけど、最近ではこれにFPS要素を付加したタイトルが増えてきている。建物を設置するだけではなく、プレイヤーが動かせるヒーローユニットを用意して、建築物の助けを借りながら、自分でも攻撃をするというシステムだ。

 DDもこの流れを汲んでいるタイトルで、建築物の建築のほかに、プレイヤーキャラクターの操作も駆使して、敵軍を迎撃するつくりになっている。さらにDDにはRPG的な、プレイヤーキャラクターの成長要素まで付加されていて、なかなか贅沢な仕上がりだ。

 ただ個人的には、この「全部乗せ」の設計は良し悪しかなぁ、とも思っている。

 本来「決まったリソースをどう配分するか」を「神の視点で優雅に操る」というパズル的側面が、TDの楽しみの大半だったと思うんだけど、FPS要素を取り込んだことで視点の超越性が損なわれて、「広い視野の確保のしにくさ」「判断の忙しさ」が生まれてしまっているし、RPG要素を取り込んだことで、成長度合いに応じて「リソースの変動」が生まれてしまっている。TD本来の楽しみ、という部分に限定すれば、間違いなくシンプルなTDよりも少なくなってしまっていると思う。

 もちろん、そのかわりに「アクション性」や「成長の楽しみ」がもたらされているので、悪いことばかりではない。でもTDというジャンルに振り分けてしまうと、かなり大味な部類になるであろうことは、1、2時間のプレイしかまだしていないものの、十分に予感できた。たぶん、そのとおりなのだろうと思う。

 とはいえ、DDは気軽に遊べる良タイトルだ。1200円以上の価値は間違いなくある。私自身は上記のように言いつつも、ちまちま緻密に考えるのが好きなわけでもないので、いざとなればレベルを上げてクリアできてしまいそうな大味さは歓迎できる。厳密な意味でのTDであることを強く指向している人でなければ、多くの人が楽しめる内容だと思うので、広く万人にオススメできそうだ。

 かくいう私も、動きはコミカルでかわいらしいし、軽快だし、しばらくは面クリア&キャラ育成を楽しめそうだ。うむうむ。

 ※以下は、初回プレイの様子をだらだらとUstreamで録画したもの。こんなゲームです。

 (ところで、昨晩はじめてプレイしたセーブデータが、今朝起きたらすべて消えてしまっていた。セーブするには何か条件が必要なのだろうか。2時間くらいやったのに、萎えるわー)

日記: 11月7日(2011年)

 きたる12月のスパ4AEのアップグレードは、どうやらXbox360版が先に来て、PC版は後回しになりそうな気配が濃厚だ。だからそれに備えて、しばらくXbox360版でプレイを再開して、慣れておいたほうがいいかな。

 と思ってXbox360版を久々に起動して遊んだんだけども・・・ラグっ!

 PC版が一番ラグがないとよく言われるけど、本当だった。PC版のキビキビとした動作に慣れたあとだと、あらゆる挙動が、数フレーム遅れて反応しているのがよくわかる。単にジャンプをするだけでも、上を入力してから一呼吸おいて跳んでいるように見えてしまうし、ただでさえ苦手なグラップはもはや完全に機能しない。

 私の自宅の環境においては、Xbox360を映しているTVモニターよりも、PC版を映しているPCモニターのほうが遅延が少ない、ということもこの格差に拍車をかけているようだ。Xbox360版しかなかった頃は、遅延問題をそんなに明確には感じなかったんだけどなぁ。慣れというのは恐ろしい。

 あと、やっぱりPC版よりもXbox360版のほうが単位PPあたりのレベルが高いね。いや、層が厚い、というのが正しいのかもしれない。Xbox360版のPPは、感覚的に+500~1000換算するとPC版のPPと比肩するように思う。PC版でPP3000強の私は、Xbox版ではラグに再び慣れてもたぶんPP2000強くらいだ。

 ってことで、Xbox360版にも慣れておきたいんだけど、PC版のほうがフレンドは多いし、プレイにストレスもないし、結局これからもホームグラウンドはPC版ってことになりそうだなぁ。

 最後に、先週末もまた大会(というか紅白戦)に参加したので、その動画を最後に紹介しておこう。今回の相手はゴウケン。当身が怖くて投げ多目にしたら辛勝。なんだか最近は、ハカンだの元だのゴウケンだの、わからん相手ばっかり。勝っても負けてもわからん!

日記: 11月5日(2011年)

 MechWarrior Onlineの発表に影響されて、Mechwarrior 4無印をプレイしてみたんだけど、ジョイスティック環境が危ないということがわかった。

 所持しているのは、おそらく10年近く前に手に入れたであろうMicrosoft Sidewinder Precision 2。名器、Microsoft Sidewinder 3D Proの実質的な後継で、3D ProもPrecision 2も、コストパフォーマンスの高い質実剛健なジョイスティックとして、我が家で活躍してくれた。

 ・・・のだけど、このPrecision 2を久しぶりにPCにつないでみたところ、妙に認識が悪いのだ。PCにつないでも、ジョイスティックが認識されない。何度か抜き差ししたり、PCを放電させたり、つないだまま放置したりしていると、たまに運よく認識するんだけど、そこまでの儀式が長すぎるし、確実性に乏しい。運が悪いとゲーム中に認識が切れる。給電が弱いのだろうか。

 今はPCでフライトスティック型のジョイスティックをヘビーユースする機会がないからいいけど、そういうゲームのブームがきたときに、この認識具合のままではストレスが急上昇するであろうことは目に見えている。

 ということで、思い切っておニューのジョイスティックを買ってしまった。それが上掲の写真だ。

 買ったのは、Thrustmaster T.Flight Hotas X。うおー、憧れの「スロットルの形をしたスロットル」やでー! HOTASやでー!

 今でこそこういう形のジョイスティックで廉価なものはざらにあるみたいだけど、昔は3D ProやPrecision 2のようなツマミ型の簡易スロットル付きの廉価版ジョイスティックか、あるいはスティック、ラダー、スロットルが全部ばら売りの、3つ揃えて数万円というような高級ジョイスティックかの、どちらかしかなかった。かろうじてSaitekが、こういう「スロットルの形をしたスロットル」が一体となったものを出し始めた頃だったと思うんだけど、まだまだ当時は一般的ではなかったはずだ。

 だから「スロットルの形をしたスロットル」は憧れの品だった。手に握ったことのないスロットルを夢見ては、親指と人差し指でツマミをチマチマと操作しながら、「これでチョイっと『全速前進!』ってもなぁ・・・」と思っていたものだ。そんな私もついに、「ぐい!『全!速!前!進!』」を手に入れたのだ。

 いやー、やっぱり気分でるなぁ。今までずーっと「ツマミ型スロットル」で指で速度調節をするのに慣れてしまっていたから、正直まだ少し扱いにくいんだけど、それでもスロットルをぐいぐいやってるだけで、男の子心は盛り上がる。やっぱり形は大事だ。

 全体的な品質としては、今のところPrecision 2とどっこいどっこいという印象かな。Precision 2よりもピッチ、ロールがやや硬い。ヨーの稼動範囲が狭い。スロットルは「手を載せる」ということ自体が初めてだったけど、手を載せたときの安定感は思ったよりもあった。質感はチャチな感じはしなくて、多少のことでは壊れなそうだと感じられた。

 外国製のものを実機を見ずに通販で購入したので、手の小さな私としては、大きさが一番気になるところだったんだけど、その心配は杞憂で済んだ。私の手のサイズでも、手をずらすことなく、ほぼすべてのボタン、トリガーにアクセスすることができた。ボタンやトリガーのカチカチ感も手ごろで、硬すぎたり、逆に手ごたえがなかったりということはほとんどなかった。強いて言えば、スロットル前方のボタン2と、スロットルサイドのボタン8がやや遠く、押下感も弱くて押しにくいと感じたくらいかな。

 認識や設定も苦労はなかった。私のPCはWindows 7 Pro 64bitなんだけども、この環境ならUSBに接続しただけで、自動的に認識からドライバーがインストールされるところまで進み、見ているだけですぐに使用することができる状態になった。PCがスティックを「T.Flight Hotas X」であると、ちゃんと認識している。お利口だ。

 ジョイスティック自体にキーマッピングやなにやらという機能があるようなんだけど、その辺は使っていないのでわからない。PS3でも使えるらしいんだけど、これまたPS3を持っていないので不明だ。

 全体的に満足のいく商品だった。特にやっぱり見た目がいい。今のところ、ジョイスティックの活躍の機会がそうあるわけでもないんだけど、所有しているだけで喜びを感じることができる一品だ(CHユーザーのような「本物」ユーザーからすれば「おもちゃ」なんだろうけどね)。思い切って買ってよかった。

 ちなみに写真のゲームは、往年の名作Freespace 2。DL版を持っていながら未クリアだったのを思い出して起動してみた。いまさら感があるけど、有志による日本語化パッチもあることだし、もう少しやってみるかな。