この日は、きたる引越し後の生活を夢想して楽しむべく、車でニトリに繰り出して、家具だのグッズだのを眺めるという行為に耽った。RPGで武器屋を眺めるのが楽しいように、ホームセンターを眺めるのが楽しいように、ニトリを眺めるのは実に楽しい。
目下必要になりそうなものは、カーテンだ。なので、まずはカーテンを重点的に眺めた。しかし・・・うーん、値段がピンきりすぎて困るな。どれがいいんだか、さっぱりわからないわ。あんまりカーテンなんぞにはこだわりがないので、どれを見てもフックに引っかからない。
結局は、「無難な色で地味で単色で安いやつ」にしてしまうことだろう。下見にきた意味がなかったわ。まぁ、「こだわってない」という点を再確認できた、ということが成果と言えば成果だろうか。
さらに特に目的もなく、うろうろと眺めまくる。全然使い道のおもいつかない竹編み風のバスケットとか、革張り風のファイルボックスとか、シックな色合いのシャンプーボトルとか、表面加工のバリエーションが複雑なフライパンとか、しゃりしゃりしたビーズクッションとか、和風モダンなイグサのクッションだとか、近くで見ると安っぽいけど遠目には十分満足できそうな壁掛け時計だとかを手にとっては、新居に置いた時の姿を想像してワクワクしまくっておいた。
いやー、なにがワクワクするって、全部安いから買おうと思えば買えちゃう、ってところがワクワクするんだよな。品質も「安かろう悪かろう」なのかもしれないけど、そんなん私の目利きではよくわからんので、安いというポジティブな部分が強くなってしまうのも無理からぬことなわけで。
そんなこんなでニトリを冷やかすこと小一時間。いろいろと発想も豊かになったところで、当然のように何も買わずに帰路についたのでした。あー、楽しかった。