カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2020年03月

日記: 3月12日(2020年)

 先月よりCOVID-19、いわゆる新型コロナウイルスの影響が猖獗を極めている。

 そんな中、突然体調を崩し、38.4度の高熱が出た。これはその記録である。

  • 3/8。夕方。のどに違和感。鼻水鼻づまり。下肢に倦怠感。体温36.2度
  • 3/9。朝。症状変わらず。36.4度。熱がないので花粉症を疑う。出勤
  • 3/9。14時。倦怠感が尋常ではなくなり全身に及ぶ。下肢の倦怠感はもはや痛感に。早退
  • 3/9。15時。帰宅。全身に耐え難い倦怠感、筋肉痛、関節痛。36.4度
  • 3/9。19時。鼻水、鼻づまりがかなり激しくなる。倦怠感も相変わらず。37.4度
  • 3/9。23時。症状改善せず。38.4度。コロナを疑う
  • 3/10。2時。36.7度。突然の解熱。倦怠感はほぼ消える。鼻水鼻づまりは残存
  • 3/10。1日を通して36.5度以上になることはなし。トイレ工事を最低限の接触で見守った
  • 3/11。症状からコロナではなくインフルエンザだったと推定。就業規定に従いこの日までの休暇を申し出ると、「この時期の高熱報告」に恐慌に陥った職場から翌日まで休めとの令が下る
  • 3/11。夜。ややぶり返す。36.7度。疲労感が高かったので早寝
  • 3/12。1日を通して36.5度以上になることはなし。鼻水鼻詰まりは依然としてある
  • 3/13。職場復帰。鼻水鼻詰まりは依然としてある。久々に仕事をしたら疲れた
  • 3/15。コロナは最初の症状から1週間後に急に劇症になるという話だが、この日もなにもなし。コロナの疑いを基本的には排除した

 と、まあ、そんな感じで現在に至っている。

 「4日間高熱が続いたら要相談」という国のコロナ窓口の基準と、「最初の高熱から1週間後に症状が劇的に悪化する」という症例報告とを目安に、自分の体調を観察した。

 まず高熱が1日で引いたことで、高熱が4日間続くという基準に沿わなかったので、早期にコロナの疑いを大幅に排除できると感じられた。

 そして1週間以上たった今、症状は完全に快方に向かっているので、おそらくコロナではなかっただろう。

 もしこの先私がコロナに感染するとしても、それはこの症状の流れとはまったく別のルートから感染したものになると思われる。

 また急に高熱が出る症状は、インフルエンザのそれに似ているので、インフルエンザだったのだろうとも思っている。そうであったとしても、1日で高熱は引いたので、軽い部類のそれだ。

 この期間内の他人との接触は、必要最小限であり、かつ、その最小限にも感染させないように注意を払ったので、私からインフルエンザなりをもらった人はいないと思っている。復帰後に聞いたところによれば、職場のデスクの近縁の人に感染者は出ていなかった。あとはトイレ工事の人だけど・・・平気だといいが。

 というわけで2020年3月の高熱事件は終わりだ。コロナ事件簿になるかと思ったけど、そうはならなかった。ネタ的にはおいしくなかったけど、コロナでなくて本当によかったよかった。

日記: 3月10日(2020年)

 以前「壊れた」と報告したトイレを、工事業者を呼んで新しいものに交換した。

 故障してからおよそ10日。快速というわけではないものの、なかなかのスピード解決ができたと思う。

 その過程を記録しておこう。

 【業者選定】

 他のあらゆる問題解決と同様に、トイレ交換工事の施工業者もインターネットで探した。

 が、これがまた候補が多すぎて困った。

 「地名」「トイレ交換」といったワードでGoogle検索をすると、うじゃうじゃと施工業者が出てくるのだ。そしてその多くは、検索結果に「○○(地名)のトイレ交換なら□□(業者名)に」とかいうテンプレ的なコメントがセットで出てくる、地域密着型ではなさそうな広域規模の窓口業者だった。

 しかし実はそういう企業には、私はちょっとした偏見があった。親身にやってくれないんじゃないかとか、騙されるんじゃないかとか、いざというときのクレームがしにくいんじゃないかとか、そういった根拠のない不安感をもっていたのだ。

 だからそういう業者は避けたい気持ちもあったんだけど、結論としては、結局そういう業者にお願いすることにした。

 そういう企業しか検索の上位に出てこないので、それがノイズになりすぎて他の選択肢を探すのが、不可能とは言わないまでも、相当困難だったからだ。仕方のない選択だった。

 【続・業者選定】

 そんな業者をいくつか見ていくと、トイレ交換工事の相場というものがだいたい分かった。

 どの業者も便器、タンク、シャワートイレのセットが、工事代込みで最安10万円前後というところになるようだった。業者による値段の差はあまりなかった。どの業者もせいぜい±1万円の範囲内に値段が収まっていた。

 となるとどの業者にお願いするかどうかは、ある程度「勘」に頼らなければならない。長年のインターネット人生で培った「ここは信頼できるサイトだ」というものを見通す眼力を発揮するときだ。

 で、選択したのは、交換できるくん、というところだった。

 まずサイト開設19年という文言を重視した。こういうのは大事だ。アコギな真似をすれば叩かれるインターネット業界で19年続くというのは、真っ当な商売をやってきてる可能性が非常に高い。

 そして、「見積もり依頼時に工事個所の写真を送る。それで見積もりを行う。工事日以外に業者が来ない」というコンセプトが気に入った。他人を自宅に招き入れる回数は少ないほどいいし、インターネット文明をフルに使おうというマインドが心地いい。いわばリモート見積もりだ。

 「これからの社会はこうあるべき」と思える方法を、積極的に採用している企業は応援したい。

 ということで、交換できるくんに依頼をすることにした。

 【商品選定】

 工事を依頼する前に、購入する便器を決めなければ。

 立ち合い見積もりもなければ、ショールームに出向くわけでもないので、実物なしにいきなり便器を選ばなければならない。

 が・・・はっきり言って、どんな便器がいいのか全然わからん!

 ということで、便器&タンクのセットは一番安いやつにした。タンクレスのようなオシャレなのではなく、昔ながらのタンクに水を溜めてレバーで流すもの。今回のトイレの故障で、シンプルなほうがセルフメンテしやすいと痛感した。

 シャワートイレも洗えればいいという単機能のものに。またリモコン式は電池の補充が面倒くさいので却下。

 とにかくシンプルイズベストだ。

 またせっかくなので、同時に床材の張替えも依頼した。この家を購入して以来、買ったままの状態で最もショボいと思っていた部分の一つがトイレの床材だったので、ここをこの機に一新することにした次第だ。

 【見積もり依頼】

 ウェブ上でのフォーム入力。

 氏名住所等の個人情報はもちろんのこと、現在の状況の入力が微細だった。

 見積もり依頼の伝達内容だけで工事見積もりを済ませるというメリットを享受する代償として、その内容の入力には、ある程度の手間が求められる。

 まずトイレの寸法を測る。縦×横が何cm、という入力だ。メジャーを使って内寸を取るだけだけど、メジャーを持っていないと計れない。メジャーのない家がどの程度あるのかは知らない。

 次にトイレの写真を撮り、アップロードする。

 ここが難しいポイントだ。いや、メチャ簡単なんだけど、例えばうちの両親ならこれはたぶん躓くポイントだと思う。またはじめからスマホでフォームを入力していた人はワンステップで済むけど、PCで入力していた人は、ここで突然スマホやカメラとPCとで、データのやりとりをする作業を求められる。やや煩雑。

 で、見積もり依頼発射。返答を待つことになった。

 【見積もり結果メール】

 半日後、テンポラリーな見積もり結果サイトのURLが届いた。てっきりメールでのやりとりになるかと思いきや、より可読性の高い専用ウェブサイトでくるとは。この展開は想像してなかったけど、非常にわかりやすいなこれは。

 で、このウェブサイト上で実際に注文、契約を成立させた。そうか、この方法なら即座に「注文」に移れるメリットがあるのか。

 またこのタイミングで床材の柄も決定。オンラインカタログをPDFを見て、品番を入力するという仕組み。どこまでもデジタル手続き。いいぞ。

 【電話】

 翌日、ここへきて電話がキタ。要件は工事日程のツメだ。この辺は、いつ返事がよこされるかわからないメールのやりとりだと不都合があるのだろうな。

 都合のあるうちで最速を選択した結果、見積もり依頼からほぼ10日後になった。驚くほど速い、というほどではないけど、期待した通りの早さだった。

 【床材の柄変更】

 「床材の柄がうまく施工しにくいタイプなので再考をお勧めします」とのメールが来た。この注意事項は、カタログから選ぶ段階で記載されていたものを、私が見落としていた内容だった。

 ご忠告に従い変更した。親切な進言、大変助かった。

 またこの段階で「営業担当」と「当日の施工担当」の紹介も届いた。業者のウェブサイト上にそれぞれの顔写真まで乗っている。心づかいが細やか。至れり尽くせり。

 【工事日】

 午前9時、施工開始。

 午前11時15分、施工完了。

 トイレは綺麗に生まれ変わった。

 業者の方は、玄関からトイレまでの2メートルほどの空間にしか立ち入ることはなく、手際よく古い(汚い)トイレを外し、運び出し、床材を張り替え、新しいトイレを設置し、去っていった。プライベート空間への侵入は最低限で、正直すでに作業してくれた方の顔も覚えていないというほど、接触回数が少なく終わった。理想的な展開だった。

 【お値段】

 床材張替え込みで、105,800(税込)だった。ミドルレンジゲーミングPC並。

 【感想】

 大成功だった。

 見積もりから施工までノンストレスで事が進んだ。できるだけメールで完結したい、電話したくない、人とは会いたくない、という私のような人間にとっては、最適なソリューションだったと思う。

 こういう業者との接触は、人生においてそう回数を重ねられることではないから、なかなか他の業者との比較はできないんだけど、交換できるくんは相対値ではなく絶対値として、いい業者だと感じられた。気分よく取引ができた。

 今後、我が家ではレンジフードの交換もそのうちしたいな、と思っているので、もしそうなったときにはまた交換できるくんが有力な選択肢に入りそうだ。

 ※別に袖の下は貰ってません。

日記: 3月1日(2020年)

 唐突にトイレが壊れた。

 その日、家に帰って用を足した私は、体に染みついたいつもの所作として、トイレの水栓レバーを引いた。

 ぷちっ。

 そんな手ごたえがあった。するとトイレのレバーは一切の抵抗を失い、カラカラと空回りするの実になってしまった。当然、水は流れない。

 トイレを流せなくなってしまったのだ。

 トイレを流せない・・・え? そんなことあるの? 想像だにしていなかった事態に、一瞬固まってしまった。今まで生きてきて、トイレを流せない、などという事態に遭遇したことなんてなかったし、遭遇するにしたって、世界一安心できるトイレである自宅のトイレで遭遇するなんて、不意打ちにもほどがある。あまりと言えばあまりの仕打ちだ。ひどい。

 でも、わが身の不幸を嘆いていても事態は好転しない。なんとかしなければ。

 そして格闘は始まった。

 まずは症状を観察しなければ前には進めない。そのためにタンクの上蓋を外そうと持ち上げてみた。

 ・・・外れない。

 考えてみれば当たり前なんだけど、手洗い付きの上蓋なので、手洗い用の蛇口にホースがつながっていて、そのままでは上蓋はずらせはすれども取り外せはしなかったのだ。そんな簡単な構造すら、今まで考えたこともなかった。

 幸い、上蓋とつながるホースは、手で回せば外れる簡単なネジ構造になっていたので、くりくりと回すだけで外すことができた。

 外した上蓋をトイレ脇にの床に安置し、タンク内を確認してみた。

 タンクは長年の放置の末に溜まった水垢で赤茶けており、実に汚い。構造上ここに排泄物が来るはずはないんだけど、「トイレ」で「茶色」という組み合わせの汚れだと、どうしてもいやな想像が働いてしまい、余計に汚く見える。

 でも、事ここに至っては、そんなことも言ってはいられない。ここでなんとかしなければ、本当に汚いほうの茶色をどうにもできなくなりかねないのだ。

 決意も新たにまじまじとタンク内を観察してみると、故障の原因は明らかだった。

 レバーと、それによって持ち上げられるタンク底部のゴム弁・・・フロート弁というらしい・・・との、間をつなぐ鎖が切れていたのだ。

 切断部分はフロート弁側の接合部。フロート弁のゴムそのものがちぎれていた。構造が破綻しているので、レバーと鎖とは、簡単にはつなぎ直せそうもない。

 さてどうしたものか。

 とりあえず試しにタンクに手を突っ込み、フロート弁を手で持ち上げてみると、普通に便器内が水洗された。

 よし、メカニズムはわかったぞ。とりあえず急場のしのぎ方はわかった。最悪、手で何とかなる。

 でも、流石に毎回手を濡らすのは厳しいよな。そこで紐を用意し、その一端を両手をタンク内に突っ込んでフロート弁の接合部の切れ端に結び、逆の一端をタンクの外までもってきて、簡易的な水洗レバーとしてみた。

 ぐいっとひっぱる。

 じゃー。

 よし、機能するな。

 とりあえずはこれでしばらくの間は、それなりに文明的に用を足せそうだ。

 さて、あとは今後どうするかだけど・・・。

 もっとも簡単な案としては、故障個所をDIYで修理するというものが考えられる。フロート弁を買って、DIYで交換することは、案外簡単にできそうだ。価格もだいたい1000円前後と安い。

 でも、せっかくの機会だから、これを機にトイレそのものを思い切って交換するのも手かもしれないなぁ。だいぶ老朽化してるし、新しいトイレにすれば掃除がしやすかったり、節水になったりと、メリットも多そうだ。

 問題は、いまコロナの影響でトイレパーツの供給が滞っているという話だけど・・・。まぁ、一回業者に見積もりを出してみて、納期や価格を勘案して考えてみようかな。