カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2025年12月

日記: 12月3日(2025年)

 ディヴィニティ:オリジナル・シン2(ディフィニティブエディション)Switch版をクリアした。

 ゲーム名が長すぎるこのゲーム。購入したのは、Nintendo Switch(2ではなく1)購入直後のことだったんだけど、当時は主に読み込み時間の長さがネックとなってプレイしなくなってしまっていた。

 先にゲーム内容について説明すると、システム的にはそのまんまバルダーズゲート、というようなゲームだ。

 戦闘時と移動時がシームレスにつながっている、見下ろし型のタクティカルRPG。ゲームルールや世界観がD&Dだったりフォーゴトン・レルムだったりしない、オリジナルの世界という部分だけが違っていて、あとは往年のバルダーズゲートやアイスウィンドデイルとほぼ同じルールのゲームだと言っていい。ちなみにこのゲームの制作会社は、のちにこのゲームの制作経験を活かして(?)、バルダーズゲート3を制作することになるので、さもありなん。

 難易度はなかなかにシビアで、ノーマル難易度であっても、脳筋で突き進んでいると簡単に全滅する。でもその反面、いろいろなシステム的なズルというか、頭を使った解決をすると、簡単に勝てたりもする。例えば、テレポーテーションで敵のうちの1人だけを、足場でつながっていない空間に隔離してボコす、とかできる。

 言ってしまえば「初見殺しに負けて涙しながら戦闘の勝ち方を考えて戦うゲーム」だということだ。

 なので、こまめにセーブをして全滅に備えておくこと、全滅しても何度でもロードしてやり直すことが、ほぼ必須のゲームになっている。

 そんなゲームなのに、Switch版のセーブ&ロードは、ハードスペックの都合上その読み書きにかかる時間が長すぎた。やってられなくなってしまった。

 が、今年になってその状況が変わった。Switch2の発売だ。

 Switch2で「そういえばこんなゲームを昔買ってたな」と思ってプレイしなおしてみたところ、スペックの向上が功を奏して、十分耐えうる範囲のセーブ&ロードの読み書き速度になっていたのだ。

 ということで、1からプレイをし直し、クリアまでこぎつけた、というわけ。

 プレイフィールはさっきも書いたけどバルダーズゲートのまんま。バルダーズゲートシリーズの持つ楽しさを、そっくりそのまま持っているゲームだった。

 でも、もう少しシビアというか、複雑な要素が多くて、かつ、それが不親切なので、記憶の中のバルダーズゲートシリーズよりも、イライラ要素が多かった。

 まずUI。キーボード&マウス前提のゲームだな、という気は正直して、パッドでの操作にはイライラすることもあった。特にカーソルの判定がおかしいことが多くて、敵を指定したはずが地面を指定していたり、ということは多々あった。戦闘がシビアなゲームだから、これだけで命取りにすらなった。イライライラ。

 システム的にもかなり不親切で、仲間の挙動とか、したくもない違法行為の発動とか、和訳の質とかも含めて、「わかりにくい」「とっつきにくい」という要素目白押し。

 特に地面と大気の属性関係が煩雑で、正直「この要素いる?」って思ってしまった。火や水といった魔法や道具を使うたびに、使われた地点の地面と大気の属性が変わるんだけど、マス目のあるゲームではないから、どこがその影響下なのかがわかりにくくて、意識するのが面倒だったし、緻密に制御もしにくかった。利用できれば面白いのかもしれないけど、個人的には冗長なこだわりに思えたかな。

 ただ、欧米RPGにありがちな謎の自由度は、これらを打ち消す面白さがあった。戦闘の攻略方法の自由度もそうだし、クエストの解決方法や、パーティー編成なんかも自由度が高くて、その辺は楽しめたな。

 ともあれ、最近のゲームライフは、軽いプレイ感のローグライクやらばかりだったから、久しぶりにずっしり重たいゲームをプレイしたな、という感が強い。それをクリアまで到達させることもできたので、達成感はひとしおだ。疲労感もひとしおだけど。

 同じ制作会社の続編ともいえるバルダーズゲート3は、長らく私のSteamのウィッシュリストに入っていて、そろそろ買おうかなというタイミングだった。でもこのゲームをプレイしたせいで、今はプレイ前から満腹感がすごい。

 まだしばらくウィッシュリストに眠っていてもらうことにしよう。

日記: 12月1日(2025年)

 勝沼・甲府ツーリングに行ってきた。

 行先選定のきっかけは、甲州のワインセラー巡りをしていた友人が、「ワイン工場併設のパン屋のパンが旨い」とXに書き込んでいたことだった。

 よろしい。ならば行って食おう。

 勝沼あたりはバイクで走りに行くにはちょうどいい距離感なので、そういうエリアの情報は正直かなり嬉しい。バイク乗りも20年を超えると、さすがに新鮮な行先を選定しにくくなってくるもんなので、そこに新しい風が吹き込まれると、大変助かるのだ。

 ってなわけで、いつも通り有給休暇を取得し、平日の空いている中央道を流すこと1時間あまり。途中の初狩PAで休憩をはさみつつ、すいすいっと勝沼ICに到着した。

 そこから目的地のパン屋まではすぐなんだけど、せっかくのツーリングだ。最短距離では向かわずに、快走路のフルーツラインを少し流して、秋のツーリング気分を満喫してから、遠回りでパン屋に向かうことにした。

 到着したパン屋は、事前の予習通り、シャトー勝沼なるワイン工場の一角にあった。パン屋と工場併設のワイン直売所を合わせても、私の他に客は2、3組しかいなかった。平日午前だからなのか、いつもこんなもんなのかはわからない。両方かもしれないな。

 とにかく空いていたので、優雅に直売所を見物し、パン屋でパンを購入することができた。

 ここの名物はクリームパンだ。店頭ではクリームパンのパン部分だけが並んで売られており、レジでの精算時にそこにクリームを挟んでくれる、という不思議な販売形式が特徴だった。

 そのクリームパンを、駐車場に止めたバイクに座ってぱくり。その形状も相まってか、普通のクリームパンというよりは、カスタードクリームサンドというような味わいだった。一時期はやったマリトッツォの先祖みたいな感じでもあるかもしれない。味? こんなもんは旨いに決まってますがな。

 パンを食べ、目的を早くも達成してしまった後に向かったのは、笛吹川フルーツ公園だ。

 高台にあるこの公園は、駐車場からの景色がよさそうだったので、第2の目的地に選定した。

 この公園は実際なかなかいい公園だった。期待通り、高台の駐車場からの景色は良かったし、公園そのものも開放感があった。特に、短いながらも起伏に富んだ、公園内を貫く道路を走るのは、気分のいい体験だった。

 最後の目的地は、武田神社にした。

 締めくくりにふさわしい威厳がある。

 笛吹川フルーツ公園から武田神社までは、フルーツラインと愛宕山スカイラインの2つの道を経由して向かうナイス快走路ツーリング・・・の予定だったんだけど、見事に失敗した。

 フルーツラインについては、そもそも分岐を間違えて乗れもしなかった。代わりに普通の県道国道を走り続けてしまった。ま、それはそれで見知らぬ土地の見知らぬ街を見分できたから悪くはなかった・・・と思いこもう。

(※ちなみにここでいうフルーツラインは、パン屋に行く前に言及したフルーツラインと同じ道の、違う部分のことだ。パン屋の前に走ったフルーツラインを、ずーっと走り続けると、かなり遠くまで行ったあと戻ってくる形でフルーツ公園エリアに帰ってくることになり、そこからさらに甲府方面に進めるようになっている)

 愛宕山スカイラインは、道そのものは乗れたし、悪くもなかったんだけど、季節柄落ち葉の量がすさまじくて、大変だった。こんなに落ち葉が積もり、かつ、落ち葉が降ってくる中をバイクで走ったことはない、というくらいの落ち葉だった。落ち葉の雨を浴びながら落ち葉の絨毯の上を走っているような状態だったから、ヘアピンカーブが続く山道なのに、滑るのが怖くてバイクをろくに傾けることもできず、ゆっくりゆっくり低速で地面を見ながら曲がるような、繊細な走行を余儀なくされてしまった。とにかく恐ろしくて、風景やワインディングを楽しむとかいう状況では、まったくなかった。他の走行車両がほとんどいなかったのが救いだったけど、そりゃいるわけないよな、というような道路状況だった。

 ともあれ、そんな風にしてたどり着いたのは16年ぶりの武田神社

 正直、16年前のことはあまり覚えていないんだけど、威厳と落ち着きとがあるいい神社だったように思う。16年前と同じことを書くけど、武田信玄の本拠地である躑躅ヶ崎館の跡地に立っている、ということに価値を感じる場所だ。

 その後、間違いなく16年前にはなかった、新しそうな観光施設に併設された、立ち食いソバやのようなお食事処で「謙信あごだしラーメン」なるものを食べて、帰路についた。

 落ち葉で困ったりはしたものの、紅葉に染まる世界を堪能できて楽しかった。