なんか硬いタイトルだけど、そんなにたいした内容ではないのであしからず。
SWTORのパーティー単位のPvEの特徴は、
1.Rangedの敵が多い
2.味方をワンボタンでアシストできない
3.クラス間の基本性能(痛さ硬さ)差が少ない
4.ヘイトコントロール(Threatあげさげ)特化スキルが少ない
5.雑魚がもろい
ということが挙げられる(たぶん)。
このため、昨今のMMORPGでありがちな、「Tankが敵を一箇所に集めてAEで焼く」とか「Tankが全員をキープして、1つ1つ正確に倒す」ということがしにくい。前者はRangedの敵が多すぎて、できるシチュエーション自体が少ないし、後者は正確で素早いアシストができないので、敵の総数が少なくなってからや、混戦ではない場合にしか使えないからだ。
なので、パーティー規模で挑む雑魚戦の基本戦術には、「やられる前にやる」が必要になる。特にJedi GuardianのようなAE性能の低いTankと、CommandoのようなAE性能の高いDPSが組む場合、こういった仕様を理解して、倒す敵、キープする敵、攻撃を当てる敵、当てない敵、を速く賢くチョイスすることが、スムーズな進行の上で重要だ。
では、その「賢いチョイス」とはどういうものか。それは基本的には、
・DPSは弱い順に倒す
・Tankは強い順にキープする
と考えればいいと思う。強い敵はTankがキープして、弱い敵はDPSが秒殺するという意識を、全員で共有するのがシンプルで成果が出やすい。たとえば、「雑魚は6秒間のAE Taunt効果時間内だけキープをするから、その間に倒してしまえ! ヘイト稼ぎは雑魚にはしない!」というような割り切った判断だ。逆に、「1匹たりとも跳ねたらダメ」とか「MTと同じのを殴る」っていう従来の思考にこだわると、跳ねるわ、なかなか数が減らないわで、効率も成果も出ない。
要するに、PvPと同じような思考だと思えばいいかもしれない。「次はこれを殺すのが最もトータル的な被ダメージが少ないだろう」というようなことを、特にDPSの人は、常に考えながら戦闘をする必要がある。Tankをしながら戦況を眺めるに、DPSの動きでこれほど難易度の変わるゲームも珍しいくらいだ。
漫然と集めてMTにアシストして焼くような、そんな単純なゲームではないのだ。構造がシンプルなくせに、妙にテクニカルな判断を求められるゲームなのだ。そのかわりどのクラスも多少殴られるくらいは耐えるし、雑魚はさっくりと死んでいく。そこを考えて動くのだ。
当初、「アシストすらできない」というのは、MMORPGプレイヤーとしては愕然とせざるを得ないレベルの、UI上の最大の欠陥のひとつだと思っていたけど、プレイヤーの動きに自由度を与えるということまで考えてのことだったら、すごいぜBioWare!(ないだろうけど)