エジンバラ観光のメッカ、ロイヤルマイルに数あるパブのうちの1つ、The Royal McGregorで昼食をとった。
The Royal McGregorは、スコットランド名物のハギスの評判がいいとされる店。ということで、この訪蘇で是非ともハギスを食したいと思っていた私が、狙い撃ちで訪れた店だ。
ハギスというのは、「茹でたヒツジの内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したプディング(詰め物料理)の一種(Wikipediaより引用)」というもの。人によってこれを美味そうとみるか、ゲテモノ料理と見るかは様々だろうけども、多くの人にとってはゲテモノ料理の範疇ですな。しかし、私には実においしそうに聞こえたので、意気揚々と食いに行ってきた。
ハギスは多くの場合、ハギスとマッシュドポテトとマッシュドターニップ(カブの一種)がセットで供されるらしい。これらをこのThe Royal McGregorでは「ハギスタワー」と称して、積み重ねた形で供するのが特徴的なのだ。一見するとケーキのようでもあり、美しい。
入店すると、なかなか美人のオネーサンが席に案内してくれた。しかしそこで渡してくれたメニューは、朝食時限定のセットのみが書かれたメニュー。そこには当然ハギスの文字はない。「違うのだ。私は普通のメニューから選んで注文したいのだ」と言うと、すぐに普通のメニューを渡してくれて一安心。ハギスを注文し、待つこと十分あまりだろうか。めでたく噂のハギスタワーがやってきた。
そして食う。
おぅ・・・うめえええええ!
レバーのようなクセのある濃厚な味。それがマッシュドポテト、ターニップ、それにグレービーソースと合わさって、いままで味わったことのない美味を生み出している。なんだこれ、本当に上手いぞ。
量がとても多くて、終盤にはさすがに飽きかけたけど、思っていた以上にうまくて驚いた。事前に調査してあった素材や調味料や調理法から、実は「まぁ不味くはないだろう」という楽観はしていたんだけど、その予想をはるかに上回る味に仕上がっていたよ。
これはなかなか日本では食えない味覚だろうから、舌蕾に刻み付けるようにゆっくりと味わってから、幸せな気分で店をあとにした私なのでした。
写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)