カテゴリー別アーカイブ: 蘇・英国紀行’09

蘇英09: バッキンガム宮殿

 ロンドン観光の最後に訪れたバッキンガム宮殿。

 ここは昼の近衛兵の交代儀式を見物するのが黄金コースで、だからその時間に合わせてツアーなどでは予定を組まれるんだけども、我々は夕方に立ち寄ったので、単なる派手な鉄格子で囲まれた建物を見ただけとなった。

 鉄格子とその奥の建物とでなる光景は、BBCの中継などの背景としておなじみの絵で、そういうものを見たという単純な喜びはあったものの、観覧物としての感動はそんなにないところだと思う。以前ここに来たときにそう思っていたので、今回はついで程度の立ち寄りと相成った。

 ところがこれは帰国後に知ったんだけども、現在は「7月26日 – 9月24日の間に限って一般入場が可能となっている(Wikipediaより)」らしいんだよね。うわー、思いっきり今回の旅行とかぶってるじゃないか。中に入ったことはなかったから、そんなことなら中に入ってみたかったよ。

 はじめから切り捨てていたから、まったく調べていなかった。チクショー。

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蘇英09: お土産

 おまけ。お土産紹介。

 【タータンチェックのマフラー】

 毛糸のものと、カシミアのものがあった。安い毛糸のものをチョイス。クランごとにあるタータン柄もいろいろとあったんだけど、マクドナルドとかキャンベルとかに与するのをよしとしないジャパニーズとして、クラン色のない「概念」のためのタータンにした。これは「愛国心」らしい。青が好きというのもある。柄の意味が本当かどうかはしらない。

 【ケルト文様スキットル】

 かっちょ良かったので買った。これを使って夜のキャンプツーリングで飲むスコッチは美味いはず。

 【DEAN’sのショートブレッド】

 スコットランド名物のお菓子ショートブレッド。日本でも買えるWalker’sじゃつまらないので、DEAN’sにした。ショートブレッドは美味いね。甘いものをそんなに食べない私だけども、この程よい甘みと塩味のあるお菓子は好きだ。職場配布用に大量購入。

 【ハギスの缶詰】

 その名のとおり、ハギスの缶詰。中身は、ビニール詰めされたハギスが、ラードとブイヨンの中に浮かんでいるという状態だった。30分ほどビニールごと茹でて、マッシュドポテトとともに食った。現地のものは羊肉で、この缶詰は豚肉だったけども、懐かしく美味しい味だった。

 日本では英国からの肉の輸入ができないそうで、通販でも購入不可能というレアもの。英国へ行く人は、ハギスの缶詰をぜひ買ってきてください。

 【たらこの缶詰】

 ペースト状になったたらこが詰まっているという、面妖な缶詰だった。スライスしてソテーしたら、なかなか珍味な酒のつまみになった。生クリームでほぐせば、たらこスパゲッティーなどにも利用できそう。悪くない。

 【フォートナム&メイソンのビスケット】

 クロテッドクリーム味の濃厚なビスケット。ヒースロー空港の免税店で購入。1缶400円くらいだけど、日本で買うと1500円くらいするらしい。美味しかったけど、すごくカロリーが多そうだった。

 【Walker’sのポテトチップス】

 ポテチ。英語で言うとクリスプス。フライドポテトが美味いこの国のポテチはやっぱり美味かった。特にソルト&ビネガーが美味く、私の愛してやまないスッパムーチョのさらに3割り増しで美味かった。もっと大量に買えばよかったと後悔した。

 【ラフロイグ・クォーターカスク】

 アイラ・モルトの代表格ラフロイグの変り種。4分の1サイズの小さな樽で短期熟成させたものだそうだ。この樽のサイズは、昔のウィスキーの樽のサイズらしく、「歴史の味を再現」的な意味合いがあるらしい。んが、そもそも今のラフロイグの味もろくに知らないので、まったく比較できん。ので、そういう意味合いは重視せずに飲んだ。

 アルコール度数48%は私にはちょっときつかったかな。平時はともかく、口内が荒れていたりすると、ヒリヒリして飲めなかったりした。香りはアイラ・モルトらしきピート臭というのだろうか、スモークチーズのような燻製っぽい癖のある香りがして、飲んでいて面白かったよ。

 ま、酒の批評が出来るほどの酒飲みではないんだけどね。でも、忘年会の飲み放題で出るブレンデッドウィスキーが今ひとつに思えるくらいには美味いと思った。

 【ハイランドパーク16年】

 ハイランド・モルトっぽい名前全開のブランド。さわやかな飲み口で、普通の人はラフロイグよりもこちらのほうが美味いと感じると思われる。正直私もそう思った。

 ただ、ラフロイグの強烈な個性に比べると、少し素直というか優しい感じがするので、こればっかりでもあきそうだ。かわるがわる飲むと楽しいに違いない。ま、少なくとも誰かへのお土産に買うなら、断然こっちがお勧めだ。アイラ・モルトは相手によってはドン引きという結果が待っていると考えたほうがいい。

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蘇英09: 交通機関

 観光地編のおまけ。交通機関にもいろいろと乗ったので、さばさばと感想を。

 【ブリティッシュ・エアウェイズの国際線】

 最初に期待していたのは客室乗務員。アングロサクソン女性は美女が多い。という思い込みがベース。しかし、実際のところ、肝っ玉カーチャンといった風情のおばちゃんばかりだった。

 機内食は、成田発のものは美味く、ヒースロー発のものは不味かった。ただし、「ヌードルをくれ」といえばカップヌードルをくれるという裏技(ってほどではないが)を使えば、小腹がすいたときに懐かしい味に出会える。

 私の乗った機の装備は、個人TVモニターつきだった。数十種類の映画や音楽を楽しめる。しかし日本語字幕、あるいは吹き替えのある映画は、わずか4,5種類しかなかったので、見たい映画は「英語の英語字幕つき」で必死のリーディングで見た。

 【ブリティッシュ・エアウェイズの国内線】

 左右2列の、合計4列のエアバス。当たり前だけど、表示から、客室乗務員のアナウンスから、機長の挨拶から、何から何まで全部英語。そういうのはちょっと緊張感がある。

 ちょっとボロかったかな?

 【エジンバラ空港の大型タクシー】

 夜の空港から、不案内なエジンバラ中心部への移動に利用。しかし、いったん待ち始めたはよいものの、寒空の下、待てども待てども車が来ない。それで何度も、「待つのをやめて、別の手段を探そうか」と思うんだけども、それまで待った時間を無駄にしたくなくて、ずるずる延々と待ち続けてしまった。

 結局待つこと20分。すっかり疲れ果てたところで乗れたものの、もう二度と利用すまいと誓った。

 【ScotRail】

 スコットランドの国鉄。エジンバラ―スターリング間の移動で利用。この国の鉄道利用のしきたりがわからず、切符を買うのに苦戦し、目的の電車を探すのにも苦戦した。でも、頑張って乗ってみると、ひとつ自分が成長した気分になって良かった。

 内部は日本の特急列車と同じような、4人1組の箱型の席がメインの構成の自由席。欧州人の体格からすると、少し狭いんじゃないかというサイズだったけど、我々にはいいサイズだった。

 列車は電化されておらず、ディーゼル機関車によって牽引されていた。時間通りには運行されていないだろう、という既成概念があったけど、少なくともこの日は定刻どおりの運行だった。

 【ロンドンの地下鉄】

 英国が誇る地下鉄。通称チューブ。世界最古の地下鉄で、開通は1863年だそうだ。これは新撰組の結成と同年だから、なんてことだ、としか言いようがない。

 しかし、その設計の古さのせいか、車内が狭い。しかも愛称チューブのとおり、円筒形のトンネルを、円筒形の車両が通るという設計のため、外縁部に近づくにつれ車内の天井が低くなり、余計に窮屈さが際立ってしまっている。体のでかい現地の人々には、いかにも似つかわしくない構造だ。

 でも、その便利さはなかなかのもの。さして広くないロンドン市内を、くまなくカバーしているので、旅行するにはどこへ行くにも役に立つ。ロンドンで有名なもうひとつの交通機関であるバス(2階建てのものはもう少ないようだけど)に比べて、利用の仕方に難しいところがないのもいい点だ。

 狭い以外の難点は、案外アクシデント等で頻繁に止まったりすることと、地面深くにあってホームまでが垂直方向に遠かったり、逆に地表面に近い駅になるとエスカレーターがなかったりするところかな。

 【徒歩】

 ロンドンは意外と狭い。というか、東京が広いともいえる。また、東京の山の手は坂ばっかりだけども、苦しさを感じるような坂はほとんどない。だからロンドンでは複数の観光名所を、徒歩でカバーできてしまうことが多い。

 逆に言うと、人並み程度には健脚でないと面倒くさいかもしれない。

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蘇英09: 機内食

 食事編の最後のおまけとして、機内食をご紹介。

 1)ブリティッシュ・エアウェイズ(成田→ヒースロー):食事1

 なんだっけな。たぶんチキン。中華丼風のもの、アップルタルト、サラダ、パン。日本発の線なので、日本製の安心の味。問題なし。

 2)ブリティッシュ・エアウェイズ(成田→ヒースロー):軽食

 盛りだくさんすぎるお菓子セット。ショートブレッド、マドレーヌ、チョコナッツ、クラッカー、カレーペースト、ジュース。満足。

 3)ブリティッシュ・エアウェイズ(成田→ヒースロー):食事2

 ビーフかシュリンプか、と聞かれてのシュリンプだったと思う。またしても中華丼風。今度は海鮮。最初の食事と変わらなかったけど、ま、美味かったのでOK。

 4)ブリティッシュ・エアウェイズ(ヒースロー→成田):食事1

 また中華丼かよ!!!!という感じのシュリンプ中華丼。しかし、今までと大きく違うのは、美味くないということだ。さすがにヒースロー発の路線ということで、イギリス人料理のパワーが炸裂したとおぼしい。

 5)ブリティッシュ・エアウェイズ(ヒースロー→成田):食事2

 イングリッシュブレックファストもどき。見た目そこそこだけど、まぁさして美味いもんでもなかった。せめてここでソーセージがバンガースだったら味はともかくイギリスっぽかったのに、こんなときだけ普通のソーセージだし。

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蘇英09: Crown Rivers

 Crown Riversは、ヒースロー空港のターミナル5にあったWeatherspoon系列のパブ。

 エジンバラ空港のThe Turnhouse Barと同じ系列で、内装の系統や、メニューの体裁などが似通っていた。入口にあった「パブでの注文の仕方」表記も同様で、系列パワーが炸裂していた。

 ここでは、この旅行最後となるエールとしてRUDDLES COUNTRY(だと思う)と、フィッシュ&チップスを注文した。

 しかし、ここはフィッシュ&チップスの味が悪く、The Turnhouse Barのものとは月とすっぽん。さらに、にこやかで優しかったThe Turnhouse Barのおばちゃんとはうってかわって、この店のバーテンはやっぱりおばちゃんだったものの、どこか冷たい感じの都会っぽい対応だった。エールの味は良かったんだけどねぇ。

 最後の最後で、イングランドとスコットランドの人情の差というか、都会と田舎の差というか、そういう印象的な部分に大きな影響を与える事例に遭遇してしまったよ。もちろん、統計的には何の参考にもならない体験だけどね。

 ちなみに1パイント約2.5ポンド。このとき空港レートで1ポンド160円くらいだったので、400円。日本で1パイントのエールなりギネスなりを飲んだら、1000円弱はするよなぁ・・・。安すぎる。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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