日記: 3月6日(2013年)

 ちまっちまっと読み進めていた海外のファンタジー小説「氷と炎の歌」シリーズの第1巻「七王国の玉座(上/下)」をやっと読破した。

 読み始めたのが2月上旬だから、およそ1ヶ月かかったということになる。本としては上下巻で2冊分だけども、1冊あたりページ数が700ページと分厚い本なので、標準的な文庫本(400ページ前後かな)に換算すれば4冊近くの分量か。2冊で1ヶ月以上と考えると、かなりのんびり読んだな、って思ってしまっていたけど、ページ数を考えればそれほどのんびりでもないかな。Kindle(というか電子書籍全般)は、直感的に本のボリュームが分かりにくいっていうのが、欠点といえば欠点といえるのかもしれない。

 全体の感想は2月に述べた通りで、値段分の価値以上のものだと保証できる面白さだ。特に最後の2章は、控えめだった主要人物たちが、続刊に向けて「今こそ飛びたたん!」ってな姿勢になり、燃える展開だった。こういう終え方は王道ながらもニクイ。どうしたって続きが気になる。

 しかし海外の小説の常として、登場人物を把握するのに実に苦労した。似たような名前の登場人物が大勢いるし、逆に同一人物を現す複数の呼称も頻発するし、なんとも困った。1巻を読み終えるまでに、なんとか主要な人物は把握したものの、その手下どもの名前までは、まだまだ把握できていない。どうせ脇役だろう、覚えなくてもいいや、とか思って記憶に留めずにスルーしてると、その脇役の父親が実は別の場面での重要人物だったりと、思わぬ伏線があちこちに潜んでいるので油断がならない。

 で、私においては結局、Wikipediaの登場人物の項を併読するという、禁じ手を用いて読み進めてしまった。おかげで人物の把握は楽になったけど、かなりの部分がネタバレにもなってしまうという諸刃の剣でもあった。とほほ。今後はこの方法の乱用は控えないと、この先を読む必要がそもそもなくなってしまう。気をつけねば。よい子は真似しちゃダメだぞ。

 さて、Kindleでリリースされている邦訳版はあと2巻、各上下巻で4冊だ。このペースで読み進めていくとして、数ヶ月は、空いた時間を楽しめるかもしれないな。よしよし。

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