近場周りの日最後のスポットは、スタントンだ。
ここは日本のガイドブックにあまり載っていないし、いくつもりもなかったんだけど、B&Bに置かれていた地元ガイドでオススメされていたので、行ってみることにした場所だ。
到着してみると、さすがに地元民オススメだけのことはあった。観光地化されていない典型的なコッツウォルズの村、という風情で、作られた景色ではない、生のコッツウォルズなんだろうな、と思うような街並みを堪能できた。
それでも多少は知られた村らしく、ぽつぽつと観光客らしき人が歩き、興味深げに建物や草花を眺めていたりもした。でも、それもせいぜい両手で足りるほどの人数でしかなく、景観を損ねる要素にはなりえないものだった。穴場に来たな、という感覚は、旅の興奮を高めてくれた。
また、街の教会がいい雰囲気だったことも特筆したい。街のメイン通りから少し外れたところにあった教会は、こじんまりとしながらも立派な尖塔をもった、蜂蜜色のレンガでできた建物で、その鄙びた感じがなんともいい雰囲気だった。