最後の晩餐は宿泊先のThe Oakley Courtの庭園にあるテラスで優雅に頂いた。
宿泊先のThe Oakley Courtは、古いマナーハウスを改造した豪華なホテルで、敷地内を流れるテムズ川沿いには芝生の庭園が広がり、テムズ川に浮かぶ水鳥や、ボートハウスにかかる桟橋、行き交う船舶を望みながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
そんな望むテラス席での食事は、最後の晩餐を贅沢な気分で過ごさせてくれた。
数時間前に味わった、ウィンザーのパブでのひどい扱いとはうって変わって、給仕の応対も最上級。早口の英語でなにを言っているのかはやっぱりよくわからないんだけども、にこやかな笑顔と元気な発声(そして美人ぞろい)で、こちらの気分をもり上げてくれた。
ここでは初日と同じくボディントンと、ハンバーガーをオーダー。
ボディントンに始まりボディントンに終わるというのも一興。初日のホテルと、今回のホテルは、同じスラウという都市の中にある(たぶん)。スラウ周辺ではボディントンの勢力が強いのだろうか。
そして特筆すべきはハンバーガー。これが異常に美味かった。肉汁たっぷりのパテと、その肉汁を吸い込んでなお香ばしさを失わないバンズ。別段特別なソースが使われているわけでもなかったんだけども、肉本来のうまみを存分に活かしたハンバーガーだった。「パサパサになるまで焼く」のが身上のイギリスで、肉をこんなにも絶妙な焼き加減で料理してくるなんて、一体どうしたことだろうか。雰囲気込みで、生涯ハンバーガーランキングでも最上位に躍り出る一品だったよ。
あ、もちろん、付け合せのポテトも美味かった。こちらにしては珍しく、細めのカットのシューストリングタイプ。ちょっと日本が近づいたような気がした。