ついに手に入れてしまった。
レリックを!
レガリアを!
アーティファクトを!
それが写真の製品だ。その名も…。
イーバランス ROOMMATE ディープフライヤー EB-RM6400A!!!
(※車用のパーツもチラっと見えるけどもそれは無関係)
いわゆる「フライヤー」という揚げ物に特化した調理用の電化製品だ。
揚げ物大好きな私としては、この「揚げ物しか作れない」という男前すぎるジャンルの電化製品は、かねてより憧れの存在だった。フライヤーさえあれは、面倒くさい揚げ物の調理が、いつでも簡単にできる。それはとてもすばらしいことだろうと夢想していた。
しかしその反面、現実的に考えると、フライヤーなどというマニアックなものを購入するというのは、かなり勇気の要る行動だった。揚げることしかできないくせに、余計なイニシャルコストはかかるし、置き場所の問題もあるし、そもそも揚げ物ばかり食べていたら死んでしまうので、せっかく買っても「使わないという自制心」が求められる。お金を出して面倒を買う、というような結末になりそうで、なかなか購入に踏み出せないでいた。
それでも今回買ってしまったのは、私の理想に合うフライヤーが、しかもかなり値下がりして販売されていたからだ。
最近は揚げ油なしで、熱風でもって調理を行うノンフライヤーなんぞが流行っているようだけども、こいつはそういう惰弱なまがい物では断じてない。正真正銘、揚げ油で揚げるためのマシンだ。個人的には油で揚げない揚げ物なんぞは、揚げ物としては存在価値がないと思っているので、ノンフライヤー風情は選択肢にも入らない(ノンフライヤー愛好家各位、ごめんなさい)。
そんな「油を使う」フライヤーのなかでも、今回チョイスしたのは上述のとおり、無名(?)のメーカーによる、無名の商品だ。
今春に発売になった製品だと思うんだけど、どうやらそんなに売れてないようで、在庫処分的な意味合いでかなり値下がりしていた。しかし人気薄で格安とはいえ、私にとってこの製品のスペックはフライヤーとしてかなり理想的なものだった。だから、値下がっているこの機を逃してはならん!とばかりに飛びついてしまったのだ。
このフライヤーを選択するに至った特長を挙げるならば、大きく以下の2点になる。
- 大容量
- ふた閉め調理可能
まず容量が大きいこと。
上の写真でフライヤーとともに、サラダ油を2本買っているのが見えると思うけども、このフライヤーを使用するためには、揚げ油が最低でも2l、最高で2.4lという莫大な量が必要になる。一般的な感覚からすると、ありえない要求だ。この時点で、製品開発者は「売れない」と判断すべきだと思うんだけど、その見当違いが、私に限ってはありがたかったのだ。
一般的に売られているサイズの冷凍ポテト1袋を丸ごと揚げられる、というサイズが理想だったので、それを満たせるこの容量は実に心強い。案外こういったサイズのフライヤーは少なく、どちらかというとこじんまりとした、ちょっとした揚げ物サイズのほうが世の中には多いのだ。
そしてこのフライヤーの最大の特徴は、ふた閉め調理が可能、ということだ。
これは、「調理中にふたができる」というようなレベルの低い話ではない。そんなもんは別に、どんなフライヤーでも、ましてやただの鍋であっても、やろうと思えばできる。調理をはじめてから、なんでもいいから上からふたをしてしまえばいいだけの話だ。
そうではなくて、このフライヤーは「ふたをした状態のまま」で、「揚げ物の投入、引き上げができる」のだ。
(1)まずふたを開いた状態で、バスケットに食材を投入する。このバスケットの下には熱せられた油があると思ってもらいたい。
(2)そして、ふたを閉じる。バスケットが上がっている(油に触れていない)状態のまま、ふたができるようになっている、というのが注目ポイントだ。このとき、バスケットの取っ手は横に飛び出している。
(3)ふたを閉じた状態のまま、バスケットの取っ手を折ると、バスケットが油の中に沈み込み、揚げ調理が始まる。
(4)ふたを閉じた状態のまま、バスケットの取っ手を再び起こし、油が切れたタイミングでふたを開き、完成。
と、そういう流れで調理を行う仕組みになっている。
揚げ物で最も油の跳ねる食品投入時から、調理が終わるまでの全工程を、ふたを閉めた状態で行えるので、外部への油跳ねが皆無になる。そこがこのフライヤーのすばらしいところだ。
もちろん、2lもの油は何度使えるのか、何日もつのか、有効活用できるのか、というような懸念もあるし、図体が大きく邪魔という欠点もある。買ったことがトータル的にプラスになるかどうかは、はなはだ怪しい。いまだもって「買ってよかったのだろうか」という不安は尽きない。
でも、私はこういう「揚げ物がそばにある生活」を一回してみたかったんだよおおおおお!!
ってことで、しばらくこのアイテムでいろいろ遊びながら生活してみるつもりだ。健康面で言えば最悪だけど、まぁ、人生にはこういうオモシロトライ期間が必要だろう。うむうむ。