かれこれDivision 1の最初期からの長い付き合いになるフェイ・ラウ。シリーズ通しての主人公の相棒的存在にして、脅威の顔面偏差値によって数多の萌え好きゲーマーたちを悶絶させてきたフェイ・ラウ。
そんな彼女との付き合いも、これっきりというわけだ。
実に感慨深い。
以下ネタバレ含む。注意。
マンハントの過程で得られる通信で明らかになった、フェイ・ラウの造反の背景には、結局なんのひねりもなかった。フェイ・ラウの裏切りというまさかの展開の真相については、最後の最後まで「実は裏切ったフリをした囮作戦なのでは?」などと深読みをして、内心どんでん返しを期待していたんだけど、ふたを開けてみれば本当にただの単純な裏切り行為でしかなかった。
意外性のない、カタルシスの得られない、つまらないシナリオ。残念というかなんというか。フェイ・ラウ造反という、Division世界屈指のストーリーネタを、こうも無駄遣いするとは。もったいない限りだ。
ゲームプレイとしては、前回のシェーファー戦と同じく、最後のフェイ・ラウ戦(キャンプ・ホワイトオーク)だけはノーマル難易度でサクサク進めてしまった。難易度を何にしても、得られる特殊報酬のスキルは変わらないからね。
さて、これでDivision 1から続く設定や伏線は、ほとんど回収しきってしまったな。因縁の相手は全滅した。もうDivision 3にするネタがない気がするよ。
一応は人気シリーズだから(たぶん)、完全に新しい設定を用意して続編を出すことはできるだろうけど、シリーズのファンとしては、次回作にもなんらかのストーリー的なつながりを持ってほしかっただけに、そうなるための極太な軸になりえたフェイ・ラウがここで消化されてしまったことは、すっきりしたような、もったいなかったような、複雑な感想となった。
Divisionシリーズの展望としては、本来TU12が最終アップデートとなる予定だったものが、今年中にもう一回メジャーアップデートをするという予定に変更になった、というニュースが先日流れた。名目上は、プレイヤーへの感謝を込めて、的なことだったけど、Division 3かそれに相当するものの開発が、コロナ禍などで停滞しているから、急遽Division 2の延命に入ったのではないかな、などと邪推している。
どうあれ、もうDivision 2には魅力的な追加を施す余地はない感が強いので、TU13が来ても、ちょっと触る程度になるんじゃないかな、と思っているよ。