日記: 1月3日(2022年)

 大晦日のドラマ特番「孤独のグルメ」でミニがクローズアップされていた、ということについての話。

 私はこの番組をリアルタイムでは観てなくて、というかそもそもミニが出ることも知らなくて、だから完全にノーマークだったんだけど、実家で親父がこの番組を録画していて、それを元日だか2日だかに観て「お前の車が出てるぞ」って言ってきたのを受けて、そこではじめて視聴した次第だ。

 孤独のグルメのドラマを観るのは久しぶりだった。最初の1、2シーズンは観てたんだよな、確か。懐かしいこのノリ。腹が、減った。

 さて、まずミニが登場したことについての感想なんだけど、まぁ嬉しかったよ。割と物語のコアの部分の役割を担っていたしね。

 ただ、ミニという概念についての扱いは割と悪かったというか、「ボロ車」のアイコンとして利用されていたので、正直なところ「愛車の仲間が出てきた」ということへの嬉しさは、まるまる100%ではなかったかなぁ。

 特に事実とは思えないレベルでボロさが誇張されている部分には、ほんのちょっっっとだけイラっときた。キャビンは確かに狭いけど、高速に乗れないほど遅いなんてことは全然ないし、冬の道路でオーバーヒートもしない。そんなに悪く言わんでくれよ、そんなことないよ、と喧伝したい気持ちになった。

 ともあれ、最終的にはよく描かれていたし、大いに楽しめたので、その辺の不満は些細なことだ。こういう場合に登場させやすい車種である、ということ自体が誇らしいし、つまり結局嬉しい。ありがとう、制作班。

 さて、あとは今回のミニについて、まったく詳しくはない私が気づいた範囲の、改造ポイント的なことを、つらつら述べていこう。間違っている部分や、気づいてない部分もあると思うので、非ミニ乗りに向けた、部分的な話として軽く見てほしい。プロは帰れ。

 まず全体のテイスト。最初にミニが発売されたころの、最もクラシカルなモデル、いわゆるマーク1仕様に改造されていた。純粋なマーク1車両ではなく、改造されたものだろうと思ったのは、ところどころマーク3的な部分があったからだ。なので、改造されているだけの車両ではないかと思う。

 マーク1と3との最も分かりやすい違いは、グリルの部分だ。マーク3のグリルが角ばった六角形になっているのに対し、マーク1のグリルは角のないヒゲつきの弧を描いた形状になっている。この弧を描くグリルは、まさにマーク1、まさにクラシカル、という印象を与えてくれる、最大の特徴となっている。継ぎ目がなくて格好いい。

 バンパーの部分も分かりやすい。バンパーにオーバーライダー(垂直方向のバンパー部品)が付き、さらにそのオーバーライダーにベランダの手すりのような部分、コーナーパイプまでついている。実に豪華だ。

 このグリルが丸く、バンパーが派手、というわかりやすい特徴を持つミニをみたら、こだわりのマーク1仕様だな、と思ってまず間違いない。人気のカスタムなので、結構な数が生息している。

 また物語途中でボンネットを開くシーンがあるんだけど、その際にグリルの大きく穴が開いた部分に手を突っ込んで開けていたのも、マーク1らしい挙動だ。かつてはあのようにして、外部からのアクションだけで、ボンネットを開けていたようだ。私のマーク3の場合、車内からレバーを引くことで、ボンネットを開けるようになっている。

 他にも、ミラーがドアミラーではなくボンネットミラー、テールランプ(書いたけど実は未確認。きっと2灯だったのでは)、ナンバー等の形状、バッジ類、センターマフラー、などなどがマーク1仕様っぽいポイントのように見て取れた。

 逆にマーク1っぽくなかったのは、ドアヒンジがない部分かな。詳しくは知らないけど、マーク1といえばドアヒンジというようなイメージなんだけど・・・違うかな。タイヤが太くてオーバーフェンダーがついていた部分とか、ドアに雨除けのバイザーがついていた部分なんかも気になった。バイザーは実にダサかったな(個人の感想です)。

 あとは内装も綺麗で、特にセンターメーター化されていた点が目立っていた。ミニといえばセンターメーターみたいなところがある。けど、これまた新しめのミニはセンターメーターではなくなっている。センターメーターはおしゃれだけど数値を読み取りにくいし、小さなダッシュボードの面積を有効利用する意味でも、センターメーターは不利だからだろう。それをセンターメーターに戻しているというのは、こだわりが深い。

 と、まぁ、そんなわけで久々の孤独のグルメ。ミニについて考察をしつつ、ドラマそのものも楽しみつつ、なかなかに楽しい視聴体験ができたのでした。

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