スマホ用にリリースされたDiabloの亜種、のPC版、という迂遠なる出自を持つ本作(たぶん)。
そのベータテストが始まったそうなので、まぁ、正直そんなに興味はなかったんだけど、暇つぶしと話題探しを兼ねて、短時間ながらプレイしてみたので、その感想などを書き記しておきたい。
(※以下、チュートリアル的なエリアを抜け、他プレイヤーを見ることができるエリアに到着したところまで遊んだ程度の、つまりプレイ時間1時間弱程度の、浅い視点での感想です。そしてトータル的にはディスり芸に近い内容なので、本作が気に入っている人にとっては「触るな危険」の可能性があります。と前置き)
結論から言うと、あんまり感動がなかったかな。
スマホ版の事情は分からないものの、初見からPC版単体で遊んでしまうと、その比較対象はDiablo 3、Path of Exile、Grim Dawnといった、優れた先行作品たちになってしまう。そしてこれらと比べると、本作は明らかに底が浅いように感じられた。
一応、まず良かったところから言うと、キャラメイクがあったこと。このジャンルのゲームにしては、キャラメイクがあるのは珍しい気がする。こういう要素はワタクシ大好物ですので、そこはよかった。
でもそれ以外は、どうもいろいろといまいちだった。
まず、1番気に入らなかったのは、スキルツリーがなかったこと。Diablo 2以降のハクスラにおける、私のとっての最大の美点の1つは、スキルツリーの存在によって、同じクラスでもビルド次第で異なる遊び方ができる、という多様性だった。自分で方向性を定め、そこに向かっていくところに、レベリングの楽しさがあった。それだけに、本作にその美点がなさそうだということは、私のプレイ意欲、レベリング意欲を削ぐに十分だった(本当にビルドの多様性がないのかは、プレイが浅いのでわからない。けど、見たところ成長ルートは1クラス1つに見えた)。
操作感も、妙にクリックの当たり判定がデカく感じたり、「立ち止まるキー」がなさそうだったりするのが、プレイ直後からストレスだった。スマホでタッチする前提の構造だから、PCでの操作まわりはそんなに詰めてないのだろうけども、PC版プレイヤーとしては減点対象とせざるを得ない。
あとは同じくスマホ版由来ゆえのことだと思うけども、グラフィックの粗さや、キャラサイズの妙な大きさなんかも、どうもPC版単体で見ると質が低く感じられてしまう。これが2022年のPCゲームですかー?と問われれば返す言葉はないだろう。
そんなこんなで気に入らない点が目につくプレイに終始した結果、総じて思ったのは、このゲームはPC版単体で楽しむものではないのかもな、ということだった。
外出が多かったり、占有できるPCがなかったりして、いつでもPCを触れるわけではない人。PC環境はないけどスマホなら一緒に遊べる、という友人知人がいて集まれる人。そういうゲームそのものの品質以外の、スマホでもPCでも遊べるということに大きな魅力を感じる人。
そういう人々向けの「いつでも会えるDiablo」という立ち位置のものなのかな、と思った。
・・・んだけど本作遊んでいるっぽい人が、コアなPCゲーマークラスタが多いはずの私のTwitterのTLでも、案外多いんだよな。
うーん、私の浅いプレイ経験では見えていない、別の魅力があるのだろうか。それともただの一過性の目新しさなだけだろうか。単純にDiabloという名分の強さという気もするけど。
はてさて。
私もちょっとプレイしたけどハクスラと言うよりもよくあるアジア産のMMORPGのように感じてしまった。
わかる。私も同じように感じた。
Lost Arkとかこんなだったなー、と。