日記: 10月10日(2009年)

 実家の自家用車は、今年のエコカー減税&補助金のブームに乗っかって買い替えたばかり。ほとんど金銭的な貢献していない私が、しかし試乗やら価格交渉やらにだけは口出ししまくったおかげで、私の好きな青系のボディカラーを持つ美しい車体が納車され、車庫に鎮座ましましている。

 両親もこれをいたく気に入ってくれたし、かくいう私も実家に行くたびに、私の青いバイクと、実家の水色の乗用車が並ぶ、さわやかな車列の絵を愛でていた。

 ・・・のだが。

 この週末、実家に行ってみると、何かおかしい。バイクを降りて遠目に車を見てみると、妙にルーフの形状がゆがんで見えるのだ。いやな予感がする。

 近寄ってまじまじと確認してみれば、ああ、なんということだ、いやな予感は的中していた。ルーフの一部がへこみ、そこに引っ掻いたような傷が、深くついているではないか。

 一瞬呆然として、ただそれを見つめることしかできなかった私。しばしたたずんだ後で、やっと家の中に駆け込み、両親に事態を報告した。もしや既知の事態かとも思ったけど、しかし私の話を聞くまで、両親はそれにまったく気がついていなかったらしい。

 顔を青くして車庫に出てきた両親は、傷を確認してさらに驚愕。先ほどの私同様に、しばし呆然と車の横に立ち尽くしていた。その後話をしたところによれば、傷がついた時期も、ついた理由もわからないらしい。とにかくショックということしか言えない状況だ。

 結局その後、これを購入したディーラーに持ち込み、修理見積もりは14万ほどということに落ち着いた。高いけど、購入2ヶ月の愛車を、いきなりキズモノのまま乗るわけにもいかないし、この出費はやむなしといったところとして処理されるだろう。

 傷がつくようなことはしていないから、我が家の討議の結論では、この傷は「イタズラ」が原因だと断定していたんだけど、ディーラーの説によれば、「こないだの台風ではないでしょうか」とのこと。人為的なものだと勝手に決め付けていたから、「世も末ですな」などと世の中の人心の荒廃を嘆いていたけども、そうではないという意見には少しだけ救いを見た。

 とはいえ、いずれにしてもキズモノになったという事実と、14万の出費は消えないのだった。

 うーん、悲しい事件だ。

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