日記: 10月14日(2010年)

 以前、知人連中に私の誕生飲み会を開いてもらったときに、プレゼントとして「燻製セット」をもらった。

 アウトドアショップで売っている、燻製器、スモークウッド、スモークチップ、温度計、などをまとめてプレゼントしてくれたのだ。どうも私がキャンプツーリングなどをしているということでの、「アウトドアっぽいもの」というプレゼントのチョイスだったらしい。

 バイクツーリングなど想像の世界でしかない人々なので、燻製をするためだけに荷物を増やすことのデメリットなど想像もつかないのだろう。こんな荷物をバイクツーリングで持っていくわけないではないか。などと超失礼なことを一瞬考えはしたものの、燻製器というものそのものはとても興味深い贈り物だ。安いものでもないし、せっかくもらったからには、ありがたく使わねばなるまい。

 ってことで、ここ2ヶ月ほどの間の週末に、実家の庭にて3回ほど初めての燻製を行った。

 メニューと簡単なレシピ、その感想は以下のとおり。

 ・うずらの卵

 ゆでたうずらの卵を、醤油と水と酒の混合液に1時間ほどつける。それを乾かして、1.5時間ほど温燻。うめぇ。

 ・チーズ

 市販の6Pプロセスチーズを、単純に燻製器に入れて、温燻。温度が高すぎて、全て融けてしまい、チーズを置いていた網を貫通して地面に落下。台無し。残存物は美味かった。

 ・たらこ

 買ってきたたらこを乾かして、2時間ほど温燻。美味かったけど、たらこの風味が強くて、燻製の風味が負けていた。もう少し時間をかけたほうがよかった。

 ・ベーコンもどき

 ベーコンの作法はWebにレシピがあるんだけど、諸説ある上にどれも漬け込みに1週間とか、かなり面倒くさい手法になっている。そこまでの情熱は傾けられなかったので、とりあえず1日半程度、目分量で塩漬けをして、香辛料の類も、実家にあるものを適当に入れて、ベーコンもどきとして作った。

 具体的には、豚バラブロックに、目分量で塩を擦りこみ、さらに胡椒、パプリカ、ガーリック、中華スープのもと、あたりをまたしても目分量で擦りこんで、冷蔵庫で1日半。それを塩抜きした上で、温燻で3時間だ。

 出来上がりをスライスしてみると、燻製時間が短かかったのか、そのまま食うには危険な色だった。だけどそれをスライスして、軽く焼いて食ったら、恐ろしく美味かった。

 ってことで、燻製。全体的にどれも美味かった(チーズは作成そのものはミスったけど、味はよかった)。そもそも好きな食材を選んでいるから、美味いと感じるのは当たり前ではあるんだけど、思った以上に燻製というものの効果が高くて驚いたよ。特にウイスキーやラムとの相性がよくて、素敵な午後を演出してくれた。

 正直、あんまり燻製にいいイメージがなくて、例えばスーパーで売っているスモークチーズなんて、なにが美味いのかよくわかっていなかった。スモークチキンにしても、「ただのカピカピのチキン」という程度のイメージで、あんまり好きではなかった。でもこれらがニセモノだったとよくわかったよ。

 自作した燻製は、実に薫り高く、それでいて嫌味のないいい味だった。ド素人の処女作群ですらこのクオリティなのだから、世の中に燻製にはまる人種がいることは大いにうなずける話だ。これはなかなか既製品では味わえない。

 とはいえ、作業自体は簡単だけど、機器の設置や準備が面倒くさいので、今後もそう頻繁に作るかっていうと、私においてはそういうこともないとは思う。だけど、燻製というものの真の実力の一端だけでも垣間見れたことは、とてもよかったな。

 イカスプレゼントをありがとう!

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