日記: 6月4日(2011年)

 衝動的に料理道具を買い足した。

 買ったのは、中華鍋と圧力鍋だ。

 中華鍋は元々実家では愛用していて、使い慣れた料理器具。でも自宅にはずーっとなくて、まぁなくても何とかなるか、って感じで買っていなかったんだけど、ついに買ってしまった。

 買ったのは、ネット通販的にはこれ一択って感じの、山田工業所の片手鍋。1.2mm厚の30cm。

 中華鍋は買ったらまず焼く。そして油を馴染ませるという儀式が必要だ。作法はいろいろあるようなんだけど、私のは適当に解釈した自分仕様。正しいのかは怪しい部分もあるけど、まぁこれで使えてるのでいいでしょう。

 まずはコンロを強火にして、ガンガンに鍋を空焼きする。そうすると猛烈に鍋から煙が上がってきて、さらに焼き続けると、今度は鍋の表面の色が白っぽくなってくる。鍋の全面がこの白い色になるまで焼き続ける。これが結構な重労働だ。昔、実家の鍋でこれをやったときには、もっと楽だった気がするんだけど、今の家のコンロは火力が弱くて、結局全面を焼き終えるのに2時間近くかかってしまった。ガス代使いすぎといえる。

 焼いたことで防錆剤が飛んだら、一回表面の防錆剤の残りだのなんだのを、洗剤を使って洗い流す。これがこの鍋に洗剤を使う最初で最後の機会だ。

 洗い終わったら、水分を切って、また焼く。コンロで水分を飛ばしきったら、今度はそこにサラダ油をドボドボと投入する。そしてその油を熱しつつ、鍋の全体に油が馴染むようにぐりぐり動かす。鍋が十分に温まり、鍋肌から白煙が上がるようになったら、一端油を捨てる。

 そしてまた適量の油を入れて、軽く野菜炒めを作って食う! ここではまず最初にクズ野菜を炒めて捨てるのが、一般的な作法らしいんだけど、もったいないので食ってしまった。鉄臭いから食わないとか、防錆剤がついているからよくないとか、食わない理由も諸説あるんだけど、まぁ食ったところで大したことはないでしょう。食うのだ、食うのだ。

 これで、最初の儀式は完了だ。あとは使うたびに水洗いだけをして、洗剤は厳禁とし、使用前後の油馴染ませを怠らなければ、テフロン加工を鼻で笑える中華鍋に育ってくれるはずだ。よしよし。

 後日、チャーハンを作ってみたけど、米粒1つこげ付かない満足のいく鍋っぷりだったよ。やっぱりコンロの火力が弱いのが難点だけど、まぁ合格点としよう。

 中華鍋だけで長くなってしまったので、圧力鍋編はまた後日。

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