日記: 4月30日 (2007年)

 バイク屋に行こう。

 大型自動二輪免許取得から早半年。ついに始動した新車購入計画の序章なのだ。たぶん。

 つーことで、購入第一候補のFZ6を扱っているバイク屋をWebで検索し、引っかかった中で一番近い店に突撃だ。レアバイクだし、輸入車だし、店に行っても展示車はないだろうけど、何かの手ごたえがつかめればもうけものだ。

 思い立ったが吉日、とばかりにチラッと住所だけ確認して、速攻で家を出た。そして狙いのバイク屋の近所であろう場所にきてから、重要な事実に気がついた・・・そう、正確な場所がわからないのだ。どうやら私は見事に迷ってしまったらしい。まぁ、目的地を把握していないんだから当たり前だけど。

 仕方なく10分くらい住宅街を縫うようにしてのろのろと走り回るも、まるでバイク屋が見つからない。見知らぬ住宅街をキョロキョロしながら徐行する私。すると、そこまで接近するまでまるで意識してなかったんだけど、ほんの5メートル程はなれた斜め前方の歩道を、帰宅中らしい女子高生が3人歩いているのに気が付いた。そして、そこに背後から超低速で近寄ってくる挙動不審なバイク、イコール、私。・・・やばい、これじゃぁ私はどうみても変質者、良くても引ったくり犯です。本当にありがとうございました。

 ・・・などと言っている場合ではない。もっと早くに気がつけば、さくっと通過してしまえばよかったんだけど、いまさら加速するのも、負けた気がしてイヤだ。そこで警戒されないように、より一層キョロキョロして、「迷ってるんだよおおお」という空気を全力で出しつつ、低速を維持したまま通過した。通過後、バックミラーごしに見てみれば、ヤツらはまるで私を気にしていない様子。よし、大勝利! ・・・ふー、すごい独り相撲だぜ、イエア!

 そんな苦戦を強いられながら、やっとバイク屋を見つけることができた。YAMAHA車メインの店。いわゆるYSPという系列店だ。とりあえず外から店の中を眺めてみた。うん、なかなか綺麗な店舗で、車のディーラーに近い清潔感のある雰囲気だな。悪くない。

 しかし・・・んー、なんか緊張してきたな。そもそも店に入ったらどうすればいいんだ? よくよく考えてみると、二輪も四輪も、新車ってものを買ったことがないんだよな、私。中古の場合、店に置いてある中古車に指でもさして、「これ見せてー」でよさそうなもんだけど、展示車すらない新車の場合って、経験がないだけに会話の進め方がまるでシミュレートできないぞ。ま、なるようになるか。

 意を決してバイク屋へ入る。大げさとか言うな。

 入店すると、ガラス張りの整備スペースの中で作業をしていた店員さんと目が合った。線の細い、柔和な笑顔の好青年といった感じの人。年齢不詳タイプで25歳といわれても35歳といわれても驚かない。軽く会釈をすると、その彼が速やかに出てきて対応してくれた。なかなかの素早い接客でよし。

 で、いろいろと会話をした。曰く、

 ・やはりFZ6の展示車はないらしい。
 ・品薄で入荷してもすぐに売れてしまうらしい
 ・というか売るための入荷しかできないらしい
 ・FZ1(FZ6の上位版もどき)は別店舗にあるらしい

 とかとか。

 うーん、予想はしていたけど、展示車との遭遇は難しいかぁ。でも実物を見ないで買うってのもなぁ。・・・と、かなりトーンダウンの私。そこで、「とりあえずFZ1を見せてもらって、跨ってみて、その雰囲気でFZ6も考えてみようかな」という会話をして店を去った。

 近日中に別店舗からFZ1をもってきといてくれるらしいので、今週末にでももう一回行ってみよう。

 つづく?

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