豚足(猪脚)を食いたい。
というのが今回の訪台時に抱いていた思いのひとつだったんだけど、食いそびれていた。というのも、事前に調べてあった豚足の有名店は、日曜日が定休日だったからだ。1日目は土曜だったけど体調が悪くて食うタイミングを作れず、2日目のこの日は定休日だから、もう今回は無理だな、とあきらめてしまっていた。
そんな折、ホテルのすぐそばに、この豚足の店を発見してしまった。評判のほどをWebで調べてみると悪くない。こんな近くに求めていた店があったとは盲点だった。よしここで食おう。
ってことで、入店したのがこの富爸爸猪脚大王だ。
店内は案外モダンで悪くない。注文方式も注文票に記入するスタイルなので簡単だ。おかみさんの愛想も良くて、これは当たりの予感がする。
で、注文したのは、腿扣、魯肉飯、貢丸肉片湯の3品。このあと夜市にもいきたかったので、台湾最後の晩餐だけども、控えめに注文した。
豚足には、腿扣、腿節、腿蹄の3種類があった。それぞれ、腿のへん、膝のへん、足のへん、と部位ごとに別商品となっているようだ。足先に近いほど皮(ぷりぷり分)ばかりで、赤身が少ないのだろう。赤身が多いほうが値段的には高級になる。豚足の真髄は腿蹄だろ、と思ったものの、今回は日和って無難な腿扣にした。
腿扣は予想通り、ぷりぷり分と、赤身とを同時に味わえる、肉オンリーのボリューミーな一皿だった。これで240円。ゴイスー。
そんな腿扣をおかずに魯肉飯をむざぼる。ここが天国か。
ちょっと参ってしまったのは、貢丸肉片湯。貢丸は肉団子。肉片は豚肉の薄切りに衣をつけて油通ししたようなもの。それに大根が入った、具だくさんなスープ。というところまでは予想通りだったんだけど、予想していたものの3倍くらい、ボリュームがあったのは誤算だった。スープそのものの味は、正月の我が家の雑煮のような、あっさりとした味でよかったんだけど、とにかく量が多すぎた。
頑張って食い終わったときには、おなかはパンパン。味的には大満足ではあったんだけども、このあと夜市に行こう、という目論見があっさりとご破算にされてしまったのは失敗だったなぁ。とほほ。