台湾2013: 21.佳佳豆漿店

 油條と豆漿の朝ごはんを食べよう。

 これも今回の訪台で実現したかったことのひとつだ。2日目の朝は、目当てにしていた店が定休日だったおかげで、見事に頓挫したんだけども、懲りずに3日目の朝に挑戦し、達成してきた。

 訪れたのはホテル徒歩圏内にある、佳佳豆漿店。営業時間が「午前4時~午前11時」とか書いてあった。えらい朝ご飯特化型のお店だ。

 入店して、言葉がわからない旨を表現すると、怪しい日本語の併記された注文票を渡してくれた。助かる。それに記入する形で油條と鹹豆漿を注文し、店内で食べた。

 おお、こういう味なのかー。

 今まで写真で見て、想像するしかなかった油條と豆漿。なるほど。うまいじゃないか。

 油條は揚げパン。給食で出るような揚げパンの、外側部分だけでできているような、そんな味だった。かみ締めると、じわっと油が染み出てきて旨い。

 鹹豆漿はしょっぱい豆乳スープ。葱やら干しえびやらが浮かんでいて、味わいとしては吸い物に近い。最初のうちは豆乳状なんだけども、食べているうちに豆乳が固まってきて、おぼろ豆腐のようになってくる。豆乳に加えられた酢と反応しているようだ。異なる食感が1杯の中で味わえて、2度美味しい。

 そんな初めての味わいを、店内でなるほどなるほどと食べているあいだにも、朝6時前だと言うのに、次から次へと地元客がやってきては、朝ご飯を購入し、テイクアウトして帰っていっていた。これが地元民の朝か、などとその様子を珍しげに眺めながら食事がとるのは実に楽しい。海外旅行の醍醐味だ。

 帰りにテイクアウトで冰豆漿(冷たい豆乳)を買い、冷房の効いたホテルでそれを飲んで、朝のひとときの締めにした。こっちの豆乳は、日本ののようなキツさがなくて飲みやすいから好きだ。

店舗外観

注文票

油條と鹹豆漿

冰豆漿

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