英国’14: 32.Lowerfield Farm

 今回の旅行で4連泊したのがこちらのB&B、Lowerfield Farmだ。

 こちらのB&Bの特徴は、「コッツウォルズ北部にある」「日本語が少し通じる」「建物に味がある」「敷地が広い」「牧場併設」というようなところじゃないだろうか。

 立地的にはコッツウォルズ地方というくくりでいうと、北部に位置する。そのためコッツウォルズ探索の拠点としては、北部の名所はアクセスがしやすく、南部の名所はそれがややむずかしい、ということになる。今回の旅行でいえば、ストラトフォード・アポン・エイボンやウォリック城にはアクセスがしやすく、バイブリーやレイコック(結局いけなかった)には行き難い。

 日本語が通じるという点は、海外B&B初心者の私には、かなり心強かった。オーナー夫妻は日本で英語を教えていた経験があるらしく、ごく簡単な会話なら日本語で行うことができた。朝食のメニューや案内書なども日本語バージョンがあって、利便性がとても高かった。海外で日本語を目にする事をマイナスに捉える、本格派な方々も世の中にはいようかと思うけども、私においてはプラスにしかならない要素だった。

 建物は数百年前の農家を改造したもので、なかなか味わい深いものがあった。設備は完璧とはいかないものの(エアコンなどはないし、機密性も高いとはいえない)、くねくねと曲がった柱や、厩舎を改造した食堂の梁などには、ファンタジーRPGの宿屋や酒場のような雰囲気があって、旅情の高揚に一役買ってくれた。

 郊外にある「ファームハウス」というような分類のB&Bなので、敷地が広大なのも気分がよかった。レンタカーの駐車も悠々だったし、ただ庭に立って周囲を見渡すだけでも、晴れやかな気持ちになれるところだった。住宅街の中にあるB&Bなどでは、なかなかこういう開放感は味わえないだろう。そんな敷地の一角には牧場があり・・・というか、牧場の一角がB&Bというような割合だけど・・・そこで飼われている動物を愛でることも楽しいレクリエーションだった。

 唯一の欠点は、上の長所の裏返しではあるものの、「郊外にある」という事かな。B&Bなので基本的には夕食の提供はない。だから夕食はどこか別のところで食べなければならないんだけども、最寄りの村まで徒歩20分くらいかかる。車で行けば5分程度ではあるんだけども、車でいくと飲めないという問題が発生する。せっかく日本では飲めないようなイングリッシュエールがいろいろあっても、飲めない(飲んだけど)。これは悲しい。それにこんな立地だから当然だけど、レンタカーで訪ねる以外に利用するすべがない。ここは電車&バススタイルは無理だ。

 でもトータル的には非常にいいB&Bだった。もう一度コッツウォルズ旅行にいくとなっても、ここを選ぶかもしれない。

外観

1人向け部屋「Bredon Hill」

2階の廊下

Honesty Bar

動物たち1:にわとり

動物たち2:やぎ

動物たち3:だちょう

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