この週末は発売間近のオープンフィールドFPS、Ghost Recon Wildlandsの予習というか、楽しみな気分をなだめるために、同じUBIのオープンフィールドFPSであるFarCry 4を、久々にプレイした。
いきなりだけど、このゲームは周回プレイにまったく向いていない。
しかし、周回プレイ用にコンテンツはできている。
そういう矛盾を内包した非業のゲームだということを思い出した。
周回プレイに向いていないというのは、セーブデータが1つしかない、ということに尽きる。今日びのPCゲームタイトルで、セーブデータが1つっていうのはなかなかない。
そのせいで、1周目にクリアまでプレイした努力の結晶であるセーブデータを、削除して上書きしないことには、2周目に挑めない。1周目のクリア直後に2周目をする気になど、到底なれない。ついさっきまでの自分の分身や、その活躍によって広がり、平定された世界は捨てられない。
しかし一方で、コンテンツはあきらかに周回プレイ用だ。シナリオが完全分岐式で、少なくとも2回(厳密には3回)プレイしないと、すべてのシナリオを見ることができない。3つ目は20分足らずで終わるルートだからYouTubeででも観られるけれども、それでも1回はデータリセットが必要という寸法になる。
今回、データリセットに踏み切ることができたのは、以前プレイしたときからだいぶ時間が経ち、セーブデータに未練がなくなっていたからだ。そこまで待たないと再プレイできないというのは、やっぱりいまひとつ不親切な設計だと思う。
ともあれ、久しぶりにプレイしてみると、やはりこれはこれでなかなか面白いゲームだった。程よく簡単、程よく面倒くさい。陸海空の乗り物を乗り回せる(海じゃなくて川だけど)。狩猟と生産がある。銃器の種類も豊富で、好きに選び、そこそこカスタムできる。
きたるGhost Recon Wildlandsはこれの進化版だといいな、と思いつつ、ヒマラヤの高地での冒険をしばし堪能できた。願わくばGhost Recon Wildlandsでは、FarCry 4のいまいちな部分を、少しでも解消してあるとなおいいんだけども。
せっかくなので、今回遊びながら、継承して欲しくないと感じたことを挙げておいて、あとでチェックリストとして使うとしよう。
- 上記のセーブデータの件
- 自キャラの分身感が薄い(カスタム要素なし、そもそも見えない)
- 武器種は多いが階段構造で有利な選択肢は固定される
- カスタム要素はあるがユニーク武器が強くて一般武器をカスタムする意味が薄い
- シナリオが「悪 or 悪」みたいな後味の悪い選択肢しかない