長くご無沙汰していたゲームを一度起動すると、起動するための億劫さといった障壁がなくなって、ある程度の間プレイが続く。
・・・というよくある心理状態で惰性プレイ中。
プレイしている間に、今のThe Crew 2の仕組みというか、継続的にプレイをさせるための構造、お金を取るための構造がわかってきた。
前回紹介したLive Summitは、まさにその構造の中心的存在だった。これはウィークリーコンテンツであると同時に、強力な課金誘導コンテンツのようなのだ。
というのも・・・Live Summitでハイスコアを取るためには、毎週のミッションにいくつか含まれる、車種限定のミッションも、しっかりこなさなければならない。要求される車種は週替わりなので、毎週毎週の要求に対応するとなると、途方もない数の車両を所有しておかなければならない。そのためには、無課金で恐ろしくプレイしまくるか、あるいはリアルマネーの力で解決するしかない・・・というわけだからだ。Live Summitは課金ガチ勢のフィールドだった。
ってことで、私においてはLive Summitは面白いコンテンツだとは思ったものの、ハイスコアを狙うことは早々に断念した。2つ3つプレイして、参加賞的なものをもらえば十分だ。
また、このLive Summitとは別の継続プレイのためのコンテンツとして、「ホビー」というものと、「モーターパス」というものを発見した。
ホビーはいわゆる「実績」的なものだと思う。
私はゲームにおける実績コンプリート、いわゆるトロコンにはとんと興味はないんだけども、ただ走るだけのゲームであるThe Crew 2に限っては、そこに目的が与えられるのは悪くないと感じた。実際のドライブやツーリングで、道の駅巡りやグルメを目的にすると走り甲斐が出るのと同じようなものだ。
完遂は目指さないまでも、少し意識するとドライブに花が咲く。
一方モーターパスは、いわゆる「バトルパス」のようなものだ。
なんらかの方法でポイントを稼ぐと、どんどんモーターパスのレベルが上がっていく、というような今流行りのシステム。このポイント稼ぎの方法が、デイリーミッションのように存在しているので、毎日短時間ログインしては、そのデイリーだけをこなすという、Fallout 76でやってるような省時間的遊び方を、The Crew 2でもできるようになった。
ただ、この「省時間的デイリー遊び」においては、Fallout 76とThe Crew 2との間に大きな違いがある。それは報酬の魅力だ。あんまり魅力的ではないFallout 76の報酬が、しかしキラキラと光り輝いて見えるほどに、The Crew 2の報酬には魅力がない。特に無課金コースの報酬が薄すぎて、お話にならない。
なので、このポイントのためだけに、わざわざログインしてまでThe Crew 2で遊ぼうとは思えないのが現実だ。まだホビーを埋めるとか、写真スポットを巡るとかいうほうが、よほどモチベーションになる。
ともあれ、リリース当初に比べて、遊び方や、モチベーション維持のバリエーションが、格段に多岐にわたるようになっているのはいいことだ。
The Crew 2は私の中ではドライブゲームなわけだし、ガチ系のコンテンツの不備を突くよりも、のんびり系コンテンツが増えていることを、素直に喜んでおくのが正解なのだろう。そういう心構えで、気が向いたときにだらだらと遊んでいくことにしよう。