・・・という話。
・・・の前編。
エンジンガードというものは、そのゴツい見た目の是非については諸説あると思う。カスタムの方向性や、車種のもつカラーにも依りはするものの、スマートな車体のビジュアルを崩しかねない。
だけども、まだ記憶の新しい数年前に、立ちゴケでバイクと地面との間に足を挟みこみ、足の甲を骨折して、周囲に多大なるご迷惑、ご心配をおかけした身としては、こういった類似事例発生防止策を講じて、安全性をアピールしておくことは、ただでさえ少ないバイク趣味への理解を、少しでも多く得るために必要不可欠なのだ。
なのでエンジンガードを取り付けることは、Bolt購入前からの既定路線だった。
さて、そんなわけで取り付けることにしたエンジンガードなんだけども、Bolt用のエンジンガードは、数社からリリースされていて、選択の幅は比較的広くあった。そのなかでサイズ感や形状、価格、それに取り付け方法の強固さなどを勘案した結果、デイトナのものが最もよさそうだったので、それを購入し取り付けることにした(写真左上)。
で、取り付け作業を行ったわけなんだけども・・・結論としては、途中で頓挫してしまった。
順を追って話そう。
まず、エンジンガードを取り付けるために最初に引っかかったのは、このバイクにはセンタースタンドがない、ということだった。
エンジンガードを取り付ける際には、右ステップとASSYになっているサイドスタンドを、いったん外す必要がある。そうなるとサイドスタンドなしで車体を直立させる、別の手段が必要になる。しかしこのバイクにはセンタースタンドがない。どうしよう。というわけだ。
私が今回採った解決策は、バイク用のジャッキを買う、というど真ん中の正攻法だった。
手持ちの車用フロアジャッキを流用するとか、ブロックなり角材なりをあてがうとかいう、その場しのぎの方法も検討しはした。だけど結局「バイク用ジャッキを買う」という、お金で解決する選択肢が、最も安全かつ確実だと判断したのだ。下手にケチって、バイクを倒してしまっては、元も子もないからね。
ジャッキアップさえできれば、作業は簡単だった。
左右のステップASSYを固定するボルトを外して、エンジンガードをステップASSYと車体との間に挟み込んで、ボルトで固定しなおす、というだけ・・・のハズだった。
が、ここでまた問題が発生した。
固定するためのパーツのひとつ(エンジンブロックを貫通するスタッドボルト)の工作精度が低く、両端にあるネジ切りの片方がつぶれており、ナットで締めることができなかったのだ(写真右下)。
パーツの不良は、さすがにどうすることもできない。この日の作業はそこで中断し、交換パーツを入手してから、後日リトライすることと相成った。
なお、この件についてエンジンガードの発売元であるデイトナのサポートに連絡をしたところ、交換パーツを無償で発送してくれることになった。
不良があったこと自体は正直マイナスだけど、その後の対応はよかったので、ここはプラマイゼロ評価としておこうと思う。うむうむ。
作業の続きは、パーツが届いてからだ。