本日の主役は写真のブツ。李錦記の叉焼醤だ。
2か月ほど前に買って、あれやこれやと利用して、なくなりかけるところまで使い込んだので、ここらでレビューの真似事をしよう。
そもそもこの商品を買ったのは、中華料理屋で出るような、真っ赤なチャーシューやローストチキンのようなものを自宅で作りたかったからだった。
あの甘辛い味は大好きなんだけど、どうやって作っているのかは、割と謎な部類の料理だった(いや、調べればわかるけど)。
あれは中華料理屋独特のもので、あくまでも「お店で食べるものカテゴリ」のもので、家庭で再現するようなものではなく、いつでも手軽には味わえない、といったものだと決めつけていた。
そう思っていたところで見つけたのがこの商品だ。え? あの味がご家庭で? 本当に?
ってことで買ってみたわけ。
結論から言うと「いい商品だけどやはり簡単にお店の味になるものではない」というようなところだったんだけども、以下、試したこととともに、感想を述べていこう。
【豚バラブロック】
まずは王道の豚バラチャーシューにトライ。叉焼醤にはちみつとオレンジジュースを混ぜた液体に豚バラブロックを漬け込み、オーブンで焼いた。
出来上がったものは、おいしいけどお店のものとは違う、という雰囲気。
まず色が全然違う。当たり前だけど、中華料理屋のチャーシューには食紅がたくさんついてるんだよな。それがないから当然赤色が圧倒的に弱く、支配的な色彩は明らかに茶色だ。ただ味のほうは、深みのある甘さがついていて、お店の味とはまた違うものの、家庭で出すのも難しいような、複雑なおいしさにはなってくれていた。おいしいはおいしい。かなり。
焼きながら何度か漬けダレを塗りなおすなど、さらに手間暇をかけてたれの味を強調すると、よりおいしくなった。
【鶏モモ肉】
同様の漬けダレで、鶏モモの一枚肉を漬け込んで、今度は魚焼きグリルで焼いてみた。バカウマ。
こちらも焼きながら何度か漬けダレを塗りなおすなど、さらに手間暇をかけるとよりよくなった。
【牛切り落とし肉】
同様の漬けダレを焼肉のたれの要領で、牛切り落とし肉にもみ込み、中華鍋で炒めた。バカウマ。
【豚小間切れ肉】
同様の漬けダレを焼肉のたれの要領で、豚小間切れ肉にもみ込み、中華鍋で炒めた。バカウマ。
【結論】
中華料理屋で出るような真っ赤なチャーシューを再現するのは難しいものだった。
が、その一方で、単純に「肉全般に複雑な甘辛中華味をつける調味料」と割り切って見た場合、かなりレベルの高い、どんな肉にでも合う、有用な調味料でもあった。トータルで見て80点は固い。
唯一の難点は値段かな。Amazonで1000円強。ちょっと注文をためらえる値段をしている。
とはいえ、一瓶約400g入りで、肉200gを炒めるのにせいぜい20-30g、大きな肉を漬け込む場合でもその倍くらいしかつかわないから、使い切るまでにはかなりの回数分ある。ちゃんと使い切れれば、損はしないと思われる。
私は結構気に入ったよ。使い終わってすぐに、とは言わないけど、そのうちリピあります。これ。