オープンベータが終わってしまった。
初日に1人でプレイしたときの感想は、「平凡」という程度のものだったけど、2日目にVC付きチームプレイを行ったら、ぐっと感想がよいほうへ改善された。以降、β期間を通して、VC付きチームプレイで、楽しい時間を過ごすことができた。
最終日最後の試合でも無事勝利を収め、買っておいたPlay of the Gameのアクションを披露するという有終の美を飾ることもできた。実に気分よく製品版に気持ちをつなげられそうだ。
さて、感想なんだけども。
ゲームとしては、FPSと、MMORPGのチームPvPとを、足して2で割ったような印象だ。
FPSっぽい部分は、エイム力、アクション力がいるところ。これにつきる。結局のところ、最後の最後に勝敗を分けるのはこの部分で、戦術的に突き詰められたら、操作強者には弱者は勝てない。そういう無慈悲な部分はある。
MMORPGっぽい部分は、チームコンプや戦術によって有利不利がかなり変わるところと、戦術目標が単純なキルデスとは関係ないところだ。そういうゆがみが、通常のFPSよりはだいぶ大きいように感じた。多少の操作力の劣勢は、チームコンプや戦術で覆せる。パターン化しにくいように作ってある。
今はまだ戦術が未熟な段階なので、特に後者の特徴が際立っている。後者による勝敗のゆがみは、ざっくり言えば「操作が下手でも勝てる」という結果を生む。それは人口の多い操作弱者層、カジュアルゲーマー層の利益になるので、評判もまずまずのようだ。かくいう私も、そういう特徴があったればこそ、楽しく遊ぶことができたのだろう。どのヒーローでいくか、どう進むか、そういう腕前以外のところで、ある程度勝負できた。
ただ、先行きが明るいかというと、若干の不安はある。
後者のような要素は、時間とともにゆがみが少なくなっていき、やがていくつかの定番パターンに集約されがちだ。そうなってくると、後者で勝負することができなくなり、前者の要素こそが勝敗を分けるものとなってくるだろう。
そのとき、操作弱者である自分は楽しみを見出せるのか。あるいは操作強者になろうと頑張れるのか。私だけではなく、多くのカジュアル層は、このゲームに踏みとどまろうと思えるのか。不安は尽きない。
とはいえ、まだまだしばらくの間は、この初期の混沌時代を楽しめるに違いない。勢いで上位エディションを予約してしまったことだし、24日を楽しみに待つことにしよう。