日記: 9月5日(2019年)

 サッカーの日本代表戦と、バスケの日本代表戦が、連続して地上波放送されるという、スポーツ観戦デーだった。

 サッカーはワールドカップアジア2次予選前の、最後の調整試合としてのキリンチャレンジカップ。相手は南米の中堅国パラグアイだ。

 試合は終始日本ペース。日本代表は南米のチームに弱いという印象があったけど、そんな印象をはねのけるほど圧倒していたように見えた。内容的には前半の「いつものメンバー」のクオリティと、後半の「テストメンバー」のクオリティに明らかな差を感じたけど、後半はこれからの伸びを期待できるタレントを使ったわけだし、素人目にはこの試合そのものにも、今後の代表戦への期待感という点でも、満足できる試合だった。面白かった。

 一方でバスケだ。こちらはバスケワールドカップの本戦。1次リーグ3戦をここまで2敗していて、すでに勝ち上がりはないことが確定している中での、リーグ中最強の相手アメリカとの一戦だ。

 勝ちは初めから期待していなかったものの、想像以上にボッコボコにやられてしまった。ワールドカップ直前の練習試合で、ドイツ相手にはそこそこやれていたので、善戦くらいはできるといいなと思っていたけど甘かった。

 特にフィジカルコンタクトには格段の差があって、相手を押しのけて切り込んでいくような力強さが、アメリカにはあって、日本にはまるでなかった。日本のバスケは綺麗だけど、それじゃ勝てないんだなと、素人でも見ていてわかった。

 そんなバスケを見ていると思い出すのは、一昔前のサッカー日本代表だ。

 まだレベルの低い国内選手たち、それをけん引するそこそこ優秀だけどピークを過ぎた帰化選手、そこに海外で戦える若いタレントがやっとポツポツ出始めた・・・という状況は既視感がある。ファジーカスや八村を、ラモスや中田に当てはめると、とてもしっくりくる。

 綺麗だけどフィジカル弱い、というのも昔のサッカーでよく言われていた状況だ。

 だからたぶん、バスケもこれからなのだろう。

 これからサッカーのようにバスケが、海外レベルに追いついていけるようになるのかはわからないけど、追いついていけた実績がほかのスポーツであるというのは、いい励みになる。サッカーがここまでくるのに、あれから20年かかっているのだから、長い目で見ていこう。

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