構築した、とか書くとなんだか大げさだけど、要するにNASを買ってきて、家庭内LANから参照できるようにした。
導入した機種は、価格.com等で評判のよさ気だった、SynologyのDiskStation DS215jだ。これはHDDなしのいわゆるNASキットのモデルなので、これに別で用意した3TBのHDDを2つ装着し、RAID1の実容量3TBとして運用することにした。
導入は簡単だった。NASにHDDを挿して組み立て、ルーターにつなぎ、電源をいれ、PCのウェブブラウザ経由でNASの管理画面にアクセスしたら、あとはウィザードに従うだけで、あっさりと構築が完了した。これだけの作業で、PCとNASとの間で、あたかも1個のPC内の操作のごとく、ファイルの受け渡しができるようになった。プラグアンドプレイと大差のない簡単さ。便利な世の中だ。
NASとしての性能の良し悪しはよく分からない。はじめてのNASなので、静音性がよいのかどうかもよくわからないし、転送速度も比較対象がないからコメントできない。とりあえず、クラウドに保存するよりははるかに転送速度が速い(あたりまえだ)ので、それでもう文句はない、というような貧弱な感想を言うに留めておこうと思う。うむうむ。
この機種の特徴として、管理ツールの種類が豊富で、いろいろな便利機能がある、ということがあるそうなんだけども、今のところは全く活用できていない。PCやスマートフォンの保存容量を圧迫している、静的なファイル(写真や動画)を、安全に保管する場所として使う、という予定しか立ててなかったので、今のところはただのNASとしてしか使っていない。便利機能については、少しずつ使っていけばいいかと思っている。
また、今回の導入に踏み切った動機のもう1つには、そう遠くない未来に、PCの構成を考え直す時期がきそうだ、という予感があった。そうなったときに、静的なファイルの大半がNASに入っている環境ならば、「旧PCから新PCに移動するデータ」がガクッと減る。これは移行障壁が少ない。気楽に移行に踏み切れそうだ。ってな発想だ。
ともあれ、まずはしばらく経過観察となるだろう。データを移動して安心していたら、初期不良やら何やらでデータが飛びました、では目も当てられない。落ち着いて現環境に慣れていって、そのあとで次の段階を視野に入れていこう。