この週末は久々にバイクに乗って、中距離を移動した。
震災直後の実家訪問の段階で、バイクはガス欠寸前になっていた。その後、世間はすっかりガソリン不足になっていたので、しばらく給油できないままでいたんだけども、先週半ばになってやっとその混乱も去ったようなので、満を持して給油し、バイク行に出発したというわけだ。
気になるガソリンの値段は、ハイオクで154円/Lだった。まぁ、こんなもんかなという印象。バイクのガソリンタンクの容量は大きくなく、毎回せいぜい10L強程度の給油しかしないので、単価が高くても大して気にならない。
で、道を走ったんだけど、案外いつも通りだった。気持ちすいてるかなっていう気もするけど、まぁいつもの週末並みの交通量だったように思う。震災直後の下道の混雑と、高速道路の閑散さに比べれば、今週末の様子は比較にならないほど平常運行だった。
ただ高速道路は、土曜も日曜も50km/h制限だったし、夜になっても節電でところどころ道路灯が点いていないしで、そういうところがやっぱりまだ非常時という感じだったかな。こんなに暗い夜の高速道路は初めてだったよ。
まだ寒いし、花粉と排気ガスが混合されたすばらしいアレルゲンが、路上には充満しているから、用がなければ今はそんなにバイクに乗りたいとは思わない。だけど少なくとも、「必要になれば乗れる」という準備を整えることができたことは、やっぱりどこか安心できるね。折れた翼が元に戻ったような気分だ。少しほっとした。
だから、不急不要なのにガソリンパニックに行列していた人たちの気持ちも、まぁ、今はほんのちょっとだけわかるよ。