ツーリングに目的もクソもないんだけども、一応目的は3つだ。
1つは、2年前から入っているガソリンを消費して、新しいガソリンに入れ替えること。
1つは、新しく導入したヘルメットスピーカーを試すこと。
1つは、新しくインストールしたカーナビアプリを試すこと。
以上の3つの目的のために、名栗湖までテケテケツーリングを敢行してきた。
ツーリング自体はあまり大した距離でもなく、コース的にも変わったことはないので、あまり紹介することもない。のんびり昼に家を出て、八王子ラーメンを食らい、そのまま下道オンリーで青梅を経由して名栗湖まで行って、帰ってきた。ただそれだけだ。都市圏ではない部分の走行距離は、せいぜい50kmといったところ。街乗りに毛が生えた程度のツーリングだった。
東京西部~埼玉西部まで行っておきながら、奥多摩にも秩父にも向かわず、名栗湖というマイナーポイントを踏んだだけで、そそくさと帰ってきてしまったのは、ひとえに私がヘタレライダーであるがゆえだ。遠いところも、ライダーが多いところも疲れるからね。
まぁ、名栗湖は綺麗だったし、八王子ラーメンは旨かったけど、ツーリングの中身なんて、今回はどうでもいいのだ。
今回の本題は、あくまで上記の目的についてだ。それを述べよう。
まずガソリンの消費。これについては、久々のバイクすぎて、愛車の燃費やタンク容量を覚えていないのが問題だった。燃料系を見てあとどのくらい走れるかの見当が付かなかったから、ガス欠が怖くて、かなり早めに給油してしまったよ。結果的に、「古いガソリンを消費しつくす」というよりは「古いガソリンに新しいガソリンを混ぜる」ということにしかならなかった。
今調べると、FZ6のタンク容量は、リザーブ込みで19.4lとのこと。給油時に8lくらいしか入らなかったから、なんだ、まだ10l以上入ってたんだな。燃費が20km/lとしたら、あと200kmも走れたじゃないか・・・。
次にヘルメットスピーカー。うん、これはいいね。すばらしくいいね。Bluetoothは無線で快適だし、スマホの音が飛ばせるので、音楽はもとより、ナビの音声を聞けるのが、すごくいい。ナビ時には音楽のボリュームが自動下がったりもしてくれて、ノーストレスだ。
ヘルメットスピーカーで驚いたのは、自動で電話に出てしまった、ということだった。
山の中を走行中に、突然着信音が鳴ったかと思うと、なにもしていないのに、勝手にスマホが電話に応答してしまったのだ。電話の相手は、マンションの管理会社の人。走行中に思いもよらず管理会社の人間の声が、ヘルメット内に響き渡るのがいかに混乱を呼ぶことか。いささかパニックに陥ったよ。
今回購入したヘルメットスピーカーは、マイクもついたヘッドセットタイプではあったものの、通話をするつもりは全くなかったから、特に通話関連の操作方法については、まったく学んでいなかった。だから着信してもどうしていいものかとんとわからない。しかし、とりあえず「あー、もしもし?」と話してみると、これがちゃんと相手に届いたようで、普通に会話が始まってしまった。その場は走行中であることを伝えて、すぐに会話を打ち切ったものの、あぁ、驚いた。なるほど、着信するとこうなるんだな・・・。
電話に関しては、こうやって自動で応答できるのは、まぁ、悪くない。でもまだ問題はあって、それは電話が終わると、スマホがホーム画面に戻ってしまう、ということだった。ナビ画面に復帰してくれないのだ。
走っている場所が、ただの山道だったので、いったん停車して、すぐにスマホを操作できたけど、高速道路で同じようなことに陥ったら、ちょっと困ったことになりそうだ。勝手に電話に応答してしまった、ということも含めて、Bluetoothヘッドセット使用時の、電話の挙動については、少し調査の必要がありそうだな。
ともあれ、ヘッドセットスピーカーは良いものだった。今まで通り、導入して正解だ。
最後にカーナビアプリについて。
ここしばらくは、スマホナビではセール時に100円そこそこで買った、2015年版のMapFanアプリを使用していたんだけど、3年も経過して道も変わってしまっただろうから、ということで新しいアプリに切り替えた。
切り替え先は、無料で評判のいいYahoo!カーナビだ。
結論から言っちゃうけど、これはすんごく良かった。
すべての無料/有料アプリを知っているわけではないけど、少なくとも同じ無料のGoogleマップよりは数倍いいし、有料だったMapFanとくらべてさえ優れた部分も多い。MapFanに劣るのは、オフラインで使えないことくらいだ。それくらいいいアプリだった。
Googleマップと比べると、まず視認性がいい。ナビ時のデフォルトの地図表示が、自車後方斜め上からの見下ろし視点になって、立体的に自分の位置や進行方向をつかみやすい。道路標示や車線の表示もわかりやすく、一瞬のチラ見で多くの情報を得やすい。こういうことは、カーナビを見る時間を減らし、安全性にも寄与する重要な要素だ。
音声ガイドもGoogleマップのような唐突さがなく、700メートル、300メートル、間もなく、といったように徐々に刻んで教えてくれるので、心の準備がしやすかった。導入したばかりのヘルメットスピーカーの恩恵に早くもあずかれて好印象。
それに経路の切り替えがしやすいのも、目立った長所だった。おすすめ、一般優先、高速優先、の3経路を、1タップで簡単に切り替えて検討できる。そのほか全体的に「地図アプリのおまけ」のGoogleマップよりも、カーナビアプリであるぶんだけ、カーナビとしての操作性に優れている面が多い。これが無料とはいい時代になったものだ。
ということで、復活したFZ6、新ヘルメットGT-Air、中華ヘッドセット、Yahoo!カーナビ、という陣容が整った。今シーズンはこれで、少なくとも前シーズンよりは、頻繁にバイクに乗れるといいな。