週末バイクいじりシリーズその2。
クラッシュパッドを装着した。
これは今回の事故の教訓で、「私もコケる。そしてコケて足を挟むと、足の骨を折る」とわかったからだ。
正直このバイクを買って14年間、立ちゴケすらしていなかったので、こういう身近にある危険性を、まったくと言っていいほど、意識していなかった。だけど、今回ついに立ちゴケたおかげで、やっとそれを認識することができた。それどころか、今までの無頓着からの反動で、立ちゴケが急に恐ろしくなってしまったのだ。
そこで、コケても足を挟まない、という状況を作って安心を得るために、いろいろと勘案し、その結果、今回の施工に至った次第だ。
今回装着したのはR&Gの「Crash Protectors – Aero Style for Yamaha FZ6 ’04-’08」で、品番CP0219BLのもの。これは本来ハーフカウル車であるFZ6に、フルカウルキットを取り付けたときのための、特殊なクラッシュパッドで、通常のハーフカウル仕様車であれば、品番:CP0288の標準品を使用することになっている。私のバイクはハーフカウル仕様なので、もちろん後者が適正品だ。
であるにもかかわらず、なぜあえてフルカウル用のものを選んだのかというと、そのほうが寸法が長いからだ。カウルの幅を超えてガードする必要上、クラッシュパッドの横に張り出す長さが、通常品よりも長い。そこが気に入った。とにかく是が非でも、もう2度と足を挟まないようにしたい、そのための寸法が欲しい。その一心だった。
ここに至るまでは、R&Gのものだけではなく、各社のクラッシュパッドや、エンジンガードも併せて検討したんだけど、写真の上での比較ではあるものの、この製品より大きく横に張り出しているように見えるものは、ついぞ発見できなかった。
ってことで装着だ。
まず、フレームとエンジンとをつないでいる六角穴のボルトを抜き取る。六角穴のサイズは5/16インチだ・・・ってインチ工具かよぉぉぉ。そんな工具はもちろん持っていなかったので、六角棒レンチは、新たに購入して対処した。
そしてその抜き取った個所に、代わりにクラッシュパッドの一式をねじ込めば作業完了。
・・・なのだがこのクラッシュパッド、欧州製品らしくマニュアルが全然マニュアルの用をなしていない。ボルト、ワッシャー2つ、スペーサー2つ、クラッシュパッド、という構成要素を、どういう順番で並べればいいのか、まったくどこにも記載されていない。マニュアル自体は、英語、ドイツ語、謎のラテン系言語1、謎のラテン系言語2と、4か国語ぶんも入っているというのに、重要なことが書いていない。常識でわかるだろう、ってことなのか? そうなのか?
なので、仕方なくある程度は勘で組み上げざるを得なかった。今回はワッシャー、歯付座金、クラッシュパッド、スペーサー長、スペーサー短の順番にした。たぶんあっていると思うけど、ワッシャー2種の順序がやや不安だ。こういったことの常識なんてないんだよなぁぁぁぁ。
ともあれ、作業自体は簡単だった。さくさくと左右のクラッシュパッドを装着し終えた。装着後に手でぐりぐりしてみると、かなり剛性感があって頼れる感じだ。ガッチリと装着できたと思う。
前後から見た時の張り出し具合は写真の通り。十分に張り出していて、少なくとも足の幅よりは余裕をもって長い。今回と同じ立ちゴケを起こしても、今度は足を挟むことはなかろうと思える。安心だ。
そして気になる装着後の外観は・・・結構目立つけど、悪くはないかな。フルカウル用にしただけあって、不自然にニョキっと、キノコのごとく生えているのが変な感じだけど、これは個性だ、愛嬌だ、キノコは菌類だ、と思うことにしよう。
この車両は、2007年7月7日納車だったので、自分の中ではひそかにスリーセブン号と命名していたのだけど、キノコを装着した今日からは、青キノコ号という名前も授けることにしよう。