カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2021年05月

日記: 5月31日(2021年)

 週末バイクいじりシリーズその3。

 ただの洗車。

 ・・・なんだけど、いままで私は「バイクは洗車をしない派」だったんだよね。車体が汚れたら濡れタオルによる水拭きや、フクピカで済ませてしまっていて、シャワーやカーシャンプーを駆使しての水洗いは、とんとしてこなかった。たぶん、今の愛車の14年の歴史の中で、洗車をしたのは0回か1回のどちらかだと思う。

 そんなレアな洗車を、今週末は実施したので、すさまじくどうでもいいことながらも記録しておいた。

 ちなみに今まで洗車をしなかったのは、面倒だったから、場所がなかったから、あまりいいことだとは思っていなかったから、の3つの理由による。

 特に最後の理由が大きくて、バイクに関しては今でこそネットに情報があふれているものの、昔はもう少し情報が薄かった。そんな薄い情報のなかで、バイクの洗車に関しては、良いことだ、悪いことだ、と相反する意見が飛び交っていて、私は当時どちらかというと後者の言い分を採用していたのだ。だから「バイクを洗車する」ということそのものが、自分の立場からは少し距離のある行動だと、長いこと感じるようになっていた。

 なお今ではどっちもどっちというか、「雨に耐える構造上、前方と上方から水をかける分には問題はない」という合理的な意見を採用するに至っている。

 その意見の採用後に、なお長期間洗車をしてこなかったのは、ひとえに面倒くさかっただけだ。

 業務連絡。突然バイク関係の過去の日記を、「バイクとツーリング」というカテゴリにも分けておいた。メンテ記録などを参照するときに、自分で探しにくかったからだ。「バイク」や「ツーリング」という単語で検索して、それっぽいエントリーを手作業でまとめただけなので、漏れはあるかもしれない。

日記: 5月30日(2021年)

 週末バイクいじりシリーズその2。

 クラッシュパッドを装着した。

 これは今回の事故の教訓で、「私もコケる。そしてコケて足を挟むと、足の骨を折る」とわかったからだ。

 正直このバイクを買って14年間、立ちゴケすらしていなかったので、こういう身近にある危険性を、まったくと言っていいほど、意識していなかった。だけど、今回ついに立ちゴケたおかげで、やっとそれを認識することができた。それどころか、今までの無頓着からの反動で、立ちゴケが急に恐ろしくなってしまったのだ。

 そこで、コケても足を挟まない、という状況を作って安心を得るために、いろいろと勘案し、その結果、今回の施工に至った次第だ。

 今回装着したのはR&Gの「Crash Protectors – Aero Style for Yamaha FZ6 ’04-’08」で、品番CP0219BLのもの。これは本来ハーフカウル車であるFZ6に、フルカウルキットを取り付けたときのための、特殊なクラッシュパッドで、通常のハーフカウル仕様車であれば、品番:CP0288の標準品を使用することになっている。私のバイクはハーフカウル仕様なので、もちろん後者が適正品だ。

 であるにもかかわらず、なぜあえてフルカウル用のものを選んだのかというと、そのほうが寸法が長いからだ。カウルの幅を超えてガードする必要上、クラッシュパッドの横に張り出す長さが、通常品よりも長い。そこが気に入った。とにかく是が非でも、もう2度と足を挟まないようにしたい、そのための寸法が欲しい。その一心だった。

 ここに至るまでは、R&Gのものだけではなく、各社のクラッシュパッドや、エンジンガードも併せて検討したんだけど、写真の上での比較ではあるものの、この製品より大きく横に張り出しているように見えるものは、ついぞ発見できなかった。

 ってことで装着だ。

 まず、フレームとエンジンとをつないでいる六角穴のボルトを抜き取る。六角穴のサイズは5/16インチだ・・・ってインチ工具かよぉぉぉ。そんな工具はもちろん持っていなかったので、六角棒レンチは、新たに購入して対処した。

 そしてその抜き取った個所に、代わりにクラッシュパッドの一式をねじ込めば作業完了。

 ・・・なのだがこのクラッシュパッド、欧州製品らしくマニュアルが全然マニュアルの用をなしていない。ボルト、ワッシャー2つ、スペーサー2つ、クラッシュパッド、という構成要素を、どういう順番で並べればいいのか、まったくどこにも記載されていない。マニュアル自体は、英語、ドイツ語、謎のラテン系言語1、謎のラテン系言語2と、4か国語ぶんも入っているというのに、重要なことが書いていない。常識でわかるだろう、ってことなのか? そうなのか?

 なので、仕方なくある程度は勘で組み上げざるを得なかった。今回はワッシャー、歯付座金、クラッシュパッド、スペーサー長、スペーサー短の順番にした。たぶんあっていると思うけど、ワッシャー2種の順序がやや不安だ。こういったことの常識なんてないんだよなぁぁぁぁ。

 ともあれ、作業自体は簡単だった。さくさくと左右のクラッシュパッドを装着し終えた。装着後に手でぐりぐりしてみると、かなり剛性感があって頼れる感じだ。ガッチリと装着できたと思う。

 前後から見た時の張り出し具合は写真の通り。十分に張り出していて、少なくとも足の幅よりは余裕をもって長い。今回と同じ立ちゴケを起こしても、今度は足を挟むことはなかろうと思える。安心だ。

 そして気になる装着後の外観は・・・結構目立つけど、悪くはないかな。フルカウル用にしただけあって、不自然にニョキっと、キノコのごとく生えているのが変な感じだけど、これは個性だ、愛嬌だ、キノコは菌類だ、と思うことにしよう。

 この車両は、2007年7月7日納車だったので、自分の中ではひそかにスリーセブン号と命名していたのだけど、キノコを装着した今日からは、青キノコ号という名前も授けることにしよう。

日記: 5月29日(2021年)

 週末バイクいじりシリーズその1。

 やっとかなり動ける体になったので、先月の骨折立ちゴケ時にできた外装の傷を、少しだけ補修しておいた。

 今回の事故で傷のついた部分は、1)フロントカウルに写真左上のような傷がついていたこと、2)フロントカウルのパーツが一部ずれてかみ合わせが外れていたこと、3)ハンドルバーエンドに軽い傷があること、4)それにクランクケースにそこそこな傷があること、というのがすべてだった。

 大した損傷はなかったんだけど、そりゃ大した立ちゴケでもなかったから当たり前かな。どちらかといえば、あの立ちゴケで骨折したことのほうが運が悪すぎたわけで・・・。

 で、このうち2)カウルのかみ合わせはハメなおすだけで完治、3)バーエンドは無視できるレベル、4)クランクケースはちょっと補修が難しそうなのでどうしようもないので放置。

 ということで、今回は1)フロントカウルのタッチアップだけをすることにした。

 写真左上が前述したように補修前の状況。

 これを写真下のタッチアップペンで3度ほど重ね塗りしたのが、写真右上。まぁ、今回はこんなところかな。

 本気で直すのであれば、黒く樹脂面が出るまで抉れている個所は、紫外線で固める樹脂材でパテ埋めして、そこを磨いて平坦を出してから、タッチアップしてさらに磨く、というのが良いのだろうけど、今回は遠めにわからなければいいだろう、というレベルにとどめた。

 ちなみにカラーはYAMAHAのダークパープリッシュブルーメタリックCという色だった。メモ的に記録しておこう。この色はYAMAHAのバイクで多用されているようで、私のバイクは絶版車であるものの、R6などの現行(かそれに近い)のマシンで使われているおかげで、入手しやすいカラーだった。今後もいくらでも見つかりそうだ。助かる。

日記: 5月21日(2021年)

 骨折7週間めの通院。

 経過は順調。骨も徐々につながってきており、このまま安静にしていれば直るコースをたどっている模様。

 今回の大きな進歩として、ついに松葉杖が不要と判断された、ということがある。2足歩行が許可され、この2か月余り、相棒として常に私の傍らにあった松葉杖とも、ついにお別れと相成った。

 今日の朝まですがっていた杖が、突然消滅したことには、少々以上の不安感がないでもない。正直、松葉杖がなくなる前に、一端「片松葉杖」というステップを踏むかな、とも思っていたんだけど、一気に「ゼロ松葉杖」に以降したので、そのギャップは大きい。けど、やはり2足歩行の自由度は高くていいな。今まで不通だったことのありがたみを、ひしひしと感じているよ。

 とはいえ、2足歩行してもいいと言われても、すぐに満足にできるかというと、そういうものでもなかった。左足にはまだ違和感があって、張りもあれば、関節の硬い部分もある。スタスタ歩くことはまだまだ難しいので、最初は足を引きずるような歩き方をしていって、そこから徐々に正常な歩行を行えるように、進歩していくしかないようだ。

 最後に医者の先生に、どういうことはしてはいけないかを聞いたところ「ん-・・・岩場を歩くとか?」という謎の返答をもらった。つまり結構なんでもできるということか。ふむふむ。

日記: 5月19日(2021年)

 骨折中のバイクちょっとだけいじりシリーズ第2弾。

 今回はバイクのシートのあんこ抜きを実施した。

 14年目のバイクで今更? って気もするけど、今更だからこそというか、もう次のバイクに行ってもいい気分ではあるからこそ、実施に踏み切れた。どうなってもいい、なるようになれという、失うものがない強みによる、思い切りの良さを発揮した次第だ。

 とはいえ、外形を削って行う通常のあんこ抜きは、作業難度が高そうだし、粉末状のごみの扱いも面倒くさそう。

 なので、今回はYoutubeで見つけた「ウラヌキ」という方法を試すことにした。

 大まかな方法は写真で図解している通りではあるんだけど、シートの表皮を剥き、スポンジを外し、スポンジの裏側からスポンジの密度を下げるようにスポンジを摘み取り、元に戻す、というようなもの。こうすることで、スポンジの外形を変えずに、スポンジの収縮量を増やし、足つきを改善するというのが狙いになる。

 ってことでやってみた。

 作業の感想としては、思ったより簡単だったかな。シートのあんこ抜き作業は初めてで、シートをはがすことから、タッカーで打ち付けなおすことまで、すべてが初体験だったけど、できるできないでいえば、どれも難なくこなせる作業だった。

 難点というほどではない難点を挙げると、まずもともとついていたタッカーの針。これがもうさびてボロボロになっているものもあり、刺さっているのを抜く前に砕けたりした。そうなったのをペンチで引っこ抜いたりするのが、多少面倒ではあった。

 あとはスポンジをペンチで引っこ抜くという作業が、なかなか難しく、力のいる仕事だった。どのくらい抜いたらいいのか、という塩梅もよくわからなかったので、その辺が不安。今回は、作業をしてみたかった、という側面が強いので、控えめに抜き取っておいた。足つきが1 cmでも改善すれば僥倖。くらいの気持ちで。

 そして最後のタッカーの打ち付け作業。使ったことのない道具だったので、慣れるまでは少しだけ手間取った。タッカー、針、針抜きの3点セットで1800円、というような格安セットをAmazonで購入したんだけど、説明書も何もなかったので手探りで使用することになった。勘頼りで使えはしたけど、思ったより握力のいるツールだったので、シートの全周を打ち付け終わることには、だいぶ手が疲れた。

 そんなわけで完了したあんこ抜き(ウラ)。

 このところ天候が悪いし、足の状況が状況なので、まだバイクに着けて、またがっての結果は確認できていないんだけど、個人的にはもう作業を無事終えられたという、仕事の満足感でいっぱいだ。

 成果が薄くても、別にいいや。