カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2021年05月

日記: 5月18日(2021年)

 バイクのクラッチレバーの位置調整をした。

 以前もクラッチレバーについては触れたけど、骨折の原因になった立ちゴケ時の衝撃で、ハンドルバーを軸に、地面方向に45度ほど回転してしまっていたのだ(わかりにくいけど写真上の状態)。

 不幸中の幸いというか、ハンドルを握った状態で、かろうじてクラッチレバーまで指が届きはする、という程度の回転具合だったので、骨折当日はこのクラッチレバーでも、なんとか自走させることはできた。とはいえ、もちろんこのままでいいわけではない。いつの日か直さないとな、と思っていたのだけど、私自身の故障のほうが深刻だったので、これまでそれを修理できずに今まで過ごしてきた。

 が、ようやくかなり動ける体になってきた。そこで、満を持してこれを直してみることにしたというわけ。

 とにかく、目の前にあるマシンが壊れていて、それは簡単に直せるようなものなのに、でも直すことができない、という状態は、痒いところがあるのに掻けないような、そういうウズウズした気分を与え続けるものだ。掻痒感が半端ない。もう我慢の限界だ、掻くぞ! もとい、直すぞ!

 修理方法そのものは簡単だ。

 クラッチレバーをハンドルにとどめているクランプのボルト(写真左下)を、適当なレンチで緩め(写真右下)、適正な位置にクランプごとクラッチレバーを回転させて、締めなおすだけ。片松葉杖を駆使しながら、工具を準備して、それを野外に運び、バイクカバーを外す、という前段階がかなり重労働だったものの、本体である位置調整作業部分だけでいえば、ものの1分で終わる軽作業だった。

 ともあれ、これですっきりしたぞ。

 ついでにあんこ抜き作業を梅雨の間の休日にするかもしれないので、シートだけ外して屋内に運んでおいた。きれいに拭いて作業に備えておこう。

日記: 5月15日(2021年)

 バイクに乗れないせいか、立ちゴケて足を折っておきながら、バイク熱が近年まれにみる度合いで高まっている。

 たぶんこれは、「期末試験期間中にいろいろと試験後の遊びの計画を妄想する現象」と同じだと思われる。要するに、できないからしたい。でも、できるようになると案外やらない。

 そういうものだとは経験上わかってはいるんだけど、それでもこのバイク熱に乗っかるのは、身動きの取れない今では数少ない娯楽なので、それに乗じるままに、調べ物をしたり、動画を観たりしている。

 大まかにこのバイク熱の方向性は2つ。

 1つは現行のFZ6 Fazer S2を直し(別にほぼ壊れてないけど)、改善して、乗り続けるための妄想。

 1つは現行のFZ6を手放し、次に乗るとしたらなにがいいかな、的なヤツだ。

 このうち前者について今回は語りたい。

 まず、FZ6の壊れている部分に関してだけど、これは2か所ある。1つは今回の事故とは無関係に、タンクと胴体をつなぐボルトの1つが、かなり前から欠損しているということだ。別に1つが欠損していても、性能面で困ることがなかったし、車検も普通に通っていたので、長らく放っておいたけど、そろそろ直してもいいだろう。部品番号は901100607900。最近では2りんかんでも、純正パーツ取り寄せをしているようなので、怪我が治ったら取り寄せを注文しに行きたい。

 壊れている部分の2つ目は、立ちごけた時に位置が回転してしまったクラッチレバーだ。事故ってから今日まで、正確にどう壊れたかを観察してこなかったので、実際の状況がよくわかっていないんだけど、たぶん接合部分を緩めて、回転させて、締めなおせば直るような、そういう単純な故障だとみている。少なくともレバーが曲がったり折れたりはしていない・・・はずだ。これも復調したら取り組みたい。

 改善については、今回の事故のトラウマを解消するために、1)転倒時の保険、2)足つきの改善、という2方面を主に考えている。

 1)転倒時の保険については、要するにエンジンガードのようなものをつけて、足が挟まらないような干渉物を入れる、という改善案だ。これはいろいろと考えた末に、ちょうどメルカリに定価の半額以下でクラッシュガードが出ていたので、ポチって入手しておいた。このイギリス紳士が紹介してるのと同じものだ。効果のほどは不明だけど、イギリス紳士は効果を褒めているし、いまいちだったとしても「格安でドレスアップパーツを手に入れることができた」と考えれば、十分損にはならないと思っている。

 2)足つきの改善については、いろいろ考えてはいるんだけど、実行に移してはいない。ローダウン用のサスペンション改造パーツをインストールするか、あんこ抜きするかっていうところなんだけど、前者は全体のバランスが崩れそうで、その後の調整が面倒くさそうだし、後者は後戻りできないやつだからと二の足を踏んでいる。今のバイクに乗って14年間、足つきが原因で立ちごけしたことはなかったわけだしね。でも、単純に体験というか好奇心として、あんこ抜きされた今のバイクに乗ってみたいという気もするんだよなぁ。あんこ抜きの業者にシートを送ろうか悩み中だ。

 次に乗りたい車両の話は・・・また今度気が向いたらするかもしれないし、しないかもしれない。

日記: 5月14日(2021年)

 骨折して6週間が経過。

 今週は毎週の通院がない。なので確たる診察結果をもとにした経過報告はできない。

 そんな今週はというと、先週の通院でシーネが取れたおかげで、久しぶりにすっきりした状態で過ごせた1週間だった。ただ、シーネが取れていても、2足歩行は許されておらず、松葉杖を使っての歩行しかしていないので、移動の自由度はあまり変わっていない。

 ではあるものの、シーネが取れたというだけで、かなり気分は健常者に近づいた。

 足の可動範囲が広がったし、重量物が付いていないし、通気性も段違いだし。ふとした拍子に足が折れているのを忘れるほど、急に怪我人気分から解放された。逆に言えば、自分が怪我人であることを自覚するという2次的な効果も、シーネにはあったのかもしれないな。物理的束縛だけではなくて、精神面からも行動を自重させやすい。

 足の様子はというと、日一日と改善していっているのを感じる。シーネを取った直後は、指から足首まで、関節と筋肉とががちがちに固まっていたし、左足全体がパンパンに膨れていたんだけど、1週間たった今は、足の各関節の可動域がかなり広がり、膨れ具合も若干改善している。足の関節を動かす→筋肉を使う→血行が良くなる→足のむくみも改善する、というような正のスパイラルが起きているのではないかと思う。

 この調子でいけば、来週の通院時にはまたいい診察結果を聞けるんじゃなかろうか。期待しておこう。

日記: 5月11日(2021年)

 骨折ツーリング後編。

 GWの暇を活かして、動画を編集・・・というか、ただただ動画をつなげて仕上げた。いつも通り、特にこれといった工夫もない一品。一番時間がかかったのはたぶん、フリーのBGM探し。まぁ、手すさびではこんなもんだろう。こんなんでも、やはりモノ作りは楽しい。

 日本のいわゆるVlogとかモトブログは全然観ないんだけど、海外のバイクのロードトリップ動画は最近よく見る。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア。いつか旅をしてみたいと思っている世界の道路たち。それをバイク乗りの主観視点で楽しめる動画が、それこそ無限にあるというのは、いい時代になったものだ。

 訪れたことがない道を観るのも楽しいし、逆に訪れたことのある道を観るのも、また懐かしく楽しい。

 品質は玉石混交というか、石が多めではあるんだけど、それだけに玉を発見した時の喜びは大きい。

 そんなわけで今回はサムネとタイトルだけその辺に影響された雰囲気にした。海外のサムネはとりあえずHelvetica (Arial)使っとけ的な気配がある。簡単。中身は別になにもかわらない。

日記: 5月7日(2021年)

 骨折5週目。

 GWを挟んで2週間ぶりの通院で、一つ新しい段階を迎えた。

 この5週間、私の足を包んでいた、シーネ(簡易的なギプス)と包帯による強固な固定体制が、ついに解かれたのだ。

 これからは写真下部のような、サポーターのようなものだけで過ごしていいらしい。足が急に軽くなったような、心細いような、不思議な感覚だ。でも、やはり足の自由度が増したことは、QOLの向上に寄与するし、なによりも明確な進歩のマイルストーンのように思えるのが、非常にうれしい。

 そんな私の最新のレントゲンによる所見は、写真のようなものだった。

 骨がつながるかどうかが懸念されていた第5中足骨の付け根をはじめ、ぱっくりと綺麗に割けた第4中足骨も、ひびの入った第3中足骨の先端も(これは素人目にはよくわからない)、骨折直後に比べて切断面に白いもやがかかったようになっていて、仮骨が形成されているのがわかる。ゆっくりとではあるが、着実に回復していっているようだ。

 とはいえ、まだ全然骨がつながったわけではないというのも事実。今後も、歩行時は松葉杖が必須で、左足には、立っているときに50%までの体重をかけてよい、という段階に来たに過ぎない。油断はできない。

 今後も慎重に生活しつつ、回復を待とう。次の通院はまた2週間後だ。