ドックというか、TV出力のためのケーブル変換セット、かな。
写真の通り、箱には思いっきりSwitch 1の写真が書いてあるという実に怪しげかつ不安な一品。なにゆえ私はこんなものに手を出したのか、そしてそれははたしてちゃんと動いたのか。今回はそんなことを述べていこうと思う。
さて、まずはSwitch 2の「ドック環境」=「TV出力環境」についてだ。
複数個所のTVやモニターにSwitch 2を映したい場合、追加投資をなにもしないのであれば、Switch 2の純正ドックとケーブル類一式を全部持ち運ぶ、というのが唯一の選択肢になる。だけど、これはあまりにも荷物もかさばれば、配線の手間も都度都度かかるため、いい手段とは言えない。1年に1回、とかいう頻度の場合にのみ視野に入る選択肢だ。
次のまっとうな選択肢は、純正のドックをもう1つ買う、というものになる。これが一番安定ではあるのだけど、ネックになるのはやはり値段だ。およそ15000円弱の値段になる。電源とUSB-HDMI変換というシンプルな機器のために、こんな値段を要求してくるのは、いくらなんでも暴利が過ぎるというものだ。屈したくない気持ちになる。
というわけで、第3のまっとうではない選択肢である、パチモンのドック、に手を染めることになるわけだ。
Switch 2も発売から2カ月近く経ち、市場にはおそらく中華製とおぼしきパチモンのドックが散見されるようになってきた。今回はその中でも比較的安かったものをチョイスし、購入した。購入価格は2300円強だった。安い。
ここでもう1つ、電源に関する話もしておきたい。
今回の件では、電源に関する勉強をすることになって、知見がまた1つ広がった。
事の始まりは、Switch 2のセットアップ時に、Switch 1用の電源を流用しようとしたところ、純正ドックであってもTV出力できなかった、という出来事にあった。
そこで「なんでだろうか?」と調べてみたところ、USB type-Cの電源にはPDという規格があって、その中でもワット数によるスペック差がある、と知った。
USB電源なんて口があってればなんでも一緒だと思っていたけど、全然違ったんだな。急速充電とかは、そういうものが影響してくる仕組みだったのか。我ながら無知だったわ。なるほどなるほど。
となると今回のパチモンドック用の電源も、その規格を調べて購入しなければならないだろう。
そこで頼れるAI秘書のGemini君に聞いてみたところ、Switch 2の純正のアダプタは60WのPD対応のもので、Switch 2をTVモードで出力するには54W以上のPD電源が必要らしい、と教えてくれた。OKじぇみに。
というわけなので、自宅にある手持ちのUSB電源では対応できるものはなさそうだったので、余裕を見て100WのPD対応の電源も合わせて購入した。これまた中華っぽい怪しげな安物。PD規格の電源は意外と値崩れしていなくて、これも3000円弱ほどしたけど、Switch 2以外にも使えそうだからいいとしよう。
これらパチモンのドックと怪しげな電源とで、Switch 2のTV出力実験をしてみたところ・・・無事出力することができた。
これでいちいちドックを持ち運ばなくても、2か所でSwitch 2をTV出力できるようになったな。純正ドックの半分以下の投資額で済んだし、満足だ。
よしよし。