日記: 10月6日(2012年)

 久々に読書。いや、別に久々でもないんだけども、まぁそんな話だ。

 この3連休、実家に戻って行きつけのラーメン屋で安心の昼食を取った後、ふと通りかかった古本チェーン店ブックオフのドアにこんなチラシが貼ってあった。

 「読書の秋セール。10月6~8日の3日間、210円以上の本半額!」

 半額ということは、1冊の値段で2冊買えるということだ。誰にでもできる計算を瞬時に行った私は、特に読みたい本があったわけでもないのに、半額セールにつられたてふらふらとブックオフに進入。いろいろと吟味した結果、3冊の本を買い込んだ。

 買ったのは以下。

 ・水滸伝・一(北方謙三)
 ・水滸伝・二(北方謙三)
 ・水滸伝・三(北方謙三)

 はい、3冊とも水滸伝です。買ったのが3巻までなのは、その店に4巻が置いてなかったからだ(5巻はあった)。歯抜けで買うのも気持ち悪かったし、ここは1つ3巻までを買って、様子を見てみるとしたわけだ。

 さて、なぜいまさらの水滸伝なのか、って話なんだけども、これは北方版なのだ。北方版はかねてから、原典とはまったく別物の内容だという評判は聞いていた。なので、これを読むことは、何度も読んだ水滸伝とは異なるので、「いまさら」というほどのことでもないのだ。ただ同時に、原典の水滸伝がいたく好きな私としては、北方版は邪道というか、偽者というか、そういう印象があって、いままではこれを忌避してきた。

 でも、ちょっとブックオフで立ち読みをしてみたら、のっけからぐいぐいひきつけられる内容で、「こういうのも面白いかもしれん」と思って、今回買ってみた次第だ。

 3連休で2巻半ばまで読んだ感想としては、そののっけの印象のまま、いやそれ以上に相当面白かった。原典の不自然さというか、成立過程、成立年代を理由とした各種設定の不十分さや不統一とは対照的に、登場人物の行動や立場にしっかりとした理由付けがあったり、それに矛盾がなかったりと、高度に理論武装された、近代的な水滸伝になっている。

 その結果には、原典好きとして承服できる設定変更と、そりゃねえよっていう設定変更があるんけども、その辺の好悪をやいのやいの言う楽しみも含めて、原典好きにも大いにオススメできる作品だ。私はただの食わず嫌いだったようだ。もちろん原典を知らない人にもオススメできる、良質の娯楽小説だと思う。

 問題は、長い、ってことかなぁ。文庫本にして19巻。読書が第一の趣味、っていう人じゃないと、全巻読みきるのに年単位の時間がかかりそうだし、読んでいない期間に以前までに読んだ内容を忘れてしまいそうだ。私も、はたして4巻目以降に手す気になるものか、難しいところだぞ、むむむ。

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