【CPLT-A1】
カタパルトを乗り継いで3つめの型番がこれ。A1型。
MechWarrior Onlineの当時のスキルシステムは、スキルそのものが機種別に存在していた。その中でさらにスキルが3階層に分かれていて、上の階層のスキルを学ぶには、同じ機種の異なる3つの型番で下の階層のスキルをコンプリートする必要があった(今もこの仕様なのかは知らない。評判悪かったけど変わってないのかな?)。なので、最低3つの型番を乗りこなせないとスキルを一定以上に上げることができないので、ずーっとカタパルトに特化して乗り継いでいるわけだ。
A1型はミサイル特化型。Hardpointは左右腕にミサイルが3つずつだけなので、弾が切れたらなにもできない。潔いというか、男らしい仕様だ。弾薬はこれでもかと積んでおく必要がある。
私はこれに、Streak SRM2を6つ積んで運用していた。Streak SRM2はSRM2に誘導性能が付いたもの。1筒あたりの発射本数は2本と少ないものの、このゲームで唯一の「放物線を描かない直線的な誘導兵器」で、命中率が極めて高い。火力の低さを6筒合計12本束ねて撃つことでカバーしたこのStreak SRM2の運用は、かなり高い性能を発揮してくれた。
特にこの機体で活躍できるのは、高速の軽量級機の相手をする時だ。レーザーで照射し続けるのは難しく、オートキャノンを当てるのも難しい高速機相手に、誘導性能付きの近距離ミサイルはうってつけの武器だった。しかも低火力のStreak SRM2とはいえ、12本ものミサイルが束になって飛んでいくので、軽量級の薄い装甲はあっけなく粉砕される。スカウトキラーとして完璧にその要求を満たしていた。
また中重量機との撃ち合いでも、基本的には負ける要素は少なかった。よほどエイムの高い相手以外では、命中率の問題で、結局単位時間当たりの火力で上回れるからだ。12本のミサイルを100%に近い命中率で、しかもほぼ熱の心配なく間断なく撃ち続けられるというのは、たとえば中口径レーザーやUAC5のような熱や命中率に不安のある中重量機の主力兵器に比べても、信頼性のきわめて高い構成だった。
ってなわけで、操作難易度が低く、地形の上下や、相手の回避行動、自分の回避行動、などの複雑な状況下でも、かなり高い命中率、単位時間当たり火力を期待できるこのメックは、私の主力機として最大の戦果と楽しみをもたらしてくれた。
やがてこのメックは高出力のXLエンジンに換装され、時速72kmで快速するようにまでなり、近距離格闘戦機としては、自分なりの終着点に至った。当時何度も全体チャットで「お前のビルドを教えてくれ」「誘導ミサイルユーザーはクソだ」等々とチャットで言われるほど大活躍(たぶん)したのはいい思い出だ。
だけども、近距離でぐるぐるとしながら誘導ミサイルを撃つお仕事にも飽きてきたし、ベータテストという「実験にはうってつけの場」で単調な戦いばかりしているのもどうかと思ったので、私は次なる機体に挑戦することになるのだった。