日記: 7月25日(2009年)

 この週末、ついに私のツーリングは、新しい領域に到達した。

 念願の初ソロキャンプツーリングに行って来たのだ!


総行程図

 前々から、ツーリング先でキャンプ道具を満載したキャンプツーリング・ライダーを見るたびに、「どんなもんなのかなぁ」と興味だけはあったキャンプツーリング。しかし興味は大いにあったものの、キャンプツーリングやソロキャンプはおろか、キャンプそのものすらろくに経験がなかった私は、未踏地に踏み入れる勇気を持てずに、長年躊躇し続けていた。

 んが、今年は「色々やってみる」がテーマなのだ! リアル生産に続いて、思い切って踏み込んで、キャンプツーリングもしてみたぜ! 頑張れ私!

 目的地は、長野県佐久市の●山牧場キャンプ場だ!


満載

 ということで、まずは積載。いつものツーリングとは違い、キャンプとなれば大量の荷物を用意できなければ(剛の者の野宿を除けば)はじまらない。・・・のだけど、今回のツーリングを終えて振り返ってみると、一番難儀したのはこの「積載」だった。

 先代の愛車ゼルビスは、荷掛けフックが多く、リアボックスもつけていたから積載に不安はまるでなかったんだけど、FZ6は積載能力が非常に弱い。サイドバッグを買ったり、荷掛けフックを増設したりして、なんとか積載したものの・・・なんだか不安だ。

 結局、この不安は的中した。写真を見てもらえればわかるんだけど、この積載方法だと、ネットが思いっきりマフラーの噴射口にかぶってしまっているんだよね。私は愚かにも、それに気がつかずに出発してしまったのだ。あまりにもデンジャラスな行為である。

 幸いにも目的地までは、ネットはかろうじて荷物を保持し続けた。でも目的地についた時点で、噴射口にかぶっていた部分のネットは、首の皮一枚残して、ほとんどの部分が融解してしまっていたのだ。

 うーむ、危なすぎる。目的地までネットがもったのは、本当に、本当に運が良かった。もし高速道路で荷物がバラけていたら、と思うと、いくら反省しても足りない。くぅ。

 積載については、現地での応急処置でなんとか帰路も事なきを得たけど、この積載という問題は今後の課題だな。考えねば。

 ・・・ってことで、前置きはこの辺にして、いよいよ出発だ。

 前日の天気予報では、目的地の天気が雨だったため、実はこの週末の決行をあきらめていた。だから、特に早寝早起きもせず、夜更かしEQ2野良レイドを終えてから寝て、朝10時過ぎに目を覚ましたんだけど・・・

 朝起きて天気予報を見てみたら、昨日50%だった現地の降水確率が、今日は30%になっているではないか! こ、これは・・・降る降る詐欺だ!

 くそぅ! 昼まで寝てる場合じゃない! これは行くしかねえ!

 朝シャワーで寝ぼけまなこを、即時強制的にシャッキリさせ、神速で荷造りをし、上写真のように積載を施し、あわてて出発した(あわてたせいで上記のような体たらくなわけですが・・・)。


甘楽PAにて

 今回の目的は、兎にも角にもキャンプをすることそのものだ。だから目的地までは、わき目も振らずに高速道路をひた走る。

 運悪く巻き込まれた、関越自動車道の事故渋滞20kmを根性ですり抜け、たどり着いた甘楽PAで昼飯だ。

 「甘楽PAのモツ煮定食がうまい」という情報を以前につかんでいたので、昼飯はここにすると初めから狙いを定めていた。で、実際食ってみると・・・うんうんうん。これは確かにPAの定食にしては旨いな。辛味噌仕立てだったから、このバイクで暑い季節に食うのはハフハフものだったけど、それでなお満足だ。

 本当はもっと早くに出発できていれば、佐久市内で名物の鯉料理を食おうと思っていたんだけどね。でも今回は出発が遅れてしまったから、実は「代打のPA飯」だった。でも代打以上の満足感を得られてよかったよ。


佐久市街から東進中

 腹も満たされて、あとはキャンプ場へ行くのみ。

 佐久ICで高速を降り、佐久市街のジャスコで今夜と明朝の食材を仕入れ、目的の●山牧場キャンプ場を目指した。

 しかし、だんだんと空模様が怪しくなってきたぞ。空を見上げれば、まだ青空も見えるものの、空に灰色の雲の占める面積が、時を負うごとに拡大していた。うーん、このままだと雨が降るんじゃないか、これは。初キャンプなのに・・・。

 しかし、もはやあとには引けない。雨上等の気持ちで●山牧場キャンプ場へ突き進む。

 ●山牧場キャンプ場は、標高1200mを数える高原に位置するキャンプ場だ。標高700mほどと思われる市街地から、あたかも山越えをせんかという勢いで、ぐいぐいと山道を登っていくと、やがてやや複雑な道路を経て到着した。

 キャンプ場に到着するまでに要した時間は30分ほど。思ったよりも時間がかかった印象だけど・・・佐久まで着けばすぐだ、と思い込んでいたせいかな?


全天360度草原独り占め

 受付で1050円のキャンプ場代を支払い、テントサイトへの道順を教わり、「どこにテントを張ってもいいですよ」という気前のいい発言を背に、テントサイトへと向かう。

 受付からバイクで1分ほどダートを走ると、そこがテントサイトだ。

 一面の芝生に覆われた、いかにも牧草地といった風の、美しい緑の絨毯が広がるテントサイトは、周囲にさえぎるもののない、空の広大なサイトだった。とてもすばらしいロケーションだ。晴れてさえいれば、夜にはそれはさぞ美しい星空が望めることだろう。

 そしてなによりもすばらしかったことは、・・・なんと、私しか客がいなかったということだ! ウヒョー、独り占め!

 初キャンプの気恥ずかしさがあったから、できるだけ人の少なそうなところを選びはした。だけど、まさか一人だけの空間を得られるとは・・・。なんという僥倖。ま、時間が経てばあと何人かはくるんだろうけど、この様子なら、かなり優雅に過ごせそうだ。

 慣れない手つきで、自分の一夜の家となるテントを初設営した私は、こうしてついにキャンプ場での初ソロ宿泊に突入するのでした。

 1日目夜編(写真なし)につづく。

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