カテゴリー別アーカイブ: ツーリング

日記: 7月16日(2023年)

 FZ6君とラストランに行ってきた。

 行先はいつものいつものいつもの相模湖周辺。FZ6君と何十回と走ってきたコースだ。

 ゆっくりといつものコースを流しながら、16年の歴史を噛みしめた。うーん、長々一緒だったよな。うんうん。

 16年経っても、FZ6君の走りは快調で淀みはない。16年かけて2万キロ台しか走ってないのだから、快調で当たり前といえば当たり前だけども、それでもこれだけ長い付き合いになるとは、その後16年間もFZ6で走り続けているとは、買った当時は考えてもいなかった。

 こんなに長い付き合いになったのも、FZ6というバイクがあまりにも万能で優秀だったからだ。

 のんびり流そうと思えば流せるし、飛ばそうと思えば、あっという間に制限速度の倍程度の速度にまでなる。そしてまったくもって壊れない。素人整備でもノートラブル。R6譲りのエンジンは伊達ではなかった。

 日本ではマイナーなFZ6だけど、ヨーロッパでは「日本におけるスーフォア」の地位にいるバイクだったらしい。そう言われても素直に納得できる、優等生で万能なバイクだった。

 帰宅後は、下取り前のちょっとしたノーマル戻しを行った。

 ノーマル化しようがしまいが、どうせろくな値段はつかない、ヨボヨボの16歳ではあるんだけども、せめて綺麗な姿で嫁に出してやりたい親心、というような心境だった。

 主な作業個所は、スクリーン交換、USB&外部充電ソケットの取り外し、スライダーの取り外し、かな。ローダウン、リアボックス、ベリーパン、レバー、はカスタム状態のままにしておいた。

 FZ6君、いままでありがとう。

 あとちょっと、Bolt納車日にだけ、つきあってくれよな。

日記: 7月2日(2023年)

 またまた朝ごはんツーリングに行ってきた。

 前回は沼津まで走って、海鮮系定食屋で豪華な朝ごはんを食べてきたわけなんだけど、今回はがらりと趣向を変えた。

 今回は、「眺めいい山のてっぺんでコンビニ飯を食う」という、自然派朝ごはんを計画を立案し、実行してきたのだ。

 その計画の目的地としたのは、神奈川県南西部にある大野山

 山頂まで徒歩3分というところまで車道が通っている、というアクセスの良さがありつつも、山頂からの景色は丹沢湖、相模湾、そして富士山を望めるという絶好のスポットだと伝え聞いていた。朝ごはんの地としてこれ以上の場所はあるまい。

 ということで、行ってきた。

 朝7時頃に出発し、まずは東名高速を下っていく。

 途中、中井PAで朝ごはんとするパンと水を購入し、大井松田ICで下道に入った。

 そこからしばらくはR246を進む。このあたりは、眼前に雪解けで黒い山体を露わにした富士山の威容がそそり立っていて、R246屈指の好エリア。そこを、まだ早朝でそんなに交通量もない中で、気分良くひた走った。

 そこから大野山へ向かう道へと折れ、まずは大野山の麓側にある山北つぶらの公園に入った。というか、行く気はなかったんだけど迷い込んでしまった。

 偶然到着してしまった場所ではあったんだけど、そこの駐車場からの景色はなかなかによく、もうここで朝ごはんにしちゃおうかな、と思ったほどだった(写真左上)。

 でも、やはり大野山まで登っていかなければ。

 少し休んで山北つぶらの公園を出た私は、大野山山頂への正しい道を、また進みだした。

 ここからの道はなかなかの山道。1~1.5車線でかなりの急坂続きの道だった。ところどころ折れた枝が転がっていたり、枯草のようなものの積もった個所があったり、舗装が剥がれて陥没していたりで、運転にはかなり気をつかう道路。陣馬山ツーリングのときと似た緊張感がそこにはあった。

 これ、先ほど「車道が通っていてアクセスがいい」とは述べたものの、生半可な気持ちでは走りに来ないほうがいい道だな。林道一歩手前のギリ車道というレベルであって、大きな自動車はもちろん、クルーザータイプのバイクでも踏破は難しそうだ。

 しかし、そんな難易度の高い道をなんとか登っていくと、そこに広がるのは素晴らしい景色だった。

 山頂目前あたりになると、道路の眼下に絶景が広がっていて、空を走るような快感があった(写真右上)。

 そして山頂に到着・・・厳密には山頂まで徒歩3分といったところにある駐車場に、到着した。

 駐車場は砂利敷きで、前日の雨の影響かほんの少しだけぬかるんでいる個所もあったものの、基本的には平坦で止めやすいところだった。

 そこから山頂に向かって、割と急めの坂道を歩くこと3分。

 山頂に到着だ。時刻にして、朝の9時頃だっただろうか。

 決して高い山ではないものの、前述したようにそこから臨める朝の景色は、実に美しかった。

 惜しむらくは、富士山に道中で見た時にはなかった雲がかかってしまっていたことだけど、そんなことは些細なことだ。

 この絶景の中で、まぁ、さほど美味しいわけでもないパンを、しかし楽しく味わって、任務完了だ。うーん、気持ちええわ・・・。

 しかし朝ごはんを食べればもう用はない。あともうしばらくだけ、景色と空気を楽しんだ後で、とっとと帰路に就くことにした。

 そう、道路が混む前に帰るのだ。それが朝ごはんツーリングの作法なのだから。

日記: 6月18日(2023年)

 朝飯ツーリングに行ってきた。

 朝5時に起床して・・・というか、朝5時に目覚めてしまい、そこで突如思いついた。

 「朝飯ツーリングに行こう」

 以前からの下調べで、朝飯ツーリングで行ってみたい場所の心当たりはあった。だから突発的な思いつきではあったものの、てきぱきと準備を整え、スマホナビもセットし、すぐに出発することができた。

 目的地は沼津港だ。

 朝からやっている沼津港の定食屋を目指すのだ。

 最短距離で行くなら、東名をずーっと西進して、沼津ICで降りるのが早いんだろうけど、さすがにそれでは面白くない。

 ということで、まずは圏央道を南下して茅ヶ崎ICで降り、海沿いに出たら西湘バイパスを西進し、箱根新道を通って箱根の山を越え、さらに国道1号を突き進んで沼津に入るという、海も山も楽しめるぜいたくプランで行くことにした。

 最初の見どころは西湘バイパスだ。前回通った時はあいにくの曇り空だったけど、この日は気持ちよく晴れた朝の景色。青い空、白い雲、群青の海で朝日がキラキラ輝いている。すばらしい。

 途中、最近再オープンしたばかりの西湘PAを軽く見物もした。まぁ、ここは海とバイクの写真が撮れる、ということ以外には、なにもないですな。ただのトイレ付駐車場。バイカーが集まる場が苦手な私としては、居心地もよくはない。写真を撮って、速やかに撤収した。

 海の景色を存分に堪能したあと、次にやってくるのは箱根の山々の景色だ。

 くねくねとした道を、ぐんぐんと山登りしていく。走りが好きな人には面白い道なのだろう。まだ6時台という早朝だったから、道はそこそこ空いていたものの、それでも朝も早よから元気に走っているスポーツ車やスポーツバイクが散見された。

 一方の私はマイペースで、しかし快適に進んでいった。緑の山々に囲まれた道を走るのは、空気が新鮮で気持ちいい。それが早朝ならなおさらだ。

 山を越え、静岡県に入ると、また様相が変わってきた。下り坂の眼下には、三島や沼津と思しき街区の様子が見下ろせた。また遠くには雲をたなびかせる山々、そしてなにより富士山が視界に入ってきた。静岡に入ったなという実感を、視界が無理矢理に抱かせてくる。

 下り勾配も緩やかになり、三島市を経由して、沼津市に入ったところで、少しトラブルが発生した。

 今日は出だしからスマホナビの調子が悪かったんだけど、ここへきてついに、スマホのGPSがほとんど測位してくれなくなったのだ。あと少しでゴールというタイミングで、今こそ細かい道案内が欲しい場面なのに、これは困ったな。

 仕方がないのでGoogle Mapを観察し、昔ながらの地図を使ったセルフナビで移動を再開することにした。幸い、ほぼ目的地についていたし、複雑な道でもなかったので、なんとか無事に沼津港のバイク駐車場にたどり着くことができた。

 うーん、ツーリングまっぷる頼りで走っていた頃を思い出すな・・・ふう。

 さて、いよいよ目的の朝ごはんだ。

 以前から目をつけていた、沼津港で朝から営業している人気店「にし与」に向かった。

 まだ朝7時だというのに、店の前にはすでに順番待ちの行列ができていた。

 およそ6、7人待ちだっただろうか。そのくらい待ったのちに、やっと入店。

 この日の気分は、刺身というよりもフライだったので、たっぷりの海鮮フライと少しの刺身とがセットになった「魚河岸定食」をいただいた。1150円。

 アジフライが新鮮で、ふっくらしているのが印象的だった。あとは味噌汁がシジミ汁だったのもうれしかったかな。安っぽいワカメの味噌汁なんかじゃなくてよかった。満足満足。

 無事朝飯にありついた後は、少し漁港を散歩して、水門を見たり、カモメを見たりしてから、帰宅した。

 出発時点での計画としては、沼津での朝食後は、そこから御殿場経由で、富士山エリアまでいって、道志みちあたりを走ってから帰ろうかとも思っていたんだけど、ここまで来て朝ごはんを食べらた、それですっかり満足してしまったので、帰路は最短で帰ることにした。

 最短で帰るなら、沼津ICから東名をひたすら東京方面に走るだけの、簡単なお仕事だ。特に渋滞に巻き込まれることもなく、スイスイと走り続けて、つらいのは振動でしびれだした手と、ケツくらいだった。

 で、家に着いたのは10時台だったかな。

 まだ午前中なのに、その日はすっかりそれで仕事を終えた気分になり、あとはだらだらと家で過ごしたのでした。

日記: 5月21日(2023年)

 いつもの相模湖気晴らしツーリングに行ってきた。

 もう5月も下旬。ここから雨がちな季節が来て、さらにそれが終われば灼熱の季節が来る。

 走り出しにくい先行きを予見しつつ、今のうちに少しでも走っておこう。

 というわけで、予定の合間にしゃしゃっと走ってきた。

 行き先としては、もう何百回(誇張)と行っているところなので、特にいうことはないけど、一か月ぶりくらいのバイクはなかなかに爽快だった。天気は良くなかったけど、その分空気が冷ややかでさわやか。陽光の攻撃力が極めて弱く、ヘルメットのシェードも使わずに、クリアシールドだけで目を細めることなく走れる光量だったので、眼や眼の周辺筋肉の疲労もなく自然体で走れて、それはそれでよかったよ。

 あとは前回のオイル交換から1年が経ったので、既定のオイル交換の時期ではあるんだけど、正直どうしようか悩んでる。大して走ってないしなああああ。2年に1回でいいんじゃねえかなあああ、とかいうズボラ心がむくむくと湧いてきてはいる。車検ごとにディーラーに交換してもらっていた頃はそうだったわけだし。ふーむ。

日記: 4月15日(2023年)

 復路富士吉田編。

 道志みちを走り、一旦道の駅どうしで休憩をし、美味しい鮎めしに舌鼓を打った私。

 そこからさらに道志みちを進み、到着したのは、私のツーリング記録では、もやはおなじみの山中湖だ。

 山中湖では、いつも通りマリモ通りを進み、長池親水公園でバイクを停め、もう過去に何十枚撮ったかわからない構図の「バイクと山中湖と富士山」の写真を、性懲りもなく撮影した。

 この日は、いつになく長池親水公園の駐車場が空いていて、写真を撮り放題だったため、ベストな構図を求めてバイクの位置をあれやこれやと動かして、写真を撮ることを何度も試みたんだけど、その割には大した構図の写真が撮れずじまいだった。撮影素人極まれり。

 ここから向かったのは、この日の昼食にと定めていた、富士吉田うどんのお店。

 今回は「ほり端」なるお店に行ってきた。

 普通の住宅街の中にある、普通の住宅を少しだけお店風に改装した、という感じの店内は、なんというか「おばあちゃんの家」というような安心感のあるたたずまいだった。席はすべて畳座敷。そこに数脚の卓と席数分の座布団。和の風景。

 客層は、5割は近所のおじいさんおばあさんたち、3割は近所の職場の社会人、残り2割が観光客、といった塩梅(個人の感想です)。実にアットホーム感が強かった。

 そんな空間に、ほんの少しのアウェー感を覚えつつも侵入した私は、恐る恐る空いている卓に着座し、卓に置いてあった「説明書き」通りの作法で卓上の注文票にオーダーを記入し、それをカウンターにもっていって注文を終えた。

 そして卓に戻り、待つことしばし。注文通りの肉天ぷらうどんが届いた。

 うん、うまい。

 吉田うどん特有の、ぶちぶちした硬い食感のうどんに、醤油&味噌にやさしい出汁のつゆ。久々のこれぞ吉田うどんだな、という感慨を覚える。トッピングの馬肉&キャベツも吉田うどん特有でユニークだし、天ぷらもさくさくおいしかった。

 鮎めしのあとだったので、普通盛りにしたこともあり、ものの数分でぺろりと平らげてしまった。ふう。行くか。

 為すべきことを為し、腹も膨れた私は、実に幸せな気持ちで店をあとにした。

 最後に向かったのは、ほり端から2、3分のところにある、道の駅富士吉田だ。

 ここで少し休憩をして、お土産などを買い、富士山の威容を最後に堪能して、帰路についた。

 この時点でまだ昼過ぎくらいの時間だったけど、平日ツーリングの肝は夕方以降のラッシュに巻き込まれないことにある。早め帰りが肝要なのだ。

 ってことで、久々の有休ツーリングは終わった。期待通りの結果を得られて大満足だ。

 余談。

 帰宅後の話なんだけど、お土産に道の駅富士吉田のふじやまビールで買って帰った、スペアリブ(というかベビーバックリブ)のパウチが、予想以上に美味しかった。フルスラブで2200円くらいだったかな。ちょっとお高いけど、おすすめだ。一緒にビールも買って帰れば、ビール&骨付き肉の楽しい卓飲みセットが用意できるぞ。