カテゴリー別アーカイブ: ツーリングと話題:Bolt

日記: 12月30日(2024年)

 BOLTにバックレストを装着した。

 BOLTを買った段階で、ハンドル、サイドケース、そしてこのバックレストを変更するのが、予定カスタムのすべてだった。

 そして順調にサイドケースをつけ、ハンドルも交換したのだけど、バックレストに関しては、いつまでもカスタムできずにいた。

 狙っていたモデルのバックレストが、長らくメーカー欠品中で手に入らなかったためだ。

 そうしてバックレスト無しでの運用を続けた結果、いつしかその姿に思い入れが出てきてしまい、逆にバックレスト無しのほうがシュッとしていていいかな、とすら思いつつあった。バックレスト装着の夢は、ほとんど霧散してしまっていた。

 ところが、そんな風にバックレストへの思い入れがなくなった頃になって、突然狙いのバックレストが家に郵送されてきてしまったのだ。

 通販サイトで「再版・入荷されたら即購入、発送」という登録をしたままにしていたためだ。

 商品が来てしまったものは仕方がない。そんなにもう求めてはいなかったとはいえ、装着しよう。

 ってことで装着してみた。

 今回装着した「結果的に1年以上入荷を待ったバックレスト」は、ハリケーンのものだ(型番:HA6412B)

 このバックレストは、競合品となるYAMAHA純正デイトナのものが「接合部がプレート」なのに対し、「接合部が丸パイプ」な点が気に入って選んだ。このパイプ形状は、BOLTのエンジンガードやフレームのパイプ部分と一体感がある。個人的には、BOLTのバックレストの中では、装着時の姿がもっとも自然な美しさになるように思う。

 装着作業に当たっては、すでにバックレストの装着部分に、サイドケースのホルダーがついていたので、そこにだけ少し工夫が必要だった。具体的には、ホルダーの厚みの分だけボルトの長さが足りなくなりそうだったので、2cmほど長めのボルトを別途用意した。結果的には1cm長めのボルトで、ボルト長は足りた感じだったけど、超過分が何かに干渉してはいなそうだったのでいいだろう。大は小を兼ねた。

 装着後の姿は・・・どうかな。

 予想通り、パイプ形状の一体感は良い感じだったけど、同じく予想通り、今までのシュッとしたオシリがちょっとゴツくなってしまったのは自分の中でも賛否がある。ま、いいか。

 装着後は試験運転と称して、いつものご近所テケテケツーリングに出た。

 毎年のことだけど、年末の都内周辺は交通量が少なくて、普段よりも快適に走ることができていいね。そしてこれまた毎年のことだけど、寒いわ。まだ12月だから、一番寒いのはもう1、2か月後だと思うけどね。

 ともあれ、年の瀬に納得のカスタムと散歩ツーリングができて、私の今年のバイクライフもまずまず有終の美かな。満足満足。

日記: 11月29日(2024年)

 紅葉とモツ定食を求めてツーリングに行ってきた。

 何度も行ったことがある名栗湖を起点に、その近くにある未訪だった鳥居観音を訪れ、天目指峠を経て、飯能のモツ料理屋を目指す、という道程だ。

 【名栗湖】

 何度も行ったことがある割に、いつもダム部分で記念写真だけを撮って帰ってしまうため、ぐるりと一周したことがなかった。そこで今回は、名栗湖をぐるり一周してきた。

 北側の道は、紅葉が綺麗に色づいた陽の当たる明るい道で、ちゃんとした2車線の舗装路でもあり、走りやすかった。一方で南側の道は、日陰でじめじめしており、道幅も狭く、走るには向かなかったものの、対岸の山肌に陽が当たる関係で遠景は美しい、というような道だった。

 ともあれ、やっぱりここは、ダムの上が一番いいかな。

 【鳥居観音】

 鳥居観音は、地元の政財界の大物が自費+募金で勝手に立てた単立寺院。山全体に仏教建築が点在していて、仏教のテーマパークといった様相だ。

 これだけの規模のものを個人が?と思うとすさまじい。

 そんな大規模な施設なため、ふもとの本堂から頂上の大観音まで徒歩で向かおうとすると、45分もかかるという、そこそこヘビーな山登りを強いられる。でも、バイクでいくなら、わずか5分で着く。

 ということで、バイクでの山登りを期したんだけども・・・。

 これが怖かった。

 行程通してずっとドギツイ急斜面。道幅は狭く、舗装もでこぼこ、かつ、かまぼこ状なため、まっすぐ登るだけでも神経を使う。そのうえ、数か所のヘアピンカーブでは、十分な旋回半径が与えられておらず、私の愛車のようなクルーザータイプには相当厳しいコースになっていた。今回は幸い対向車がこなかったけど、来てたら終わってたな、というシーンが随所にあった。

 それでもなんとか8合目とでも言うべき「玄奘三蔵塔」前の平坦な駐車場にたどり着いて一安心。そこからさらに10合目の「大観音」前までもバイクでいけたんだけども、そこから先は徒歩で向かうことにした。もう、この道をバイクで走るのは嫌なのだ。

 鳥居観音の8合目~10合目は、こそかしこに真っ赤に色づいた紅葉が茂っていて、青空の青や、そそり立つ仏塔や大観音の白とともに、鮮やかなコントラストを描いていた。

 過酷なライディングで疲弊した私の心も、その景色で癒された。かな。

 【天目指峠】

 あまめざすとうげ、と読む。

 今回私は、特にこの峠越えを目指したわけではなくて、鳥居観音で後述のモツ料理屋への道をナビに入れたら、この峠を通る道を示されたので、否応もなく通ってきた次第。

 これまたくねくねの面倒くさい山道だった。別に山道が嫌なわけではないんだけど、この時はもう山登りは鳥居観音でおなかいっぱいだったので、ちょっと食傷気味だったかな。バイクというより、自転車乗りに人気の道らしく、自転車乗りをちょこちょこ見かけた。バイク乗りからすると、斜面やカーブはともかく、道に堆積した木くずや葉くずがストレスだった。

 今にして思えば、芦ヶ久保まで行って、R299を下ったほうが楽で楽しかったかな。

 【プチバカンスもつの華】

 Googleで発見した高評価のモツ料理屋。いや、もう、店名一点買いでしょこれ。「プチバカンス」で「もつ」の「華」。行ってみたくなる店名過ぎる。

 ってことで行ってみた「もつの華」。

 到着してみると、しかし早速困った。店の形式がよくわからない。

 斜面に建物やテントが点在していて、ふもと部分にキッチンがあることだけはわかったが、勝手にテントの席についていいのか、注文はどうするのか、なにもわからない。おろおろしていても、店員さんが出てきたりもしない。

 そうしていると、他のお客さんがやってきて、キッチン内のおかあさんに何やら話しかけていた。そこで、その人に「どうしたらいいんでしょうか」と聞いてみたところ、親切にいろいろと教えてもらえた。

 曰く、「いつもはキッチンのおかあさんの他にホール担当のおとうさんがいる」「おとうさんが今配達中で不在」「なので注文も案内もなかったようだ」「ここで注文しちゃうといい」。

 なるほど。事態は把握できたので、キッチン前で直接おかあさんに注文することにした。メニューはよくわからなかったので、教えてくれたお客さんのおすすめの「トリプル」にし、上のテントで待機することにした。

 やがておとうさんも帰ってきて、テントまでトリプルとやらを運んできてくれた。

 トリプルとは、このモツ料理屋のメニューにある「もつ焼き(こってり)」「もつ焼き(あっさり)」「もつ煮」の3つすべてが、おかずとしてついてくる定食だった。どのモツ料理も大変うまかった。が、量が多かった。3つのおかずどれもが、それ単体でごはん1杯いける分量だったのだからそりゃそうだろう。

 ごはんのお替りもできたけど、この美味しいモツ料理を、満腹状態で食べるのももったいなかったので、汁っぽいもつ煮だけを食べきって、もつ焼き2種は持ち帰り用のパックをもらって持って帰ることにした。持ち帰ったもつ焼きは、その日の夕飯に美味しくいただいた。

 ちなみにこの時、親切に教えてくれたお客さんと相席になって、1時間半近くずっとテントで会話に花を咲かせることにもなった。私はバイカーで、彼はチャリダーだったんだけど、年齢が近かったこともあって、お互いの乗り物の話から、職場での苦労話まで、妙に馬が合った感じで会話ができて、大変楽しかった。

 おそらく彼と二度と会うことはないとは思うんだけど、こういう一期一会も旅の醍醐味だなぁ(なんつって、こんなことはめったにないんだけども)。

 【国道】

 帰り道は国道299号やら16号やらを経由した。いやー、やっぱりまっすぐ緩やかな舗装路はいいな。走りやすくて気楽で。ただ、帰り道は午前中までの晴天から一変して、曇天気味だったのが残念だった。

日記: 11月21日(2024年)

 バッテリー保護&気温と紅葉の具合の偵察ツーリングに行ってきた。

 いつも通りの相模湖津久井湖エリアをぐーるぐる。

 秋の青空の広がるいい日和の週末だっただけあって、道路の往来は多め。そのため時々、変な渋滞に巻き込まれたりしながらも、全体的には自然の良い空気を吸いながら、のんびりと気持ちよく走ることができた。

 山間部でも比較的都市圏に近く、標高の低いこの辺りは、この時点での紅葉の進行度は50%くらいだったかな。この日は気温も高かったので、春秋ジャケットでちょうどいいかやや暑く、手袋はメッシュで十分、というようなコンディションだった。11月も半ばだというのに、まだまだ陽気ががんばっているな。

 でもこの辺りの時期は例年、ある日を境に突然寒くなったり、ちょっと山奥まで行くと極寒だったりするから、服装のチョイスには気を付けないとな。

日記: 10月11日(2024年)

 久々に「いつもの場所」ではない、遠めのツーリングへ行ってきた。

 今回の目的地は大菩薩ライン。東京から中央道を勝沼ICまで走り、そこからフルーツラインを経て、大菩薩ラインをひた走る。そしてそのあとは、丹波山村を経由して奥多摩湖エリアに入り、おなじみの道で帰る、というのが全体の道程だ。

 まずはフルーツライン。その名の通り甲州ワインのブドウ畑や、その他の果物畑の広がる丘の上を走る道。緩やかなカーブと勾配とが続いて、走っていて気持ちいい。こういう道が一番好きだ。

 フルーツラインの牛奥みはらしの丘で景色を楽しんだ後、さらに進むと大菩薩ラインに入る。大菩薩ラインの特徴はやっぱり、ぐるぐるぐるぐると続くループ橋の連続だろう。高速カーブを楽しむバイクに乗っているわけではないけど、ループ橋は周囲の景色がきれいに見えるので、その辺が楽しい。

 そしてたどり着いたのが道の駅たばやま。漢字で書けば丹波山。たんばやま、じゃないんだな。

 ここで頂いたのは、たばやまチキン。軽いスナックだから注文してすぐに出てくるかと思いきや、結構な時間を待たされた。注文後に揚げているようだ。それだけに出てきたチキンは、衣サクサク中ジューシーでかなり美味しかった。待ち時間といい出来栄えといい、モスチキンに近いかな。骨がなくて衣がより軽い食感のモスチキン。

 道の駅たばやまでの休憩後は、さらに10分ちょっと走ったところにある、道の駅こすげに立ち寄った。

 ここで頂いたのは、ヤマメのカリカリ揚げ。ぶつ切りにされたヤマメをその名の通りカリカリに揚げたものが、カップの中にごろごろと入っていて、そこにタルタルソースをかけてあるというようなものだった。これまたなかなかにおいしいもので、頭から尻尾までサクサクボリボリと食べられた。期せずして至近の道の駅2つによる揚げ物対決となったわけなんだけど、甲乙つけがたしだ。

 そのあとは奥多摩エリアをテキトーに走り、帰路についた。夏の間は気持ちよく走れずに、バイクもご無沙汰だったけど、だんだん気持ちいい季節になってきたな(だからといって頻繁に乗れるとは言っていない)。

日記: 7月20日(2024年)

 灼熱の真夏日の朝に、朝食ツーリングを敢行した。

 今回の目的地は、神奈川県厚木市の国道412沿いにある「玉子サンド研究所」。

 正式名称は、“株式会社ヤマモトヤ山本幸子「恋人は玉子サンドと言っておく!」” なのかもしれないが、ウェブ検索などでは、だいたい「玉子サンド研究所」に近しい単語で引っかかる。ここでもそう呼称していく。

 玉子サンド研究所は、砂利敷きの土地に設置された黄色い冷蔵庫群、というような奇妙なスポットだ。黄色い冷蔵庫の中には、玉子サンドをはじめとする、いろいろな種類のサンドイッチが入っており、その冷蔵庫の前には、やはり黄色の集金箱が置いてある。ここを訪れる客は、箱に指定の金を投入し、冷蔵庫から商品を持っていくという、無人販売所の様相を呈している。

 そんな玉子サンド研究所に、休日の朝からバイクでおもむき、サンドイッチをその場で食べて、帰ってきた、というのが今回のストーリーだ。

 その日は梅雨明け前という、夏一歩手前の時期ではあったものの、東京の予想最高気温は35度を超えようかというような真夏日。そんな日は、バイクでツーリングどころでは、もちろんないのだけど、それでも久しぶりにバイクに乗りたい気持ちが高ぶっていた。

 そこで、早朝のまだギリギリ涼しい時間帯のうちに家を出て、朝6時からやっている玉子サンド研究所で朝食を食べ、真夏の炎天下になる前に帰宅しよう、という計画にした次第だ。

 計画通りに早朝に家を出て、玉子サンド研究所についたのは、午前7時20分ごろだっただろうか。

 この時点で、すでに日差しは鋭く刺すようになってきていて、もう十分に耐えがたいほど暑かった。早く食って、早く帰らないと、これはやばい。はぁはぁ。

 そしてそこには予習してきたとおりに、異様なほど黄色い冷蔵庫が、7つばかり立ち並んでいた。それぞれの冷蔵庫には「玉子サンドの」「ひんやり涼子ちゃん」「海へ帰ろう!」といった個性的な表札がつけられていた。言いたいことはわからないでもないが、なんというか・・・、センスが・・・、その・・・、オバ・・・いやなんでもない。

 そんな冷蔵庫の中から、目玉商品の「玉子サンドが3つ」のパッケージを探すも、残念ながら品切れのようだった。6時入荷分は、7時半には品切れ、と。朝も早よから、なんという人気か。

 仕方なく妥協して、「玉子サンドとハムカツサンド」のパッケージをチョイスして、集金箱に300円を投入。さらに併設に自動販売機でドリンクを買って、なんとか「半分だけは日陰」くらいのスペースを確保して、そこでサンドイッチを頂いてきた。

 感想はというと。

 いやー、ドリンクうまい!

 うん、いや、暑かったんでね! まずはドリンクがうまかった。本当にうまかった。

 そしてサンドイッチなんだけど、うん、まぁ、おいしいかな。おいしい。

 具だくさんで300円なので、コスパは良い。「300円」というくくりの中で言えば、なかなかない高クオリティの玉子サンドだと思う。具の玉子部分が濃厚クリーミーという感じでおいしかった。

 でも玉子サンドという料理そのものの限界かな。抱ける感動には、おのずと低めの上限があった。飛び上がるほどうまいとかそういう感じでもなく、「普通においしい食べ物」というようなところに、感動は留まってしまった。

 そもそも食パンに対する評価が個人的に高くないので、もしかするとそこが問題だったのかもしれない。これが例えば、私の好きなバゲットのような、ハード系の生地のドックパンで作られていたら、評価がだいぶ上がったかもしれないな。完全に個人の好みの話ではあるけど。

 ともあれ、費用は300円で済むし、ちょうどいい距離にある目的地だし、帰りは宮ケ瀬沿いを流したり、いい季節ならここを起点に道志や富士山方面に行ったりもできるし、朝食ツーリングの目的地としてはいい場所だったな。

 まだ食べていないサンドイッチも多いから、今度は別のサンドイッチを食べに行くのもよさそうだ。