カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 10月2日(2021年)

 ローダウン計画最終章。

 ついにローダウンが完了した!

 ということで、その結果について述べたい。

 まだバイク屋に受け取りに行って、帰ってくる途中に1時間余り乗っただけの感想しかないので、浅いことしか言えないだろうけど、言うなら今なので言おう。

 【作業内容について】

 図示の順番が前後するけど、ローダウンのために行った作業について、Fig.4と5で示す。

 Fig. 5がもともと車体についていたリアサスペンションの部品の一部。これを少し短いFig. 4のパーツに組み替えることで、ローダウンを実施した。サスの分解という作業になるので、プロにお願いした次第。ついでにサスが清掃されたりもしたので、いろいろと、はかどった。

 作業としてはそれに加えて、フロントの突き出し量を15mmほど増やしてもらった。突き出しというのは、要するにハンドルがフロントフォークのどの高さについているか、というようなこと。わからない人は調べてください。

 Fig. 1と2のオレンジの丸で示した箇所が、突き出しの違いなんだけど・・・見にくいな。すまぬ。

 リアサスだけ短くすると、乗車姿勢が標準よりも前高後低になってしまうので、フロントも下げてバランスを維持した、という意味合いだ。

 【結果の見た目】

 Fig. 1と2に、見た目の変化を載せた。Fig. 1が作業前、Fig. 2が作業後だ。

 できるだけ縮尺や構図を合わせて、横から見た時の車高の変化を図示したかったんだけど・・・Afterの写真撮影が思いっきり逆光だったので見にくすぎるな、これ。ごめんなさい。でも一応これで説明を続けたい。

 赤い線は、水平線。フロントフォークのフォークシール部分をつないだ水平線で比べると、この部分は高さが変わっていないことがわかる。

 緑の線は、作業前後の特定の個所をつないだもの。ひとつはフロントのカウルの突起をつないで、もう一つはリアのタンデムグリップの付け根をつないだ。わかりやすいように、赤い水平線で補助線を引いておいたのだけど、いずれの部分も高さが下がっているのがわかる。

 さらに車高の変化を見て取れる個所として、青い丸を描いた。この部分の、リアフェンダーの上部の空間が、作業前後でかなり変わっているのがわかると思う。ここが作業後に狭くなっている分だけ、車高が下がったというわけだ。このせいで少し格好悪くなった気もするけど・・・仕方ない。

 【角度】

 車高を下げたことの、ちょっとした問題のひとつは、サイドスタンドを立てて停車するときの、車体の角度が垂直に近くなってしまった、ということだ。Fig. 3と6で示した。

 これは作業前からわかっていた問題で、もし安全性を損ねるレベルで車体が立ってしまったら、スタンドを切断/溶接して、ショートスタンド化してもらうつもりだった。でも、実際に作業してみたところ、車体の傾きは一応安定しているっぽい範囲に留まっていたので、今回の作業ではそのままにしてもらった次第だ。

 少し運用してみて、やっぱり角度がなくて怖いな、ってなったら、加工してもらうハラ。

 【感想】

 すげええええええ快適。めっちゃ足つく。

 ホビット族の宿命として、バイクはある程度つま先立ちで乗るもんだと思っていたんだけど、やっぱりかかとでしっかりと足がつくのは、安心感が違った。はじめての経験・・・というか、ゼルビスの頃と同じレベルの安心感。素晴らしい。

 精神面で言えば、停車するのが億劫ではなくなったというのが大きい。今まで「止まるのが面倒だから」という理由で、スルーしてきた寄り道や立ち寄りを、これからの旅では、もう少し積極的にできそうだ。

 サスのストロークが短くなったことによる悪影響は、普通の舗装路を走っている中では感じなかった。たぶん、ずっと感じないと思う。ワインディングも走っていないので、走行特性の変化なども、まだわからない。これまた私のライディングレベルでは、たぶん大して感じないと思うけど。

 とにかく、1時間余りの街乗りでは、良い面ばかりを体感した。10年早くやるべきだった。

 【データ類】

 記録的に残しておくデータ。

 FZ6 Fazer S2。元々のシート高795㎜。

 ローダウンキット。TECHNIUM製。ローダウン量30㎜くらいかな。約2万円。

 プリロード最弱。これでも5~10㎜くらいはローダウンしたかな。

 実質シート高。755~760㎜くらい。小型バイクレベルに低い。

日記: 9月26日(2021年)

 ローダウン計画の頓挫から1か月。

 性懲りもなく、今度こそ正しい準備を行い、再チャレンジとばかりにバイク屋にバイクを預けに行ってきた。

 ・・・というだけの記録。

 なんだけど、さすがにこれでは記事のボリュームがないので、言及していなかった過去のカスタムやら買い物やらの感想を述べて、お茶を濁しておこうかと思う。

 まずはシフトのゴム。これは、驚くほど操作感に違いを感じなかった。良く言えば大きくても邪魔感がない、悪く言えば別に足先のフィット感がノーマルと大差ない、という結果だった。もう少し操作感が変わるかと思ったんだけどな。だから「カスタムをした」というよりは、「経年劣化による部品交換」という印象になってしまった。とはいえ「古いゴムによるつま先汚れ」がほぼ発生しなくなったので、それだけでもうれしい。

 続いてスマホホルダー。これもよかった。剛性感があって頼もしいし、金属の冷んやりとしている感触や、マット塗装のざらついた感触も、高級感があって(安いけど)使用時の満足につながっている。たかがスマホホルダーとはいえ気に入った。

 あとバイクカバー。使用してはや2か月弱になるけど、撥水力がまだまだ強くて表面は汚れ知らず。裾の部分に砂汚れがつくこともなく、付け外しの際に砂で車体を傷つけるような心配もしなくてすんでいる。新しいものはやはりいい。

 ということで、この夏にいろいろやったことは、時間とお金をかけたのだから当然だけど、プラスに働いている。

 あとはこのローダウン計画が完遂されれば、すべて終了だ。

 ああ、盆栽は楽しい。楽しい。

日記: 9月22日(2021年)


 聖天宮ツーリングの動画編。

 今回はGoProのマウント方法を変えたというのが、動画的にはテーマになっている。

 今まではバイクタンク上へ吸盤マウントで固定していたんだけども、今回はヘルメットの顎部分に固定する、いわゆる「顎マウント」で撮影してみた、というのが新しい試みなのだ。

 また観光部分の歩行中の撮影も、自撮り棒を握って撮る方式ではなく、ネックレス状のマウントを首からかけて撮影する「首マウント」で撮影したので、そちらももう一つの新しい試みとなった。

 その成否は動画参照なんだけど・・・まぁ、そういうわけで、完全な成功ではなかったな。

 ともあれ、こういうおもちゃを使っていろいろやるのは、ただのツーリングに目的が出来て面白い。私のようなずぼら人間になってくると、動画を撮ったはいいものの、編集する段になると非常に面倒くさくなってしまい、撮るだけ撮って編集はしない、というケースもあるあるなんだけど、今回はそこを頑張って、簡単に編集もした。

 連休バンザイ、テレワークバンザイだ。

 あ、そうだ、あと記録しておくべきデータとして、バッテリーの消費具合についてがある。メモ代わりに書いておこう。

 顎マウントはカメラ内蔵バッテリーで運用したんだけども、50分ほどカメラをオンにし続けて、バッテリーは残量25%くらいになっていた。設定はフルHDの60fps。この持ちようだと、もう少し長いツーリングになったら、走行中の全編を撮影し通し、というのは難しそうだ。ポータブルバッテリーを胸ポケットに潜ませて撮影、とかすればいけるのかな。

 まぁ、私のような気まぐれライダー、気まぐれ撮影者としては、そもそもそうそう長時間は撮らんだろ、っていう気もするけどね。

日記: 9月21日(2021年)

 エキパイを磨いた。

 すっかりステンレス焼けと汚れと錆とで赤茶けていたエキゾーストパイプを、少しだけ磨いてやることにしたのだ。

 使ったケミカルは信頼と実績のヨシムラ・ステンマジック。エキパイを磨くならこれ、という伝承がいにしえより伝わっているので、それにならって作業をすることにした。

 ステンマジックを布につけ、ただひたすら磨く。

 作業すること1時間弱で、写真のような輝きを取り戻した。ドヤァ。

 ・・・と言いたいところなんだけど、実はそんなにキレイになっていません。キレイになった部分だけを写し、そうでない部分を巧みに隠す撮影技術のたまもの。

 エキパイを外しもせずに、小一時間程度を、ただ外側から手の届く範囲を磨いただけなので、キレイになったのは手の届きやすい部分だけ。エキパイ全体の6割ほどは、まだまだ赤茶けたままだったりする。

 でも、結局目に見えるのは、手の届きやすい部分だけなので、今回はこのくらいで勘弁してやることにした。どうせちょっと走ったら、またすぐに赤茶けてしまうしね。だったら再び赤茶けたときに、精神的ダメージを負わない程度の作業に留めるのが、賢い大人のやり方・・・という言い訳だ。

 いや、でも本当に、気合を入れすぎても空しい作業なのだよ、これは・・・。

日記: 9月20日(2021年)

 バイクで道教寺院に行ってきた。

 目的地は、聖天宮(せいてんきゅう)というところ。

 埼玉県坂戸市の、まぁ言ってしまえば田舎の農村といった風景のなかに、突如として屹立している、巨大で派手な道教寺院だ。その建造物の異様な存在感は、そこそこに有名な非日常空間らしく、前々から訪れてみたいと思っていたのだ。

 三連休の最終日。COVID-19ワクチン接種の副反応も収まった。朝食を軽くとって出発だ。

 田舎の風景、といっても所詮は埼玉県。そんなに遠いわけでもなく、高速道路を小一時間ほど走り、下道をさらに10分程度走ったところで、簡単に当地にたどり着いた。

 いやー、これはね、結構すごかったよ。

 写真のように、まず門構えが立派。土地が広いせいで、すごく風景に映えている。この日は雲一つない青空が広がっていたこともあって、素晴らしい外観を楽しむことができた。

 で、この後拝観料500円を払って、中を見物してきたんだけど、これまた立派なものだった。パンフレットによれば、この寺院は平成7年に完成したとのことなので、築30年弱の建造物だったわけだけど、それを感じさせないメンテの行き届いた内観と、これでもかとお金をかけられたとおぼしき勇壮な彫刻や精緻な意匠の数々。500円の価値は十分にある見物だった。

 モノとしては台湾旅行で観る寺院と同系統な感じ。ただ、それらと大きく違うのは、良くも悪くも人が全然いないことと、キレイなところ。それによって、人々の信仰の場、としてのナマの感触は薄い気がしたけど、逆に異世界感というか、日常の領域ではない感は、むしろ強まっていたような気がする。不思議な体験だった。

 加えて面白かったのは、お土産コーナー。

 これがすべて自販機だった。台湾系の寺院らしく、寺院のキーホルダーやバッジに加えて、台湾のお茶やらスイーツやらピータンやらが売られていたんだけど、そのすべてが自販機による販売になっていた。コロナのご時世にもあっているし、人件費もかからないし、いいんじゃないかな。

 寺院の隅には、ルンバのようなロボット掃除機も設置されていたし、新旧を頓着せずに入り混じらせる、実用の柔軟性があった。

 そんな感じで拝観を終えた私は、そのまま、また片道1時間ほどの帰路についた。往路も復路も、気持ちいい秋晴れで、バイクの走行という面で言っても、最高に気持ちのいいツーリングだったよ。

 なお今回は、新しく導入したGoProのヘルメットマウントを試用してもみていたので、その映像もいずれ公開するかもしれないし、編集が面倒になって公開しないかもしれない。

 さらに蛇足的なことを言えば、「せいてんきゅう」って言われるとスターライトアローが撃てるのかな、とか思うわけだけど、マジで蛇足だったな。うむうむ。