カテゴリー別アーカイブ: リアル生産スキル向上計画

リアル生産スキル: 第25回

 久々に作業をしたよ!

 今回は、前回作成した革シースの形を整え、最終処理までを行った。


オイル塗布完了

 まずは、ウェットフォームが終わったシースの外形を整えた。

 素材の切り出しが甘かったせいで、各層の外周部分の合わせ部分がガタガタだったのを、革包丁でざっくりと切り取って整える。正直なところ、75%ほどはすでに取り返しがつかないので、なかばやけくそで切りまくる。

 作業はベランダに出て行ったんだけど、まだベランダ工房を開場するには時期が早かったようだ。作業を終えて部屋に戻ったら、3個所も蚊に刺されていたよ。かゆいわ!

 外形の最終調整が終わったら、側面にエッジコートを塗り、さらに全体にオイルを塗って完了だ。

 こういったものの塗布には、防水、防腐、栄養付加(?)、などなどの実用的な効能もあるそうなんだけども、正直よくは知らない。どうせ酷使するつもりも、珍重するつもりもないから、そういう意味ではこういう仕上げ剤は使わなくてもよかった。ただ、こうすることで、濃い目の色がつくというのが、私にとっては重要だった。色の好みという意味ももちろんあるし、なによりも、色のコントラストを減らしてミスを目立たなくするという意味が大きい!

 さて、これでシースは完成だ。あとはナイフに刃付けをすれば、ついに企画も完了だ。

リアル生産スキル: 第24回

 MH3のおかげで最近は生産が滞っているうえに、写真がクラッシュしたPCに入っていたので、なかなか更新できなかったよ。今回はMH3のリリース前に作業をした内容のアップだ。


ウェットフォーム開始

 前回、革を切り出すための型紙作成までを行ったんだけど、今回は、1)革を切り出す、2)接着剤で貼る、3)縫うための穴を開ける、4)縫う、5)ウェットフォーム、というところまで作業をした。いやー、これは難しいね。

 まず切り出し。前回も書いた気がするけど、型紙がぺらぺらで、うまく転写できず、重ね合わせる複数の革の輪郭が、いびつなものになってしまった。この時点ですでに素人臭というか、「小学生の家庭科で作るワッペン」のような情けない仕上がりになることは確定してしまった。でも、これも練習&記念すべき第1作ということで、気にせず続ける。

 続いて接着。これは容易い。接着剤を塗布して、木槌でぶっ叩いて圧着。

 次に穴あけ。これが失敗した。というのは、革が厚すぎたのだ。縫うべき革は、表、なかご、裏、の3パーツ構成なんだけど、なかごが薄いような気がして、2枚にしてしまったんだよね。つまり、表、なかご、なかご、裏、の4パーツ。しかしこの過剰な構成が失敗だった。縫う前に「菱目打ち」という穴を開ける道具で、縫い穴をあらかじめ穿っておくんだけど、その菱目打ちの針の長さよりも、革の厚みが勝っていたせいで、穴が開けられなかったのだ。

 ということで、そのあとの縫う作業は難航した。本来予定していた縫合は、すでにあけられた穴に針と糸を通すだけの作業だったんだけど、上記のような事情で通すべき穴がない。なので仕方なく、普通の裁縫で行うのと同じように、針で直接強引に縫い合わせる羽目になった。でも、革細工用の針って、開けてある穴を通す前提だから、先端が丸くて尖ってないんだよね。なのでこの作業は、針が折れないように慎重にハンマーで糸を刺し、反対側からペンチで引っこ抜くという力技で実施。凄まじく時間を掛けて、しかも醜く仕上がった。

 で、最後に行ったのは「ウェットフォーム」という作業。革を水に浸して柔らかくして、作りたい形に固定した状態で乾かすと、その形のまま革が硬くなるという寸法だ。その名の通り、「ウェット(濡らし)」して、「フォーム(形作る)」わけですな。

 濡らしてふにゃふにゃになったヘッポコシースに、サランラップでくるんだナイフを差し込み、硬化後にナイフがすっぽ抜けないように形を整える。そしてそのまま自然乾燥だ。

 もう切り口とか縫い目とかは、目を覆わんばかりの出来栄えなんだけど、まぁ少なくとも抜き身のままよりはマシだろうから、これはこれで良しとしなければなるまいな。うむうむ。

リアル生産スキル: 第23回

 だいぶ進行速度が遅くなっているけど、ゆっくりでも進めるよ!


革シースデザイン中

 今回からはシースの作成に入る。シース、すなわち、ナイフの「さや」だ。

 シースといっても、木のシース(日本刀)や、カイデックスというプラスチックのような人工素材など、さまざまなものがあるんだけども、今回の素材は最もオーソドックスともいえる「革」で作ろうと思う。今までの金属加工、木材加工とはうって変わって、皮革加工の出番だ。

 手順は、1)デザインする、2)型紙を作る、3)型紙どおりに革を切る、4)革を接着&縫合する、といったところ。写真はその第1段階である、デザイン、およびそこから型紙を切り出しているところだ。しかし、立体物の型紙なんてどう作ればいいのやらよくわからんし、これまたなんとなくの感覚に頼るほかなさそうだ。

 しかし正直皮革加工をなめていた。型紙作成の時点で、すでに形がゆがみまくっている。うーん、これは、ナイフ本体よりも「それらしく」作るのに、修行が必要な気がするな・・・。小学生の裁縫の授業の完成品レベルになる予感がひしひしとするよ。

リアル生産スキル: 第22回

 ハンドル加工中。


ハエナイフ未完成版vol2

 ちょっと作業頻度が落ちてきてるね。完成が見えてきてしまうと、逆にガッツが沸かないというありがちな状態だったりする。RPGでラスボス直前で飽きてしまうような、そんな感じ。がんばらねば。

 でもハンドルはだいぶ良くなってきた。手持ちの紙やすりの一番目の細かいので磨き倒したんだけど、それでもまだ傷が見えてしまうので、今のところ手のうちようがない状態だ。あとはいわゆる「白棒」というやつでも使って、フェルトバフをボール盤につけて磨くしかないのだろうか。ちょっと手段を講じないともう進展しにくいな。

 なので、次に進んでしまおう。これからはヒルトの研磨と、ブレードの最終磨きだ。

リアル生産スキル: 第21回

 ナイフハンドルの荒削り完了!


ハエナイフ未完成版

 うーん、ハンドルもつくと、いよいよナイフに見えるようになってきたなー。まだブレードはおろか、ハンドルも、ヒルトも、タングも傷だらけだから、まだまだ仕上げには程遠いとはいえ、もうシルエットはすっかりナイフだ。

 ここまでこれたという満足感と、やはり素人ならではの手抜きをした部分が、細かく積み重なって仕上がりの荒さに結実しているという難しさを、同時に感じているよ。あとは、研磨でどれだけごまかして「それっぽく」なるかだなぁ。

 ふう。