カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2014年04月

日記: 4月23日(2014年)

 長年・・・といっても4年だけど・・・活躍してくれたメレルのカメレオン3が、ついにヘタってしまった。ヘタったっというか、GORE-TEXが劣化して防水性を失ってしまった。

 主に長期旅行用の靴として大いに役に立ってくれたこの靴。海外の石畳や郊外の悪路などでは、固めのソールのこの靴がやわらげてくれた疲労は大きく、また雨天時にソールが異常なほど滑るという欠点はあったものの、それでも「靴下まで濡れる」とか「次の日まで靴が濡れたままで履くと冷たい」というようなことが起こらないという安心感は、長期旅行時には重宝していた。

 そんなカメレオン3の防水性がなくなってしまったのだ。まだまだ晴天時には履けそうだけども、「固めのソール」&「防水性」という2要素を兼ね備えた靴がないと、安心して長旅に出られない。代替を購入せねばなるまい。

 ってことで、楽しい楽しい見繕いの時間なんだけども・・・これが結構難しい。

 条件は、1)ある程度固いソール。ぐにゃっと手で曲げられるようなスニーカーのソールはダメ。2)防水性。GORE-TEXかそれ相当の機能は欲しい。3)ローカット。脱ぎ履きしやすいのは旅では重要。といったところ。

 まず簡単に選択するなら、同じメレルの後継モデル、となるんだけども、時を経て、カメレオンシリーズのナンバリングが5になった今なお、メレルのビブラムソールは雨天時のマンホール上でアイススケーターのごとく滑るらしい。カメレオン3にはもう愛着がわいていて、すっかり好きな靴になってしまったとはいえ、次の靴でまで同じ苦労をしたくもない。防水性=雨天時の機能をある程度重視している以上、今回はメレルは却下としよう。ジャングルモックとか、カメレオン5のモックとか、滑りさえしなければよさそうなんだけど、残念だ。

 となると、同業他社の靴に目がいくんだけど、これがまたことごとくデザイン的にいまいち。ノースフェイスモンベルニューバランス、その他もろもろ。カメレオンクラスの軽トレッキングシューズは、どれもちょっと大げさな感じのデザインで、タウンユースするにはシーンを選びすぎる感がある(カメレオンも五十歩百歩だけど)。バイクウェアをタウンユースできないのに近い感覚だ。これも却下としたい。

 次に目を向けたのは、オッサン用のウォーキングシューズの線。通勤快足やマドラスウォークのGORE-TEX登載モデルだ。特にマドラスウォークのカジュアルなヤツはそんなに悪くない気がする。・・・気がするんだけども、どうしてもブランドイメージ的に逡巡してしまう。これを選ぶと、なんだか人生が次のステージに入りそうな気がする。もうちょっと歳食ってからの選択肢じゃないのか、これは。引き返すなら今だ。却下。

 よし、それじゃ、思い切ってダナーだ! ダナライだ! 機能、外観、自己満足、すべて問題なし! 気になるお値段、4万円! 無理! 引き返せ! 却下!

 ってな感じに悩んだ結果、最終的にはティンバーランドのアースキーパーズあたりにしようかなと考えている。だいぶカメレオン3からは遠のくけど、基本的に保守的な趣味の持ち主なので、冒険してない地味めのデザインを評価しての採用だ。旅人っぽいくたびれ感もよい。現在、購入に向けてモデルを眺めているところだ。サイトにはモックトゥしかないけど、プレーントゥのほうがいいな、とか。うーん、楽しい。

 不安な点は、スウェードのようなメンテがめんどくさい素材はイヤだなぁ、ということ。そして、カメレオンに比べてちょっと、というか、かなり、通気性が悪そうなので、夏の運用に不安があるというところ。ま、足が蒸れ蒸れになるタイプではないから、そんなに気にならないとは思うけども、はてさて。

日記: 4月16日(2014年)

 家電Watchの企画で、「わたしの思い出家電」というのがあった。なかなか面白い。これを見ていると、なんだかノスタルジックな想いに包まれると同時に、自分にとっての「思い出家電」が想起されて止まない。

 って事で、私版の「わたしの思い出家電」をご紹介。なお、型番とかは全然わからない。

 【赤いテレビ】

 物心ついた時点で、我が家にはテレビが2台あった。そのうちの小さいほうだ。和室の居間にあったこのテレビを、寝っ転がりながら観ていたことを思い出す。チャンネルはダイアル式で、このダイアルを寝たまま足の指で回すことができるようになった時、一つ大人になった気がした。

 【緑の電話】

 電電公社時代。ほとんどの家庭の電話が黒電話だったのに、我が家の電話はウグイス色だった。正直ウグイス色みたいな曖昧な色よりも、黒電話のほうがカッケーと思っていたんだけど、とにかく他の家とは違う、ということだけは強く感じていた。

 【ガス湯沸かし器】

 家電じゃないけど。ガスの栓を開くツマミを回してから、固い点火スイッチを押すと点火できて、ガラスの小窓を通して、湯沸し機内に火が灯るのを確認できるという、人力かつ原始的なやつ。かなり巨大で丸味を帯びた鉄の容器が壁にかかっていた。当時の家から引っ越す20年近く前まで現役だったけど、末期は点火機能が衰えすぎていて、点火するまで何度も何度も固いスイッチを鬼連打しないといけなくなっていた。私はそんな大変な点火の名人で、点火係を長年務めていた。

 【ハンドミキサー】

 自分のためにはめったにモノを買わない母が、ベルマークかなんかを長い間必死に集めて自分のために手に入れた、念願の最終兵器。我が家は誕生日などのイベントになると、親子でお菓子作りをするような家だったんだけども、そこでこれを最初に導入した時の興奮は忘れられない。あっという間にクリームに角が立つ。母、自慢気。子供、感動。

 【赤いラジカセ】

 テープ1、ラジオ1のラジカセ。モノラル。マイク穴が開いていて、録音機能で遊ぶのが楽しかった。今思えば、その当時の肉声を取っておくべきだったと思うけど、残念ながら1つも残っていない。当時見ていたアニメの主題歌を、テレビのスピーカーにマイク穴を肉薄させて録音したりもしていた。

 【ビデオ】

 すごいものがきた。それが最初の感想だった。テレビが録画できるなんてすごすぎる。ウチはテレビ局なのか。なお3倍モード以外で録画した記憶はない。標準録画がなんのためにあったのかは永遠の謎。

 【CDラジカセ】

 すごいものがきた。それが最初の感想だった。ステレオ。音が綺麗。重低音が響く。そして謎の銀色の円盤に音楽が入っている。理解不能の領域だった。シングルCDのケースの下半分を最初は折っていたのもいい思い出。

 【ウォークマン誕生15周年記念モデル】

 カセットテープを使ったデバイスの最後の記憶はこれ。友人に自慢されたのが羨ましすぎて、即私も買った。そんなに音楽好きじゃなかったんだけど、これだけはすごく欲しかった。機械的に美しく思えたんだと思う。縦方向に出し入れする仕組みが格好良かった。まだ稼動状態で実家にある。