カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2019年11月

日記: 11月25日(2019年)

 沖縄旅行の話、その7【ステーキハウス88美ら海店】。

 理由はよくわからないけど、沖縄にはステーキ屋が多い。米軍基地にまつわる歴史背景の関連であることは想像に難くないけど、詳しいことはよく知らないし、まぁどうでもいい。

 そんな数あるステーキ屋のなかでも、沖縄旅行者にとってもっとも有名な系列店のひとつが、ステーキハウス88ではないだろうか。沖縄じゅうに数多くの店舗を構えるステーキハウス88の名前は、沖縄旅行を計画したことのある人なら1度は目にしたことがある名前に違いない。

 ってことで、1日目の夕食は、このステーキハウス88の「美ら海店」で食べてきた。

 いきなりステーキ自体の結論からいうと、まぁまぁかなぁ、っていう感じだった。

 関東圏で馴染みのある喩えをすれば、「雑なフォルクス」っていうほど印象。絶賛するほどではないけど、十分美味しくいただけた。

 (以下、そういうなじみのある店との比較がちょくちょく出るけど、わかりやすさのためなので目をつぶって欲しい)

 ステーキそのものは、メニューにピンキリがあったので、自分の食べたもの(USだかNZだかのリブロース)のみの感想になるけど、200グラム強で3000円という値段からすると、それ相応か、やや劣るかなっていうくらいの味わいだった。この肉に関していえば、同じくらいの価格帯のフォルクスやいきなりステーキの肉のほうが、私には好ましい。

 取り放題のサラダバーとスープバーがついてくるのは良かった。とはいえ、フォルクスでもサラダバーはつくからな。あまりこの店独自の得点にはならない。

 ちょっと興味深かったのはスープバーのスープ。マッシュルームのスープが、いままでに飲んだことのない種類のものだった。白濁したとろりとしたスープで、ホワイトシチューに近い風貌。でも味はホワイトシチューではない別の何か。沖縄の郷土スープだろうか。最初は違和感があったけど、飲むうちになかなか美味しく感じられるようになり、気に入った。

 そしてこの店で特に良かった点は、ずばり店の雰囲気だ。

 チープなネオン輝く外観といい、洗練されていないアメリカのダイナー風の内装といい、カントリーミュージック(?)主体のBGMといい、古き良きアメリカの風が吹いていた。ゲーマー的にはFalloutっぽい(いやだいぶ違うんだけど)気分を味わえた。

 ともあれ、そんなステーキハウス88で満腹になって初日の旅程はすべて終了だ。該当少な目でだいぶ暗い夜道を、慣れない車で恐る恐る宿まで帰り、寝た。

 続く。

日記: 11月24日(2019年)

 沖縄旅行の話、その6【フラココ】

 今回の旅行の宿泊地は、本部町にあるフラココというコテージにした。ここに3泊した。

 今回の旅行で1番良かったことは、多分この宿ではないだろうか。そう思えるくらいパーフェクトな宿だった。

 フラココは1棟貸し(厳密には1棟を縦半分に割った1/2棟貸しだが)のコテージなんだけど、とにかくその質がいろいろと高かったので、いいところを挙げていきたい。

 まず、綺麗。去年建ったばかりの建屋は、いまだ新品で清潔感にあふれていた。置かれたテーブルやソファ、家具全般に至るまで、清掃も行き届いていて、嫌なところが1つもなかった。

 広さも大人3人で利用するには十分以上に広く、ゆったりと過ごすことができた。

 ハワイのラナイを思わせる広めのベランダからの景色もすばらしく、瀬底島に沈む夕日を眺めるなど、観光地に行かずとも南の島の生活の醍醐味に触れることができた。

 備品も充実していて、調理器具や食器の類は言うに及ばず、調味料やアメニティ、使い捨てスリッパに、洗濯機や洗剤に至るまで、「そこに住むような滞在をする」のに必要なすべてがそろっていた。この手の貸しコテージは、そういったものはすべて自分で用意する形式が多い中、この利便性は素晴らしかった。

 さらに、敷地内の別棟にお住まい(たぶん)のホスト夫妻のホスピタリティについても特筆したい。

 人柄が非常に柔らかく、必要な助けの手は差し伸べ、それでいて滞在中に余計な接触はしてこない。また到着するや否や、スムージーとスイーツを頂いうえに、さらに2日目には連泊者サービスとのことでフルーツの盛り合わせまで頂いた。もちろんロハでだ。

 そんな良いところづくめのフラココ。極めつけのウリはといえば、コスパ。これに尽きるだろう。1泊1名4000円強。大人3人で14000円程度。「嘘だろ?」としか言えない。同じような規模&設備ハワイのコンドは、1泊90000円だったぞ…。うっひょ。

 最後にフェアな評価をするために、一応欠点も挙げておこう。

 基本的には「立地」、これにつきる。

 そもそもレンタカーでないと利用が不便。沖縄旅行をする時点でレンタカー派は多かろうから、大きな欠点にはならないかもしれないけど、とにかくレンタカーはほぼ必須だ。そのくらいのやや僻地にある。

 またそれに伴って、周囲の施設が多少貧弱ということ挙げられる。レストランや居酒屋の併設された、いわゆる「観光ホテル」に慣れた人にとっては、どうしたらいいのかわからなくなるかもしれない。「買い出し」や「お出かけ」や「送迎」なんかを駆使する必要がある。

 買い出しに関していうと、最寄りのスーパーがいまいちなのも、少々厄介だった。最寄りのスーパーは、地元の生活者向けのスーパーがあるだけなので、例えば肉ひとつとっても、コスパのいい肉はあっても、ちょっといランクの肉はない。旅先の自炊くらい奮発したい、と思ってもかなわない。この辺は、ちゃんと下調べをしたり、ホスト夫妻聞いたりすれば、もっといい食材の入手先は判明したのかもしれないけど、今回は廉価スーパーですべてを済ませてしまった。そういう点で自炊時の食卓に華がなかった。

 ともあれ、これらは些細な欠点だし、自分で克服できる点でしかない。

 今回の宿フラココは、最初に述べたように、今回の旅行でもっとも良かった点の1つとして、長く私の記憶に留まることになるだろう。

 続く。

日記: 11月23日(2019年)

 沖縄旅行の話、その5【万座毛】

 一向に観光地の話題にならない本シリーズ。やっと観光地を表題にあげるに至った。

 沖縄旅行初日の旅程は、午後14:30頃に那覇空港着、午後15:00頃レンタカーを借りる、その後日没までに宿泊地へ向かう、というほぼ移動オンリーというものだった。

 そんな移動ばかりの初日の旅程の中で、唯一立ち寄ることにした観光地が、万座毛だ。「まんざもう」と読む。

 万座毛は写真のような断崖の景色が美しい場所。

 夕方前の時間帯の万座毛は、西日が強くなり始めていて、写真だと逆行になってしまったから、美しさが伝わらないかもしれない。しかし、沖縄上陸後最初に目にすることになった絶景は、私の中に強い印象を残した。実に綺麗だった。

 観光地としての万座毛は、目下整備中、というところのようだった。駐車場やら付随施設やらを建築している最中のようで、万座毛の付近には工事用の衝立が立ち並んでいた。そのあおりで駐車場も少々遠い場所にしかなく、やや不便な状態になってもいた。もう少し経てば、もっと観光しやすい場所になるのだろう。

 続く。

日記: 11月22日(2019年)

 沖縄旅行の話、その4【レンタカー】

 レンタカーは、外車レンタカーの店で、BMWミニの5ドアをレンタルした。

 愛車であるクラシックミニとの比較をしたかったし、価格や配車の事情面でも、大手で国産車を借りること比べて、あまり遜色がなさそうだったのが、決め手になった。ミニに関していえば、沖縄はレンタカー事情がすこぶるよかった。

 モデルに関しては、3ドアモデルだと中・長距離ドライブで後部座席の居住性が悪いし乗り降りも大変、かといってクラブマンやクロスオーバーだと、そもそも体験したいミニならではの乗り味がなさそう、ということで5ドアにした。

 で、乗ったわけだけど。

 なかなかに、普通だった。

 というかどうしても比較対象が自分のクラシックミニになってしまうから、「すごく違う」「今風」とかいう漠然とした隔絶感しか感じられないんだよな。今の国産車などと比べての評価が難しい。

 実家の現在の車はデミオ。それよりは加速がだいぶ良かった。静粛性もギリ上かな。振動はあまり変わらないかな。そんな感じだけど本当かはよくわからない。先代のアクセラと比べると、加速も変わらんかな。安全運転しかしてないからな。わからないな。ハンドリングは素直だったけど、いわゆるミニの「ゴーカートフィーリング」のようなものはなかった。

 いずれにしても走行性能は、日本で普通に走らせるぶんには十分なものだった。

 気になったいくつかの点として、まず乗り降りがしにくかった。ポジション調整をろくにしていないせいかもしれないけど、ハンドルが低くて乗り降りの時に足を通しにくい。

 純正ナビは優秀だったと思う。使い方がよくわからなかったけど、規制などの情報もリアルタイムに変わっているらしく、それに応じたルート取りをしてくれた。

 トランクは容量少な目。飛行機の機内持ち込み可のサイズのスーツケースを1ついれるとだいぶ埋まった感があった。2つは入りそうだったけど3つはどうかな、っていうレベル。

 後部座席はデミオと同じくらいかな。私は乗っていないのでよくわからない。

 視界は割とよかった。ミラーも見やすく、車線変更なんかにも不安を感じなかった。

 続く。

日記: 11月21日(2019年)

 沖縄旅行の話、その3【JAL国内線】

 前置きが長くなった。ここからは実際の体験に沿って述べていこう。

 まずは旅行の最初(と最後)の体験、そう飛行機での移動だ。

 国際線には毎年のように乗ってきたこの10年余りなんだけど、実は国内線には全然乗ったことがなかった。そういう意味で、なかなか新鮮な体験ができた。

 まず、航空券の購入。そこから新鮮。

 国際線だと、チケットは1年近く前から購入できていた気がするのだけど、今回の羽田発那覇行の航空券は、「2019年〇月〇日~2020年〇月〇日までのチケットは2019年〇月〇日から販売開始」というようなシステムになっていて、定期的に来るらしい「チケット販売日」を待たないと確保ができなかった。

 結果的には、私の希望していた「旅行日」のチケットの「販売開始日」は、旅行を計画しはじめた日よりも先にあったから、「販売開始日」を待つことで「旅行日」のチケットを確保できたんだけど、もし「旅行日」のチケットの「販売開始日」が、計画時点でとうに過ぎていたとしたら、いい時間と席のチケットを確保するのは難しかったのではないだろうか。

 個人的には「出発日の1年前から購入可能」というようなシステムのほうが、わかりやすくていいのになぁ、と思ったよ。

 そんな風にややこしいチケットの購入システムには若干不満を感じたものの、空の旅そのものはいたって快適だった。

 まずチェックインが簡単。事前にEチケットのバーコードを用意さえしておけば、バーコードを2度機械にかざすだけで、飛行機に乗れてしまう。電車に乗る時にSuicaをかざすのと同等程度の労力だ。国際線の税関周りの面倒な手続きからすると、本当にこれでいいのか不安になってしまうレベル。あれ?これだけでいいの?って感じだった。

 機内でちょうど正午を回る旅程だったので、空港で空弁なるものを購入し、空の上で弁当を食べたのも、初体験の身としては印象深かった。それ弁そのもののクオリティやボリューム感はそこそこくらいだったけども。

 あとは飛行機で印象に残ったのは、Wifiが使えたことかな。機内に無線LANのアクセスポイントがあって、空の上からウェブにアクセスしたりすることができた。飛行機内というものは、無線機器は完全にアウト、という時代は終わってたんだな、と感慨深かった。

 あ、あともう1つ。帰路の機内には、「那覇から羽田に帰る関東の修学旅行生」と「那覇から羽田に行く沖縄の修学旅行生」とが同乗していた。前者は私服(ただしちょっとダサめなので東京ではない感じ)で、後者は制服だったあたりに、ちょっとした文化の違いを感じないでもなかったけど、とりあえずやかましかった。先生仕事しろ。

 続く。