カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2019年11月

日記: 11月30日(2019年)

 沖縄旅行の話、その12【首里城公園】。

 3日目。この日は首里城を見に行く日だ。

 火災のために見るべきものは減ってしまってはいたものの、元々の旅程通りに首里城公園までは赴き、見られる範囲を見ておくことにした。

 この日も非常に天気が良く、11月だというのに陽光が煩わしいほどだった。

 首里城には、おそらく同じように「もう旅程を組んでしまったので火災があろうがなんだろうがとりあえず来た」という感じの旅行者が多く来ていた。往時の賑わいは知らないものの、まずまずの人出だったように見受けられた。

 見ることのできた範囲は、「首里城の城壁の外」という感じ。守礼門と城壁以外、何も見られなかった、と言っても過言ではない。まぁ、それでもなんとなく雰囲気は感じ取れたし、城壁の向こうに見える、半ば崩れた建屋の屋根瓦などを見るのは、野次馬的な好奇心を満たすものもあった。これはこれで1つの歴史を体験できたということなのだろう。来て損した、という感じでは全くなかった。

 いくつか、ここでしたことや感じたことを忘れぬように列記しておく。

 謎の団体。日本人。20-30代の男女。20名弱。「27期生」とか言っていた。守礼門の前に陣取り、次の行き先の相談などを延々していた。なにも皆が写真を撮ったり眺めたりしたい守礼門の真ん前で相談せずともよかろうに。その空気のよめなさに多くの観光客が「邪魔だ」と顔をしかめていた。

 駐車場。デカい。その割に閑散としていた。やはり客がいないのか。今回の旅行ではたぶん唯一の優良駐車場だった。広い中で、係員が駐車位置を誘導してくれた。のだけど、広すぎてバックのあたりをつけにくく、逆に停めにくかった。そもそも人に見られると駐車って緊張するんだよな。未熟ゆえに。

 寄付。5000円ぶっこんできた。些少ながら。

 周辺。田舎ドライブ旅行の今回の中では、首里城付近は圧倒的に都会エリアだった。オシャレな店もいろいろありそうで、ドライブではなく徒歩散策も楽しそうだった。

 続く。

日記: 11月29日(2019年)

 沖縄旅行の話、その11【古宇利大橋】。

 今回の旅行で目指していた、2大目標の一つはこれ!

 古宇利島へつながる古宇利大橋。

 手前から橋と島との景色を眺めてもヨシ。

 また海の上を走るかのごときドライブ体験もヨシ。

 っていう感じでかなり期待していた。

 のだが。

 景色はすごくよかった。ただ、難点を挙げるのであれば、観光客の数も、今までの中では群を抜いて多かった。それが少々感動に水を差したかもしれない。

 ここまで立ち寄ったところは、どこもマイナーだったのか、はたまた時間が良かったのか、それほど人が多くはなかったんだけど、昼過ぎという絶好の時間帯に訪れた古宇利大橋は、かなりの人出があった。

 景色を楽しむ、というときに視界に人混みが入るかどうかというのは、感動の度合いに相当な影響があることを確認できたよ。

 また、古宇利大橋のドライブ体験も、案外拍子抜けだった。運転しながらそんなに景色は楽しめないし、乗用車の乗車視点だと、橋の欄干が邪魔でそもそも海がよく見えない。橋自体に高低差があるので、最高地点に着いた時に限っては、眼下に海が一望できるんだけど、それも一瞬のことだった。バイクで走ったら、もう少し感動できたかもしれない。

 さて、古宇利大橋を渡り、古宇利島についた我々なのだけど、すでにこの時点で老両親はバテバテ。本来ならこの後、宿への帰路に美ら海水族館に立ち寄る予定だったんだけど、それはキャンセル。この日はこのまま宿へ帰り、宿でのんびりと過ごしたのでした。

 続く。

日記: 11月28日(2019年)

 沖縄旅行の話、その10【橋の駅リカリカワルミ】。

 エピソードを小分けにしすぎてボリュームを出しすぎたことを後悔しつつある本シリーズ。が、始めてしまったので最後までやろう。いつか見返した時に、きっとそうしてよかったと思えるはずだ。

 2日目のドライブ旅行の次の立ち寄り地は、ワルミ大橋の手前にある施設、橋の駅リカリカワルミ、というところだ。ここで遠くに見える、これから向かう予定の古宇利島と古宇利大橋の絶景を眺め、同時に、食堂で昼食をとることにした。

 まず絶景。はい、きれいでした。

 食堂の窓からも食事をしながら絶景を楽しめたし、展望台に上ればさらに遮るもののない、より鮮やかな角度からその絶景を望むことができた。

 そして食事。これも旨かった。

 正直に言うと、店構えがかなりしょぼくて、入店前には「(ここ味とか大丈夫かな・・・)」とクオリティをかなり疑問視していた。建物の雰囲気が贔屓目に言ってもさびれた町の公民館みたいな感じだったから。

 でも、意を決して食券を購入し、しばし待って供されたアグー丼なる「豚の甘辛焼き丼卵黄乗せ」を食べたら、いやー旨かった。両親の食べた、豆腐チャンプルーも、ソーキそばも旨かった。洗練された美味しさというよりは、街の食堂の美味しさという方向性で、味濃いめ量多めという面の良さだったけど、そういうB級グルメもまたヨシだ。

 しょぼい外観でも、中に入ってしまえば逆にアットホームと言えないこともなかったし、お茶やサラダも撮り放題だったし、疲れを癒し、空腹を満たすには十分以上だった。満足満足。

 続く。

日記: 11月27日(2019年)

 沖縄旅行の話、その9【今帰仁城跡】。

 はい、きましたー。読めませーん。読めない観光地きましたー。

 今帰仁城。

 なきじんじょう、と読むそうだ。

 「帰」はわかるよ。読み方は「き」でいい。「仁」もわかる。「じん」でいい。当然だ。

 でもなんで「今」が「な」なんだよおおおおおお! 「こんきじん」とか「いまきじん」じゃねえのかよおおおお! ホワイトアルバムになるぞ。くそ、くそっ。

 はい。

 そんな今帰仁城は、併設されていた博物館のビデオ解説によれば、首里城勢力との戦争で負けた勢力の居城だったところらしい。本州で言えばなんだろうな、秀吉に落とされた小田原城みたいな、そんなところかな。

 それの跡地を見てきた。

 この観光地、正直あまり重視していなかったんだけど、予想以上にかなり立派な城跡で、行って良かった場所だった。うれしい誤算だ。

 もう建築物はなくて、石垣だけが残っているような場所だったんだけど、長大な石垣による長城の様は壮大で、見ごたえ十分。歴史に思いを馳せるタイプの観光者(私だ)には是非お勧めしたい。

 天守跡・・・とは言わないだろうけど、そういう城の主郭のあった場所からの景色も絶景。眼下に海を見下ろせる高台の上にあった主郭は、さぞや素晴らしかっただろうと、往時を想わずにはいられない。国破れて山河在り、とか嘯きたくなる。いい。

 今帰仁城跡の観光で大変だったのは、疲労だった。

 狭くない敷地内を結構歩かされる上に、城郭という特性上、上下移動も多い。11月中旬とはいえ、まだ昼間の気温は25度にもなろうという沖縄での城跡見物は、軽いハイキングの様相を呈していた。

 これにより、私はともかくとして、年老いた両親は、かなりグロッキーに。見物後に飲んだサトウキビジュース(1カップ300円。高い!?)でわずかに回復したものの、このダメージは重く、重く、この日のあとの旅程にのしかかったのだった。

 続く。

日記: 11月26日(2019年)

 沖縄旅行の話、その8【備瀬のフクギ並木】。

 美ら海水族館のそばにある名所、備瀬のフクギ並木。

 フクギなる樹木が並木となっているエリアで、ここをちらっと覗いてみるところから、2日目の観光は始めることにした。

 まぁ、写真の通りの場所だったかな。

 こんな並木が2 kmだか続くらしいのだけど、そんなには(主に両親が)歩いていられないので、入り口付近を軽く散策するにとどめ、すぐに退散することにした。じっくり散策をするのであれば、歩いてもいいし、レンタルサイクルや水牛車などの選択肢もあるようではあったけども。

 とはいえフクギ並木は、入り口付近だけでもきれいだったし、特に訪れたのがまだ午前の早い時間だったので、空気も静謐な感じで、実にさわやかな空間だった。

 並木の外の海岸の景色も、また美しかった。並木と海岸とのコントラストを自由に切り替えながら、気持ちのいい朝の時間を過ごすことができた。

 あと1点特筆したいのは、猫かな。

 ここだけではなくて、沖縄にいる間ずーっと「猫が多いな」と思ったんだけど、特にこの並木にはあちこちで猫が散歩をしていた。

 これらの猫は人間に慣れているようで、近づいても逃げるどころか、あちらから近寄ってきさえするので、猫好きの向きにはたまらない場所だろう。猫と並木、というような写真を採るのも容易かった。

 続く。